ComfyUIポータブル版(Windows)最短セットアップ完全ガイド
はじめに:いまは“ComfyUI時代”
AI画像は「オンラインでお任せ生成(例:Midjourney)」から、「自分のPCで工程を積み木のように組む」時代へ。ComfyUIは、テキスト、ノイズ除去、アップスケール、修正…といった工程を**ノード(ブロック)**でつなぐビジュアルGUIです。
だから——
どんな設定で作ったかが見える/残る/再現できる
よく使う流れをテンプレ化して次回は1クリック
必要な工程だけ差し替えて改良(効率よく試行錯誤)
まずは比較:オンライン生成ツール(Midjourney等)との違い
実行場所
ComfyUI(ローカル):自分のPCで実行(オフライン可)
オンライン(Midjourney等):クラウドで実行(常時ネット前提)
始めやすさ
ComfyUI:セットアップが必要(最初だけ少し手間)
オンライン:アカウント作成&課金ですぐ開始
表現の自由度
ComfyUI:工程(ノード)を自由に組める → 自由度が高い
オンライン:高品質だが工程は非公開/固定的
再現性・共有
ComfyUI:ワークフローを保存・配布でき、後から完全再現しやすい
オンライン:画像は再現しづらい(ブラックボックス)
コスト感
ComfyUI:月額は基本不要(電気代+必要に応じてモデル入手)
オンライン:月額課金ベースで手軽
プライバシー
ComfyUI:ローカル完結で安心(商材や個人写真に向く)
オンライン:アップロード前提(規約や取り扱いに注意)
カスタム性
ComfyUI:LoRA/ControlNet/拡張ノードなど自由に追加
オンライン:基本は提供機能の範囲内
学習コスト
ComfyUI:やや高め(慣れると強力)
オンライン:低め(お任せで綺麗に出る)
まとめ:手軽さ=オンライン、自由度と再現性=ComfyUI。最初はテンプレを使い、慣れたら工程を足していくのが近道。
可能になること(初心者向け)
文字から画像(Text-to-Image):短い文章でもOK。「青空の街並み」「商品写真風」など。
画像の直し(Inpaint/Outpaint):一部の塗り直し/周囲の描き足し。
手がかり画像で誘導(Control系):ポーズ・輪郭・深度などから狙い通りに。
テイスト合わせ(参照画像):雰囲気や顔立ちを似せて出す。
テンプレ運用:一度組んだ流れを保存→次回読み込みだけで再利用。
メリット
やり直しが速い:変えた所だけ再計算され、試行回数を回しやすい。
手元で完結:ネットが不安定でも動く。商材や個人写真も安心。
コスト最適化:月額が増えにくい。モデルや拡張も自分で選んで足すだけ。
原因を追いやすい:結果が悪い時、“どの工程が原因か”を目で追える。
デメリット/注意点
最初の壁:インストール&“ノードをつなぐ”考え方に少し慣れが必要。
PCスペック依存:高解像度や複雑な流れは**VRAM(GPUメモリ)**が要る。
ストレージ肥大:モデルや拡張を集めると容量が増えるため整理が必須。
拡張の相性:カスタムノードの更新差で動かないことがある(逐次アップデート推奨)。
ここから実践:Windowsポータブル版(推奨)セットアップ
対象:Windows 11/NVIDIA GPU(CPUでも可)
特徴:埋め込みPython同梱の完全ポータブル。解凍→バッチ実行で起動。
1. ダウンロード&解凍
**ComfyUI Portable(Windows版)**のZIPを公式配布先からダウンロード。https://docs.comfy.org/installation/comfyui_portable_windows (直リンク) https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI/releases/latest/download/ComfyUI_windows_portable_nvidia.7z
任意のフォルダに解凍(例:D:\Apps\ComfyUI_windows_portable\)。
フォルダ例:ComfyUI_windows_portable ├─ ComfyUI ├─ python_embeded ├─ update ├─ run_cpu.bat └─ run_nvidia_gpu.bat
2. 起動
NVIDIA GPUがある場合:run_nvidia_gpu.bat をダブルクリック
CPUのみで試す場合:run_cpu.bat をダブルクリック
起動後にブラウザで http://127.0.0.1:8188 が開けば成功。ウィンドウを閉じるとComfyUIも停止します。
3. モデルを置く(最初の準備)
多くの配布形態ではベースモデルは同梱されません。以下に配置します:
既定のモデルルート:ComfyUI_windows_portable/ComfyUI/models/
checkpoints(本体 .safetensors など)
vae
loras
controlnet ほか
→ 例:チェックポイントは .../models/checkpoints/ に入れる。
4. モデルを共用したい(任意)
A1111 等とモデル共用をしたい場合:
ルートにある extra_model_paths.yaml.example を extra_model_paths.yaml にリネーム
外部フォルダを追記して保存(例):
my_models: base_path: D:/AI/models checkpoints: checkpoints vae: vae loras: loras controlnet: controlnet
ComfyUIを再起動(新しいモデルパスを読み込みます)
最初の1枚:テンプレから即出力
ComfyUIを起動 → 右側サイドバーの Workflow Templates から Text-to-Image を読み込み
Load Checkpoint ノードで、配置したモデル(例:v1-5-*.safetensors など)を選択
プロンプトに短い文章を入れ、右上の Queue(または Ctrl+Enter)
Save Image ノードの出力を保存
目安(8GB VRAM想定):最初は 解像度 768×768/ステップ 20/バッチ1。足りなければ解像度を下げる、余裕があれば後段でアップスケール。
便利ワザ・発展
ComfyUI-Manager(拡張ノードの導入をGUIで)
一度ComfyUIを起動→終了
ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\custom_nodes フォルダを開く
下記のいずれかで導入(例:Gitを使う場合)
cd ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\custom_nodes git clone https://github.com/ltdrdata/ComfyUI-Manager comfyui-manager
ComfyUIを再起動 → メニューに Manager が出現。そこから拡張の検索/導入/更新が可能
まずは Control系の前処理(Canny/Depth/Lineart/OpenPose など)、アップスケール系、参照画像を活かすノードを入れておくと便利。
LANアクセス(同一ネットワークで共有)
run_nvidia_gpu.bat をメモ帳で開き、起動行に --listen を追記
再起動後、ipconfig で調べたローカルIP(例:http://192.168.1.xx:8188)から他端末でもアクセス可能
トラブルシュート(よくある例)
モデルが選べない/見えない:置き場所(models/checkpoints 等)を確認 → ComfyUI再起動。extra_model_paths.yaml の綴りやパスも再確認。
VRAM不足で止まる(Out of Memory):解像度を下げる/バッチサイズを1にする/他のGPUアプリを閉じる。
出力が安定しない:SamplerとStepsを変えすぎない、1項目ずつ調整→再試行。
拡張で不具合:拡張ノードを一時的に外す or 更新する。必要最小限から再構築。
全体が重い:生成は一度に1つにして負荷を下げる。保存先ドライブの空き容量も確認。


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