捜査が難しかったのは・・・安達容疑者が「行方不明の子どもの父親であり被疑者でもある」立場だったこと 京都・南丹市 男児死体遺棄容疑で父親逮捕 元京都府警捜査1課長と元科捜研の専門家が捜査のポイントを解説 今後の焦点も
京都府南丹市の小学生、安達結希さん(11)の遺体が見つかった事件で、警察は、死体遺棄の疑いで結希さんの父親の安達優季(37)を逮捕しました。 警察はどのような捜査や捜索を経て、逮捕に至ったのでしょうか。 元京都府警捜査1課長の樋口文和さんと元埼玉県警科捜研の雨宮正欣さんの解説です。 【このニュースを動画で】山中で見つかったリュックや靴は捜査のかく乱が目的か 京都府警の元捜査1課長が語る今後の捜査のポイント 安達優季容疑者は、結希さんの遺体を町内の山林などに遺棄した疑いが持たれていて、「私のやったことに間違いありません」と語り、容疑を認めているということです。 安達容疑者は結希さんの捜索が始まった3日後の先月26日、マスク姿にめがねをかけて、警察の捜索活動に立ち会っていました。 警察によると、結希さんは安達容疑者の養子でした。
この事件は15日に大きく動きました。15日、安達容疑者の家宅捜索が10時間以上にわたって行われ、16日も続きました。 警察は安達容疑者を含む親族複数人から事情を聞き、その中で安達容疑者が事件への関与をほのめかす供述をしたということです。そして16日の0時32分に死体遺棄容疑で安達容疑者を逮捕しました。 16日午前10時には、37人体制の捜査本部の設置が発表されました。安達容疑者は午後0時半ごろ送検されました。遺体が発見されてから3日間で逮捕に至ったことになります。
■「捜査と捜索は並行して行われていた」 元捜査1課長、元科捜研がみた事件
(Q.この流れをどうみていますか?) 樋口さん 「捜索と捜査は同時並行で進んでいたと思います。(小学校の前で)子どもを下ろしたと安達容疑者が言ったところで、警察としては裏付けを取るはずです。ドライブレコーダーの映像に映っていないとか故障しているとかいった状況があれば、疑いは安達容疑者に向けられることになります。一方で、結希さんが発見できないという以上、捜索も行われ、水面下で捜査を続けていたというところだと思います。捜査も進んでいたので、遺体が発見できた後の流れはスムーズだったのではないでしょうか」 (Q.警察としては当初から安達容疑者をマークしていた可能性が高いということになりますか) 樋口さん 「そうですね。ただ、今回の場合、安達容疑者は子どもが行方不明になっている父親であり、被疑者でもあるという立場だったので、かなり慎重に進めたのだと思います。常時監視するなどといったことも表立ってはできなかったはずです」