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【備忘録】時間とトークンを溶かす前に。Continue + GLM5.1 を入れたら Antigravity が沈黙した話

AIトラブルの備忘録

この記事の3行まとめ

  • 🔧 新しいAI(Continue + GLM5.1)を導入したら、メインのAI(Antigravity)が完全沈黙した
  • 🔍 原因は拡張機能の競合ではなく、Git の extensions.worktreeConfig 設定
  • ✅ 時間とトークンを溶かす前に! 設定修正・キャッシュクリアの3ステップで復活(自分用メモ)

「ちょっと新しいAIを試してみたい」 そんな軽い気持ちで設定をいじったら、貴重な開発時間とAPIトークンを溶かす羽目になりました。

現在、VSCodeなどのエディタ上で複数のAIコーディングアシスタントを併用している方も多いと思います。今回、新しい環境を構築した直後に既存のツールが全く反応しなくなる(返事をしてこない)という現象に遭遇しました。

無事に復旧できたため、あくまで個人的なトラブルシューティングの備忘録(メモ)として、ここに残しておきます。 もし同じような状況で、AIに何を打ち込んでも全く返事をしてこなくなってしまった方の参考になれば幸いです。

1. 事の発端:GLM5.1を使ってみたかった

最近話題になっていた「GLM5.1」というモデルをどうしても使ってみたくなり、VS Codeに「Continue」拡張機能を入れて環境を構築しようと思い立ちました。

とくに複雑なことはせず、一通りの設定を済ませると、Continue上で問題なくGLM5.1が使用できる状態になりました。「よしよし、動いたぞ」と安心していたのですが、ここで予期せぬ落とし穴が待っていました。

2. 異変:Antigravity が何を打ち込んでも無反応

Continueが使えたのは良かったのですが、今度はメインで使っていた Antigravity(※Googleの次世代AIエージェント)を使おうとしたところ、何を打ち込んでも全く反応しなくなってしまったのです。

チャット欄に入力して話しかけても、何の表示も出ず完全に無反応になってしまいました。他のフォルダ(プロジェクト)を開くと正常に動作するため、どうやらこの特定の作業ディレクトリ特有の問題のようです。

「自分の新環境の設定手順が悪かったのか?」「ポートが競合しているからトークンだけが空回りしているのか?」と色々疑い、時間を溶かし始めます。

3. 根本原因:まさかの「Git設定」

調査報告から判明した根本原因は、全く予想外のところにありました。

主因:Git設定の extensions.worktreeConfig が非互換だった

INI
[core]
    repositoryformatversion = 1  # ← これが問題
[extensions]
    worktreeConfig = true  # ← これが問題

なんと、このGitの設定が存在すると、AIツール側の言語サーバーがワークスペースの情報を正しく取得できず、初期化に失敗してしまうとのことでした。

また、副次的な原因として「バックテスト用の巨大なデータファイル群(約4.3GB)や .venv などをAIがスキャンしようとして負荷がかかり、キャッシュが肥大化していた」という、FX・クオンツ開発環境ならではの重さも悪さをしていたようです。

4. 復旧のための3ステップ(解決手順)

以下の手順を踏むことで、無事に元のサクサクした状態に戻りました。

ステップ1: Git設定の修正(これが最重要)

プロジェクトのルートディレクトリで以下のコマンドを実行し、該当の設定を削除しました。

Bash
# worktreeConfig設定を削除
git config --local --unset extensions.worktreeConfig

# extensionsセクション全体を削除
git config --local --remove-section extensions

# 確認([extensions]が消えていればOK)
cat .git/config

ステップ2: ツールのキャッシュクリア

AIツール(今回であればAntigravityやClaudeCode等)を完全に終了させ、バックグラウンドに残っているキャッシュファイルを一掃しました。

※ Windowsの場合のパス例(ツールによって異なります): ~/AppData/Roaming/Antigravity/User/workspaceStorage/ などの中身を削除。

ステップ3: 巨大ファイルの除外設定を追加

エディタの settings.json.vscode/settings.json など)を開き、files.excludesearch.exclude に、AIに読み込ませる必要のないディレクトリを明記しました。

JSON
{
  "files.exclude": {
    "**/.venv": true,
    "**/backtest/data": true,
    "**/backtest/out": true
  }
}
特にバックテスト用のCSVファイルやチャート画像は膨大になるので、これは必須の対策でした。


5. 今回の教訓

「新しいツールを入れたら既存のツールが壊れた」というのは開発者あるあるですが、今回ばかりは「エラー原因がGitの設定だった」という意外性に驚きました。

もし、ご自身の環境でも「なぜか特定のディレクトリだけでAIが黙り込んでしまう」という現象が起きたら、時間とトークンをこれ以上溶かす前に、拡張機能の相性だけでなく .git/config の中身も覗いてみてください。

以上、AI同士の共存トラブルに関する備忘録でした。どなたかの貴重な開発時間を救えれば幸いです。


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