沖縄研修旅行の異質さ 2
今回から、事故当日からの数日間で、私たちが見聞きしてきたことを書こうと思っていましたが、前回書き忘れた内容を追記しておきます。
平和学習の「あるべき姿」
沖縄や辺野古という場所は、 平和、戦争、命、歴史、基地、環境、国防、日米関係、地政学といった、様々な現在進行中の課題を肌で感じることができる場所です。 もし学校教育の一環としてここを訪れるのであれば、これらを多面的に考える場が提供されるべきかと思います。 しかし、どちらか偏った情報を一方的にインプットされるのであれば、それはもはや「平和教育」ではありません。そのような場に、研修旅行と称して生徒を連れて行くべきではありません。 先日、3月24日の松本文部科学大臣の記者会見内でも、コメントがありました。
「平和教育を含め、高等学校の教育を行うにあたり、特定の見方や考え方に偏った取り扱いにより、生徒が主体的に考え判断することを妨げることのないよう留意することが必要である。学習指導要領などで明確にある。」
抗議船船長、牧師、先生の肩書き
事故当日、インドネシアから沖縄への移動中に視聴した学校側の記者会見の中で、亡くなった金井船長のことを「牧師」「先生」という呼称で校長が呼ぶことに私は違和感を覚えました。 当時、私は「知華の他にもう1名、抗議船船長の金井創氏が亡くなった」と報道で聞いていたため、抗議船船長と牧師という2つのイメージが頭の中で全く結びつかなかったからです。
開会礼拝での金井船長のメッセージ
事故後に知ったことですが、金井船長は2025年と今回の研修旅行において、初日の「開会礼拝」でメッセージを述べています。今年の内容についてはまだ情報を得ていませんが、2025年のメッセージ全文(約4000字)を取り寄せて確認すると、全体の約3割程度で、基地反対・抗議活動の意義について直接的に述べています。議論の場ではなく、開会礼拝の最初のメッセージでの内容として適切とは言えません。
全文引用はどこに許可を得るべきかわからないため、現時点での引用は控えます。
この内容に耳を傾けていた引率教員の中に、疑問を感じる人はいなかったのでしょうか。あるいは、違和感を抱いても声を上げづらい雰囲気があったのでしょうか。
何度も伝えたいですが、私が普段、長女と知華の話から聞いていた「同志社国際高校」のイメージは、生徒も先生も自由闊達で、多様な意見を尊重し合う学校でした。しかし、この沖縄研修に限っては、その本来の姿からは遠くかけ離れているのです。
第三者委員会
3月28日付けで、学校法人同志社が第三者委員会を設置したと発表しています。
「2026年3月16日に同志社国際高等学校の沖縄研修旅行中に発生いたしました海難事故に関する事案につき、沖縄研修旅行の実施プロセスにおける事実関係の解明、原因分析及び再発防止策の提言を得ることを目的」
とあります。 事故当日のプロセスや安全管理面の話はしっかりと解明されると思いますが、
コース設計の経緯と人選
過去に遡り、どのような経緯でこの沖縄旅行のコースが固定化されていったのか。
生徒に説明や講義を行う人物の選定は、誰が、どのような基準で行ってきたのか。
それはなぜなのか。透明性
沖縄旅行において協力を依頼する企業、組織、団体と、学校との契約は透明性が確保されていたか。チェック機構
教員内で研修旅行のレビューを、中立性、安全性の観点を含めて実施されていたか。
その際に異論を唱える教員はいなかったのか。
も合わせて解明されることを期待しております。
また今回の事故を受け、文部科学省や全国の教育委員会には、あらためて「平和学習」のあり方についての実態調査を行い、正すべき点は速やかに正していただくことを期待しています。
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