高市首相の警戒度マックス「参院で40人以上のグループ」 チルドレンはまとめられず、仲間はゼロの悲哀が
高市総理は
憲法改正や軍事強化、親米保守への追随といった、
いわゆる日本会議的なテーマでは強く前に出てくるのに、
それ以外の課題や現実の政策運営になると、
途端に後手に回っているように見える。
知識の問題なのか、優先順位の問題なのか、
あるいは単に重視していないのかは分からない。
でも少なくとも、
「強く語れる分野」と
「対応が鈍くなる分野」の落差が大きすぎる。
その結果、
国家運営が“特定の思想テーマだけが先行して、現実が追いついていない”状態に見える。
これ、単なる優先順位の問題というより、
統治のバランスが崩れているサインに見える。
統一教会の使者のように
先走るのは憲法改悪
スパイ法
国旗損壊罪
国民を監視統制し 総理の権限で日本を動かすことの出来る危険極まりないもの
「参議院クラブ」の立ち上げ
自民党の石井準一参議院幹事長らが新しいグループを立ち上げた。「参議院クラブ」と名付け、旧派閥から横断的に参院議員40人以上が参加。旧派閥の復活やグループの立ち上げなどを高市早苗首相は警戒していたが、「参議院クラブ」への警戒度はそうした動きの中でもマックスなのだという。
自民の石井参院幹事長はグループ立ち上げにあたって、次のように述べている。
「我々の参議院クラブは派閥でないということを、まず明確に申し上げておきたい。小グループの中で、我々の経験知や我々の考え方を共に伝えていきたいクラブということでありますので、和気あいあいに誰でも入れるのかなというソフトなイメージを皆で考えて、自由民主党参議院クラブという名称で。心合わせができるような人間関係をしっかりとつくるべく、そうした指導もしていきたいなと」
グループの主旨はあくまでも高市政権を支えることで、他のグループとの重複エントリーも認めるという。
高市氏の警戒マックス
「会見で派閥ではない点が強調されていましたが、高市政権を支えることと合わせて額面通りにとらえる人は政界にいないでしょう。そもそも東京地検特捜部の捜査を受けて当時の岸田文雄首相(自民党総裁)は自ら率いる岸田派の解散を宣言。その後、他派閥も解散表明することになりました。その騒動の記憶が生々しい中で、派閥を立ち上げたなどとは口を避けても言えない環境が続いていることは事実です」
と、政治部デスク。
「高市氏は石井氏のグループ立ち上げを割と早くから聞きつけ、警戒心をあらわにしていました。他の旧派閥の会合などにも目くじらを立てていましたが、今回の参議院クラブへの対抗心に比べれば歴然としていました」(同)
石井氏は千葉県選出の当選4回。ハマコーと呼ばれた浜田幸一元衆院議員の秘書を務めた後、千葉県議を経て参院選に打って出た。
高市チルドレンも取り込めず
「普段から国会近くのホテルで記者らと懇談会を定期的に開催するなど、いまどき珍しくオープンな付き合いをするタイプの政治家です。去年の自民党総裁選では、同じ千葉県(千葉2区)選出の小林鷹之政調会長の陣営幹部を務めました。今後、参議院クラブは小林氏の総裁選出馬時の支持組織となると見られています」(同)
もちろん高市氏としては面白い話ではないだろう。
「確かにそうですね。ただ、参議院クラブに限らずその他のグループ立ち上げの動きは高市氏も事前に察知していたはずですし、嫌悪感を示しつつもそれを批判するのが難しいことも高市氏自身は認識していたでしょう。そもそも彼女の当選に麻生派が貢献したのは歴とした事実です。先の衆院選で当選した1年生は紛れもなく高市チルドレンなわけで、彼らを取り込んでひと塊にする動きができれば良かったのではと見る人は少なくありません。結局そういうことをやってくれる側近はいなかったということでしょう」(同)
派閥を渡り歩き自民党内に本籍地もなくむしろ派閥を嫌っていた菅義偉元首相も、首相就任にあたっては自身を支持するグループが様々にサポートした。
「高市氏は派閥を忌み嫌ってここまで来ました。今もなお派閥自体は世の中の受けが悪いとの判断があるのかもしれません」(同)
参院は解散もなく高市氏の影響が及びにくいとされる。「参議院クラブ」は次の政局の発火点となるか、それとも高市首相が高支持率を維持して永田町の常識を覆すか。
デイリー新潮編集部