今回のレビューは、1/144スケール ハイグレードユニバーサルセンチュリー より、

“HGUC ハイザック・カスタム” です。

 

 “機動戦士Zガンダム” に登場したティターンズの汎用量産型モビルスーツ、ハイザックの狙撃仕様カスタム機、

“RMSー106CS ハイザック・カスタム” が、

“A.O.Z RE-BOOT ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-” 登場の際にリファンされたデザインで、“A.O.Z RE-BOOT版” としてHGキット化。

 プレミアムバンダイ限定で発売されました。

 

 福岡のGUNDAM SIDEーFで先行販売ののちプレミアムバンダイでも販売されたHGUC ホビー・ハイザックからおよそ1年。大方の予想通り、ハイザック・カスタムもHG化されました。

 まぁほぼ同じだからね。むしろこっちこそ本命という見方が大勢でしょう。

 この、本命よりも前にそのバリエーションを出すという手法・・トランスフォーマーでもちょいちょいありますが、なんなんでしょうね?

 観測気球なんて考えかたもあるのかもしれませんが、そもそもニッチな機体の場合、順番や時期と売れ行きにそれほど関係があるようには思えませんし、逆にこれやるなら当然あれもやるはずだし、それまで待とうか、と買い控えが起きる可能性・・実際起きてるよね。

 僕の記憶(というか認識)にあるだけでも、Rギャギャや袖付きのズサ、そして最近だと名前は忘れましたがサイコMkーⅡの腕生やしたビルド系のでかいやつ・・めっちゃ余ってましたよね。

 戦略的にあれらは失敗だったんじゃないのかなぁ?

 まぁ、結局本命のキットはすべて発売されているので、結果よければすべてよし、とすべきなのかもしれません。

 ズサの仕様だけは個人的に納得してないけどね。

 また話が逸れました・・

 ともあれハイザック・カスタム。

 Zガンダム登場MS(MSV除く)のHG化コンプリートの、ある意味一番の壁なんじゃないかと思っていた機体です。

 基型のハイザックは、HGUCのかなり初期に発売されていて、当然最新のキットと較べると見劣りします。

 リバイブされていたら、カスタムへの流用も可能な設計を考えられたのでしょうがその機会は与えられず、はたしてどうなるものかと思っていたらまさかA.O.Zを経由してくるとは・・

 まぁA.O.Zもガンダム系が一段落したところで、その次は? となると十分考えられる展開ではあったのかも。

 SIDEーFの限定キットとしては先にサイコドーガがあったので、逆シャア絡みという意味でまずホビー・ハイザック、となったんでしょうか。

 今後は通常仕様のハイザック、さらに祖の派生機というふうにどんどん手を広げてくのだろうと思います。

 そんなわけで今回のハイザック・カスタム、あくまでA.O.Z版ということにはなるんですが、もうZ枠に入れてしまって差し支えないだろうというのが大半の考え方だと思うので、僕もそのつもりでおりますが・・

 ただZ登場MSのHGUCって、これまで全部一般販売されてるんですよね。プレバン限定になったのはハイザック・カスタムだけ。

 ひょっとして、いずれZ版を一般販売するつもり・・さすがにないよね。

 

 レビューしていきます。

 キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属のシールを貼ったのみです。

 

RMSー106CS ハイザック・カスタム

 地球連邦軍が、一年戦争後に初めて本格量産した連邦とジオンのハイブリッドともいえる汎用MS、ハイザックを改修した機体。

 通称の “隠れハイザック” はアニメでの登場エピソードが由来ですが、今やそんなふうに呼ばれることも少なくなっているのかな?

 基本は遠距離狙撃仕様ということのようですが、高出力ビーム使用のためのジェネレーターの強化、モノアイの高精度かのほか、一部装甲部材の変更による重装甲化、バックパックの換装による高機動化も果たしたことで機体性能が格段に向上しています。

 通常仕様のハイザックとは見ためもけっこう変わっていますが、その理由としてはA.O.Zにおいて先行量産型をベースにした・・という設定が追加されているようです。

 なお、そのA.O.Z版とZ版とでもまたデザインに微妙な違いがあのですが、実際に仕様が違うのか、解釈違いなのかは判然としません。

 先に発売されたホビー・ハイザックから成型色を変更。さらに外装の一部やバックパックを新規造形して置き換え、武装も追加して再現されたハイザック・カスタム。

 ホビー・ハイザックの時にも感じたことですが、なかなかにごついです。

 ホビー・ハイザックとの形状の違いは、後頭部と右肩アーマー、そしてバックパック。

 ほか、左肩アーマーにはスパイクが装備されていたり、脚部の動力パイプが有無だったり、細かい差異もちらほら。

 あと武装が追加されていますが、それはまたのちほど。

 一般のレジャー用として払い下げられ、カラフルに塗装されたホビー・ハイザックとはガラリと変わった(いや、戻った)伝統のザクカラー。

 しかしこんなジオンの象徴みたいなカラーリング、よくティターンズはそのまま使ってたな・・

 基本構造はもちろんホビー・ハイザックそのまま。

 まだ一年経っていない最新の型なので、見ため以上の可動性を誇ります。

 色分けもほぼ成型色で再現。ホビー・ハイザックとはパターンが違うため、一部の外装パーツは形状は共通ながら新規造形になっていたりします。

 脛スラスターの下部外装だけはランナー配置をミスったのか、ライトグリーンのパーツが余剰になりますが。

 なお、モノアイやバックパックのセンサーのほか、脚部の3箇所のスラスターのカラーはシールでの再現になります。

 左腰部フロントアーマーのティターンズのエンブレムはマーキングシール。

 予備でもう1枚付いてます。

 

 頭部アップで。

 

 

 

 

 

 ヘルメット部分が新規造形に変更されています。

 ホビー・ハイザックでは後頭部に三角計の整流板(?)がありましたが、ハイザック・カスタムにはありません。

 通常仕様のハイザックも同様ですね。

 

 モノアイの可動は、ヘルメット部を外して行います。

 直接回す感じですね。

 ちなみに、Zガンダムに登場した機体はもっと鼻(口?)が長かったのですが、今回はA.O.Z版ということで普通のハイザックに近い顔付きになっています。

 動力パイプも、オレンジ色のストレートタイプですが、Z版は赤色で初代ザクのような継ぎ目のあるパイプでした。

 胴体のパイプも同様でしたね。

 これはやっぱり、Z版も出る感じだろうか・・?

 

 伝統の右肩のシールドはアーマーと一体化して大型化。

 スパイクも追加されてタックルの攻撃力もアップした感じですかね。

 アーマーはボールジョイント接続で腕部とは独立して可動。

 接続基部も引き出せるようになっているため、腕部可動の邪魔になりません。

 

 左肩アーマーは基本形状はホビー・ハイザックと共通ですが、ホビー・ハイザックではスラスターのあった位置にスパイクが付いています。

 接続、可動については右のアーマーと一緒です。

 

 腕部は接続基部ごと前方に引き出し可能。

 

 上腕だけでなく、肘間接位置でもロール可動ができます。

 

 また、手首は若干外側にスイングできるようになっています。

 ハンドパーツは左右の汎用持ち手のみ。

 股関節は左右一体で前下方向にスイング。

 

 膝を曲げる際には関節の動力パイプが内側に入り込む構造になっています。

 ほか、本体の基本構造はホビー・ハイザックとまったく同じ。

 

 脚部のデザインは基本的にホビー・ハイザックと共通ですが、動力パイプの仕様が異なっていて、

 カスタムでは太腿の前後に露出、太腿から脛スラスターに延びるパイプは内蔵と、ホビー・ハイザックとは逆になっています。

 

 バックパックは大型のものに換装され、機動性が向上。

 上部中央のセンサーはシールです。

 スラスター等は固定で、バックパック自体にとくにギミックはありません。

 なお、A.O.Z設定ではトランスパックシステムというものが採用されていて、ジム系MSなどとも容易にバックパックの換装が行え、結果として高い汎用性を獲得できたそうです。

 

付属武装

狙撃用ビームランチャー

 長射程、高出力のビームランチャー。

 今回付属する唯一の武装になります。

 サブグリップ、サイト(照準器)がそれぞれ可動。

 腕部接続基部の引き出しや肘ロール、手首スイングを駆使することでランチャーの両手持ちが・・まぁ一応できる、というくらいですね。

 当然、このための腕部各部の可動だと思うのですが、それらをもってしてなかなかスマートにはいかないものですね・・

 

 砲身は折りたたむことができ、

バックパック側面にマウントもできます。

 ジョイントがランチャーの左側面にしかないので前後の向きが逆になりますが、右側へのマウントも可能。

 グリップが干渉するので邪魔そうですが・・

 そもそも右手で使う武器なので右側にマウントするほうが使い勝手がいい気がするけど、ランチャーの構造的には仕方ない。

 ということで、左側へのマントがデフォルトになります。

 ちなみに、武機なし本体のみだったホビー・ハイザックからお値段は据え置き。

 今のバンダイにしてはサービスいいじゃない? と思いましたが、バックパックは大型ながら可動もなく分割がシンプルになったぶん、全体のパーツ数はあまり変わってないんですよね。

 

比較画像

 キットとしての基型であるホビー・ハイザックと。

 カラーリング以外の大きな違いは右肩アーマーの形状のバックパック。

 細かい部分では後頭部の整流板と左肩アーマーのスパイクの有無。脚部の動力パイプの配置など。

 システム的には、ホビー・ハイザックでは武装が使えない・・とかなってそうですね。

 HGUC ホビー・ハイザック レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

 設定上の基型機であるハイザックと。

 これはもう、ほぼ別物・・

 ただ、頭身バランスが異なり、ハイザックが妙に頭がでかいために案外ボリューム差はないですね。

 本体各部の大まかなデザインは共通で、ZとA.O.Zとで解像度が変わっているという感じ。

 いずれ、本体をほぼ流用してのA.O.Z版ハイザックも発売されるでしょう。

 でも、そうなってくるとマラサイもリメイクしてほしいな。

 

以下、画像

 可動性については当然ホビー・ハイザックと変わりなく、しっかり動いてくれます。

 足首の柔軟性はイマイチですが、接地面が広いので自立は比較的安定。

 股関節のスライド、膝の二重関節のおかげで立て膝は綺麗に決まりますが、フロントアーマーがあまり動かせないので腿上げが実質90度止まりなのはもったいない感じ。

 なので体育座りができないんだよなぁ・・

 アニメだと、トンネル状の場所にこんな姿勢で潜伏してたんですが。

 

 もちろん狙撃ポーズもばっちり。

 スタンドを使って。

 股下にスタンド用の3㎜穴があります。

 

 やっぱり平手が欲しいですよねぇ。

 ランチャーの両手持ちが屋や窮屈なので、砲身に手を添える感じのポーズもとらせたかった・・

 

カ「来たぜ!

ソ「1機で? 囮じゃないのか?

カ「だとしてもどうとでもなるさ!

 ZガンダムではティターンズのMSパイロット、ソラマとカラがサイド2のモルガルテンに潜伏し、エウーゴ相手にゲリラ戦を展開。MS9機を撃墜する戦果を上げていましたが、10機めの得物にクワトロの百式を選んでしまったのが運の尽き・・

 戦闘の最中、カラが誤ってコロニーの外壁を撃ち抜き、空気漏れが発生。コロニー内部に逃げ込んだところで撃墜されます。

 残ったソラマも右腕を落とされ、

 さらに頭部を貫かれて投降を呼びかけられたところ、

 介入してきたガザCの攻撃を受けて撃墜されてしまいました。

 クワトロがモルガルテンに来たのは、ハマーンおよびミネバと会うためだったんですね。その護衛でガザCも控えていたわけです。

 ちなみに、このときソラマを演じたのは先日ワンピースのフランキー役を引退された矢尾 一樹氏。

 Zガンダムではソラマのほかアジス・アジバ、さらにゲーツ・キャパを演じています。

 それらが評価されての、続編ZZでの主人公、ジュドー・アーシタ役への抜擢ということなのでしょう。

 なお、劇場版の新訳3部作では、ソラマ、アジス、ゲーツの全員、出番がカットされています。

 出てたとして矢尾さんが担当したかどうかはわかりませんが。

 

 以上、“HGUC ハイザック・カスタム” でした。

 

 HGUC ハイザックの発売から実に24年・・

 通称よろしくその存在も長らく隠され、そしてずっと忘れられてきた感もありましたが、ようやくにHGキット化を果たすことになりました。

 事実上のハイザックのリバイブということにもなろうかと思います。

 明らかに、通常仕様のハイザックにできそうなパーツ構成、造形になっていますからね。

 当然、A.O.Z版ということになるでしょうし、これまで通りプレバン限定で展開していくことになるのでしょうが。

 キットとしては、基本的に先行したホビー・ハイザックと共通で、シンプルゆえに丁寧な設計で、良好な可動性に成型色での色分け精度も高く、ザク系MSの最新キットとして納得のクオリティになっていると思います。

 まぁ、正直地味な機体ではあります(そして名義としてはあくまでA.O.Z版です)が、Zガンダム登場MSのHGキット化コンプリート最後の3体のうちの1体として、出来栄えは申し分ないでしょう。

 こうなると、ハイザックの流用で強引なキット化がされなかったのは幸いというべきか・・

 

 さてさて、これにてZコンプは残すところラス1・・大トリを飾るに相応しい大物、サイコガンダムMkーⅡのみとなりました。

 決戦は2月・・買えるかな? 

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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