決意の言葉を述べる桜島学校の児童生徒=9日、鹿児島市の桜島藤野町
鹿児島市で初めてとなる義務教育学校「桜島学校」の開校式が9日、同市桜島藤野町の旧桜島中学校であった。児童生徒や住民ら約350人が出席し、新たな門出を祝った。桜島地域の8小中学校を統合した小中一貫校で、新1年生と7年生(中学1年相当)計34人を含めた児童生徒数は163人となった。
式で児童代表ら8人は「失敗を恐れず桜島のようなたくましい人になれるよう桜島学校で学び続けていく」と決意を述べた。
桜島横山町の新校舎建設が遅れたため旧桜島中の既存校舎で開校した。県内の義務教育学校は本年度、桜島を含め4校が開校し計21校となる。
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桜島学校は、総合的な学習の時間を活用し、桜島大根の育成や椿(つばき)油作りなど旧8校の行事や伝統を継承する。式には住民らが多数訪れ新校に期待を寄せた。
学校のコンセプトは「桜島をまるごと学び舎(や)に」。総合的な学習の時間を「さくまるタイム」(仮称)とし、大学と連携した防災教育を含め8校のこれまでの取り組みなどを継続する。建設中の新校舎を題材にした学習も予定している。
式では鹿児島市の原之園哲哉教育長が開校を宣言。下鶴隆央市長は「鹿児島を代表する学びの拠点として発展することを祈念する」とあいさつした。
校歌披露前には、作詞を担当した俳優で歌手の上白石萌音さんと、作曲を手がけた作曲・編曲家の吉俣良さんからビデオメッセージが届けられた。「みんなの歌声を聞くのを楽しみにしている」と吉俣さん。上白石さんは「覚えやすいように作った。頑張って早く覚えてほしい」と伝えた。
7年生山田沙和さんは「メッセージはうれしい。運動会などの行事で協力することを大事にしたい」。閉校した桜洲小出身の萩原貞信さん(68)は「名実ともに桜島が一つになったと思う。学校を通して島内地域のつながりも深まるはず」と期待した。
桜島学校を巡っては、2021年12月、少子化を背景に地元の意見集約をしてきた桜島地域コミュニティ協議会連絡会が開設を求める要望書を市教委に提出。22年3月に設置が決まった。桜島横山町の桜島溶岩グラウンド第1に新校舎を建設予定だったが、入札不調が2回続き、完成は27年2月に延期された。
開校式前には、1年生15人と7年生(中学1年相当)19人の初めての入学式があった。