(仮)ヴィクトリア朝ブックガイド

ヴィクトリア朝を舞台とするフィクションを楽しむために色々読んでるだけの記録です。資料が乏しいトピックは、ヴィクトリア朝前後のものも挙げています。

【生活】

●ヴィクトリア朝時代の鉄道旅行
●『ヴィクトリア朝英国人の日常生活』
●ジョン・D・ライト『図説 ヴィクトリア朝時代:一九世紀のロンドンの世相・暮らし・人々』

【貴族の暮らしと使用人】

●『おだまり、ローズ』
●新井潤美『ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級』
●新井潤美『〈英国紳士〉の生態学』
●小林章夫『イギリス貴族』

〈英国貴族の生活を理解するために役立つフィクション〉

●[ドラマ・映画]『ダウントン・アビー』
物語は、ヴィクトリア朝の次の時代エドワード朝から始まり、作中どんどん時代が下っていくが、使用人含め貴族の生活を総体的に理解するのに役立つ(あと普通にめちゃくちゃ面白い)。

【インテリア・衣服など】

〈インテリア〉

〈衣服〉

●坂井妙子『メイド服とレインコート』
服飾史の研究者による学術書であるため、文体を硬く感じるかもしれないが、内容は非常に面白い。黒いメイド服は使用人(ワーキングクラス)を雇えるようなミドルクラスが自らと使用人との階級差を視覚的に明確にするために生まれたという話や、気候が不安定なイギリスではレインコートが発達し、ホームズは常に自らの活動に合った衣服を選択していた話などが読める(ワトソンのファッションセンスは野暮ったいらしい)。
●戸矢理衣奈『下着の誕生 ヴィクトリア朝の社会史』
ヴィクトリア朝時代に生まれた下着類(スカートを膨らませるクリノリン、コルセットなど)の誕生と普及のプロセスを追いつつ、それは女性自身が主体的に自らのファッションを構築していくプロセスでもあるとして再評価を試みる。歴史的プロセスの検討は興味深いが、後者の肯定的な評価はコルセットが女性の体に過度な負荷をかける器具である以上は難しいと感じる。
●『19世紀ファッションのディテール』
ヴィクトリア朝に限らないが、19世紀の衣服の細部まで確認できる。
●『写真でたどる 麗しの紳士服図鑑』
こちらもヨーロッパ圏の紳士服の変遷を通覧するものだが、19世紀のスーツの変遷などが興味深い。

【芸術思潮(文化の動向)】

【貧困】

●ヘンリー・メイヒュー『ヴィクトリア時代 ロンドン路地裏の生活誌』
最下層であるアンダークラスを取材したヴィクトリア朝当時のルポタージュ。ボリュームはあるが、ルポタージュであるためさくさく読める。

【科学・医学】

●『ヴィクトリア朝時代のインターネット』
●『ヴィクトリア朝医療の歴史』
当時の劣悪極まりない衛生環境の医療を、最先端の科学である「細菌の存在とその消毒の徹底」によって改革していく外科医ジョゼフ・リスターの評伝。細菌や感染症の話はあまり踏み込まれていないので、ドイツ語圏の事例になるが、村上宏昭『「感染」の社会史』を補助線とすると理解しやすい。


【教育(主にパブリックスクール)】

〈パブリックスクールに関する資料〉

●新井潤美『パブリックスクール』

〈教育機関の様子を描いたフィクション〉

  • ●[戯曲]『アナザー・カントリー』(→映画版あり)

  • ●[小説]フォースター『モーリス』(WW1前後?の大学が舞台、発表:)

  • [小説]R・F・クァン『バベル』

  • ●[小説]パトリック・レドモンド『霊応ゲーム』(1950年代のパブスクが舞台)

【ジェンダーとセクシュアリティ】

●『ヴィクトリア朝の性道徳』

【政治思想/運動】

●梅澤佑介『市民の義務としての反乱』
また、ヴィクトリア朝時代から続く政治運動として女性参政権運動がある。ヴィクトリア朝時代には集会、演説など平和的な手段で女性参政権獲得を目指していたが、20世紀初頭に暴力的な手段に訴える派閥が主流派から分派し「サフラジェット」と呼ばれる。以下は、そうしたサフラジェットの理解に役立つものである。
●[映画」『サフラジェット』(邦題:未来を花束にして)
●BBCドキュメンタリー
●『』

【シャーロック・ホームズ】


【ヴィクトリア朝文学】

当然多く存在するが、読み切れてないので読んだ有名どころのみ。ヴィクトリア朝時代に、英国を舞台として制作されたもののみ。
●[小説]ブラム・ストーカー『ドラキュラ』
 →研究書『ドラキュラ・シンドローム』
●[小説]オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』
●幽霊怪談集

〈ヴィクトリア朝文学案内書〉

●新井潤美『魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化』
●廣野由美子『ミステリーの人間学』

【ヴィクトリア朝舞台のフィクション】

※好みが偏ってます!!!

〈日本:現代で制作されたもの〉

●[漫画]柩やな『黒執事』
●[漫画]森薫『エマ』/『シャーリー』
●[漫画]『アンダーザローズ』
●[小説]伊藤計劃+円城塔『屍者の帝国』(→映画版は話が異なる)

●[ゲーム]フロムソフトウェア『ブラッドボーン』

〈海外:現代で制作されたもの〉

●[小説]サラ・ウォーターズ『半身』
●[小説]サラ・ウォーターズ『荊の城』(→韓国映画『お嬢さん』)
●[映画]『秘密の花園』(コッポラ総指揮、1989年)
●韓国ミュージカル『ワイルドグレイ』
●[オペラ]シュトラウス『サロメ』(メトロポリタンオペラ24-25、作中舞台をヴィクトリア朝とした新演出版)

〈ホームズ・パスティーシュ〉※数が多いため別項

●[漫画]『憂国のモリアーティ』
●[ゲーム]FrogWare
●(ラヴクラフトパスティーシュのもの)


【(おまけ)ゴシックとピクチャレスク】

【以下、積読用リスト】

●川北稔『路地裏の大英帝国 イギリス都市生活史』
●新井潤美『階級にとりつかれた人びと: 英国ミドル・クラスの生活と意見』
●ヴィクトリア朝百科事典
●『ゴシック・リヴァイヴァル』
19世紀の芸術思潮である「ゴシック・リヴァイヴァル」についての解説本。ゴシックが流行ったとは聞くが、その背景にあるもの、当時の理念、実際の作品などを一覧したい。
●君塚直隆の書籍
ヴィクトリア時代の衣装と暮らし (制服・衣装ブックス) | 石井 理恵子, 村上 リコ


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