【災害クライシス】東北大など共同研究チームが緊急発表…東日本で切迫!「巨大地震と甚大な想定被害」

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’11年3月に起きた東日本大震災で津波に流された大量の家屋。宮城県名取市上空から撮影
’11年3月に起きた東日本大震災で津波に流された大量の家屋。宮城県名取市上空から撮影

M9級の揺れが予想される地域

北海道沖で、未曽有(みぞう)の大震災が起きようとしている――。

東北大、北海道大、海洋研究開発機構の共同研究チームが、北海道太平洋沖の千島海溝でマグニチュード(以下、M)9級(東日本大震災と同レベル)の超巨大地震の発生が切迫している可能性があると発表したのは今年2月だ。同研究チームのスタッフで、東北大学災害科学国際研究所の富田史章助教が話す。

「千島海溝南西部では、過去の津波堆積(たいせき)物から400年ほどの周期で巨大地震が繰り返し起きていると考えられています。前回の地震の正確な年はわかっていませんが、17世紀の1611〜1637年ごろにM8.8程度の地震が発生し、高さ20mに及ぶ津波が北海道太平洋沿岸に押し寄せたとされるんです。

しかし、これまで千島海溝沿いの沖合の海底に地殻変動観測網はなく、直接的なデータは得られていませんでした」

同研究チームは、北海道太平洋沖の海底3ヵ所に観測点を設置した。’19年から5年間にわたり、音波データなどから地殻変動を初めて直接的に測定。すると、戦慄(せんりつ)の事実が判明したのだ。

「千島海溝に近い太平洋プレートと北米プレート上の2ヵ所で、地殻が西北西に年間約8cm動いているのを確認しました。前回17世紀の地震から″ひずみ″が溜(た)まり続けているとしたら、その総量は400年ほどで20.5〜30mに達します。

17世紀の地震は、プレート境界が25mほどズレ動いて発生したとされる。すでに巨大地震を引き起こすとてつもないエネルギーが、千島海溝に溜まっている危険があるんです」(富田氏)

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