●被災、少子化で再編
2024年の能登半島地震と豪雨で大きな被害が出た輪島市で7日、校舎損壊や子どもの減少による学校再編で、新たに開校した小学校1校と小中一貫の義務教育学校2校の開校式が各校で行われた。入学式に先立ち、シンガー・ソングライターの大黒摩季さんら著名人が作詞作曲した校歌が初披露され、子どもたちが元気よく歌い、「復興のシンボル」となる新しい母校の門出を祝った。
●輪島小
河井、鳳至、大屋、河原田、鵠巣(こうのす)、三井の6小学校が統合した輪島小の開校式には、2~6年生の児童約320人が出席した。
坂口茂市長が「輪島小にしかない景色を作っていってほしい」と述べ、冨水聡校長が「夢と希望を地域に運ぶ復興のシンボルになってほしい」と呼び掛けた。
6年の林昴平さんが児童代表として「絆を深めて力を合わせることで、輪島の未来をより明るくしたい」と誓った。
式には新たな校歌「輪島の朝」を作詞作曲した大黒さんが出席し、「おめでとうございます」とあいさつして深々と頭を下げた。
●門前学園
門前東小、西小と門前中が統合した小中一貫の義務教育学校「門前学園」の開校式では、児童生徒約60人が「残酷な天使のテーゼ」などで知られる作詞家及川眠子さんと、「マツケンサンバⅡ」などを手掛けた作曲家宮川彬良さんによる校歌「ここから未来へ」を歌い上げた。東京パラリンピック開会式で国歌を独唱した全盲のシンガー・ソングライター佐藤ひらりさんが伴奏した。
小川由美子校長が「子どもたちの未来の扉を開く学校でありたい」と述べ、9年生(中学3年生)の松本風花さんが児童生徒を代表して「夢に向かって挑戦し合える学校を創り上げていく」と誓った。小川正市教育長が開校宣言と式辞を述べ、門前中卒業生の宮下正博県議らが祝辞を述べた。
●東陽小中
町野小と東陽中が合併した義務教育学校「東陽小中」では、2~9年生の全校児童25人と住民らが新たな門出を祝った。
宮本久美子校長は「被災後に、助け合って復興へ力を合わせてきた。これからも失敗を恐れず挑戦して、一緒に未来を形作っていこう」と呼び掛けた。
9年生の高野礼次さんが児童生徒を代表してあいさつし、「校歌の『人類の明日を拓かん』という歌詞を胸に、未来に希望を持てる学校にしていきたい」と力強く語った。
国文学者の中西進さんが作詞、新井満さんが作曲した東陽中の校歌を引き継いで斉唱した。