十人十色の学び支援 埼玉に不登校特例校 3小中開校
不登校の生徒たちの居場所となり、受けられる教育の選択肢を広げようと、埼玉県内に3校の「学びの多様化学校(不登校特例校)」が開校した。8日、それぞれで児童生徒が初登校し、新たな挑戦を始めた。
さいたま市立いろどり学園の小学部と中学部、川口市立芝園学園中学の3校。文部科学省の制度に基づき、各地で特色を出しながら全国的に整備が進む。
このうち芝園学園中は、夜間中学の校舎を利用し、昼間の有効利用に充てた。この日は1~3年生の定員計25人が登校。市教委によると市立小中の不登校児童生徒1503人のうち、教育支援センターに通うことのできる児童生徒らから、通学希望者を募った。
1学年1学級で、各学級に教員3人のほか、技術系教員2人、非常勤のカウンセラーを配置し、少人数へのきめ細かい支援をうたう。不登校の原因を「何らかへの不安」ととらえ、「安心できる環境づくり」を進めて、他人や社会とのつながりの回復を図るという。
登校時間は地域の中学より1時間ほど遅くして接触がないよう配慮し、入学式などの式典もやめて生徒の心理的負担を軽くする。ホーム教室から各教室へ移動して授業を受けるかたちをとる。気分が落ち着かず授業へ出ることができなくなればホーム教室で教員らとすごせる。昼食も好みの場所でとれるよう、夜間中の設備の湯沸かしポットや電子レンジがある共用スペースも利用できる。
小川敏明校長は「1人でいたければいられるし、1人が不安なら誰かがいる、というふうに、生徒それぞれの状況に配慮する」。カリキュラムは通常校で年間1015時間のところ840時間と少ないが、基礎の学び直しに重点をおくという。校長は「進学などの選択肢を広げていけるようにしたい」と話した。