外国人博士の採用や育成を支援 沖縄科技大学と奈良先端大学が新組織
沖縄科学技術大学院大学(OIST)と奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)は15日、大学や企業向けの会員制の組織を作ったと発表した。外国人博士の採用や育成を促すため、就職情報や留学生支援の事例などを共有する。
日本は少子化などを背景に専門性のある理系人材が不足すると予測されており、海外の優秀な人材に期待が集まっている。15日に東京都内で開いた記者会見で、OISTのトーマス・ブッシュ研究科長は「人材の獲得競争は真にグローバルになっている」と指摘した。
OISTとNAISTは博士課程の外国人比率がそれぞれ8割と5割で、日本全体の平均の3割より高い。博士の留学生を育ててきた知見を基に、組織では人材を採用する国内企業と大学との認識の差異などを分析した報告書を作成し共有する。
会員は外国人の博士の育成や採用、支援を積極的に進めたい大学や企業、行政機関から募る。すでに大阪大学や九州大学などの10大学と、企業では27社が参加を表明した。
外国人の受け入れを巡っては、日本人への支援が手薄になると懸念する声も上がっている。NAISTの加藤博一副学長は「最先端の科学分野でグローバルに活躍できる日本人を教育する目的においても、(外国人と)一緒に学び合うのが大事だ」と話した。