PvPヴァイパー五輪書
追記:2026年4月10日に五輪書大型アップデートに基づき数値をパッチ7.45時点のものへ修正しました、内容の担保もできていますので変わらずお楽しみいただけたらなと思います。
初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもお世話になっております。禍月です。
今回はFFXIVのPvP(主にクリスタルコンフリクト)におけるヴァイパーの基礎を書いていけたらと思います。
(こちらは2025年6月パッチ7.25時点で書かれた文章です。時期によっては数値や仕様変更、バフナーフがあると思います。変更が激しいジョブだと思うので閲覧時期が離れてる方は鵜呑みにはしないようにしましょう。あくまで今回綴るのは現在標準的と思われている指針です。)
前置き
大それたタイトル名ですがこれ読めばヴァイパー完璧!!ということはございません、書いてる本人ですら理解が追いついていません。
ただヴァイパーを知りたい方、ヴァイパーとかw、と目の敵にしている方の認知の手助けになればと思い、制作しました。
書いた人は何者?
Kageto Magatsukiと申します。
しがないメインジョブが召喚士のvE、vP両方嗜んでいるいきものです。
シーズン14をほぼヴァイパーでレート確保して80位で走り切りました。それなりに使い込んでいる自信はあります。
ヴァイパーといういきもの
ヴァイパーとは
皆さんがどう思っているかは知り得ませんが、ヴァイパーは儚く脆い……と思っていたら、突然超合金化して耐えたり、全てを手数で喰らい尽くしてくるジョブです。
なにもクリ上で文鎮のように居座ったり、ただただケーキをつるされたデブチョコボのように相手を追いかけまわすだけのジョブではございません。
使いこなすためには攻めと守り、その均衡を大切にしなければなりません。
なのでバランスをどうとるか、あるいは崩してリスクと引き換えに相手に喰らい付くか…その判断を試合中に何度も行うこととなります。
故に楽しいけどなんもわからない!!うまくいかない!!むずかしい!!が発生すると思います。
私もそうだよ、一緒に悩もうな。
さらにバランスの方向性によってスタンスがガラッと変わるので、人の性格が戦い方へ顕著に表れます。複数のヴァイパーと相対したことある人はすごく感じるのではありませんか……?
以上を踏まえると「触る分には楽しい、使いこなそうとすると突然牙をむく」PvP随一の使用難度を誇るジョブといっても過言じゃないと思っています。
宗教戦争
他ジョブでも宗派ってもんがあると思うんですよ。
ヴァイパーももちろんあります。しかも三つも。
ここでは名称だけ言って後ほど詳しく解説します。
過激派、中庸派、穏健派
ちなみに自分は中庸の過激寄りです。
あくまで個人的なものですが平均的な戦場での動きの強さ、難易度評価としましては……
強さ
中庸≧過激>穏健
難易度
中庸>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>過激>>穏健
だと思っています。
(ちなみにずっとただ一人のケツを追いかけまわすのは過激派ではありません、ミミズです。ヴァイパーですらありません、ヴァイパーの風上にも置けません。そういう動きをしている人こそこれを見てほしい。)
基礎の基礎
ヴァイパーの火力は持久力と密接な関係があります。
つまり生きているだけで火力が盛れる=死ぬと大幅な損失ということです。この火力と持久力を支えるのが吸収技とLBです……が一旦通常スキルを詳しく見ていきましょう。
▽コンボ:牙
よくある通常コンボ。なんも帰ってきてないときとかにとりあえず回す。絶対回す。死なないなら回せ。理由は読み進めれば自ずと分かる。
6つ連なっているが区切りとしては3つ、3つ途切れず打つと後述する「追の牙」が変化する。
▽蛇行
所謂ブリンク技。他ジョブでいうところの「抜重歩法」、「イカロス」、「エーテリアルステップ」枠の技。
固有効果として発動後自分自身の4秒移動速度が25%上昇する。
リキャストは12秒2スタック。
相手を追いかけるのはもちろん、味方を対象にして下がることもできる。あまり話に出てこないが攻め逃げどちらにも顔が利く影の立役者。
▽コンボ:蛇
「壱の蛇」とか書いてあるやつ、近接バースト要員。
「壱の蛇」と「弐の蛇」があり、両方とも威力8000+与ダメージ100%吸収。使用すると、「壱の牙」「弐の牙」それぞれで「追の牙」の変化がある。リキャなるべく回して腐らせないようにしたいところ。
リキャストは10秒。
ここまでは他ジョブの知識で代用できる技でした……が!ここからはヴァイパーらしさが大幅に出てきます。
▽飛蛇の尾
近接が持っていいのか?と思うぐらいの遠隔バースト。
威力8000(対象以外範囲減衰4000)…だけなら味気ないが、後述する「追の牙」が2回分変化する。この「追の牙」変化分を含めた範囲火力が化け物、着弾速度も他の技より早く優秀。ヴァイパーが遠くにいるからって安心してはなりません、視線が通る位置から貴方を平らげようと舌なめずりしているのです。
リキャストは20秒2スタック……ですが後ほどこれを覆すカラクリが出てきます。
▽蛇鱗術
ヴァイパーの代名詞ともいえるスキル、これの練度がヴァイパー自身の強さに直結するといっても過言でないと思います。
効果は自身に「蛇鱗」を付与……これだけじゃ意味不明、細かくしていきましょう。
1.効果中被ダメ50%減+浄化が効くCC(状態異常)、ノックバックや引き寄せ全てを無効化。
2.効果中は移動不可。(「蛇行」も使用不可)
3.効果時間経過後orアクションボタンを押すことで「蛇鱗撃」という威力12000+与ダメージ50%吸収の自分中心6m範囲攻撃が発生。
4.追加で4000のバリアが付与、これが破壊されると「蛇血」が付与される。「蛇血」が付与されている状態で「蛇鱗撃」が発生するとそれが「血気蛇鱗撃」に変化、範囲が15mとなり元の範囲内では威力が1.5倍の18000となる。
……はい、もりもりです。
ヴァイパーの硬さはこれが上手く使えるかで決まります。的確に使用するためには相手の事を知り、やりたいことを予測する力が必要となります。
また、バリアが割れた際に発生する「血気蛇鱗撃」がLBを含めて1番威力値が高いので自衛としてだけの使用法だとジリ貧…正直、あり得ないほどに弱い使い方と言わざるを得ません。
なので後述するスキルを頭に入れながら、相手のバーストやCCを吸いつつ相手に損害を与えていくのが強いと思います。過信は禁物ですが、信じすぎないのはヴァイパーとしての価値を落とすことになります。適度な付き合いでいましょう。酒や娯楽と一緒。
死にかけ(HPが半分切った状態)でお祈りしながら使っても眼前にあるのは床です、自分の血と床の味しかしません。そんなことになる前に使いましょう。
リキャストは30秒。
▽飛蛇の魂
文字通りヴァイパーの魂。
「飛蛇の尾」と「蛇鱗術」のリキャストを解消する(「飛蛇の尾」は1スタック分回復する)というシンプル攻守バランスの良いスキル……しかしこのスキルの真髄は別にあるのです。
それはリキャスト、通常は45秒と長め。しかし自分がKOやアシストを取ると15秒短縮されます。3人ぶん殴って倒せば帰ってきます。
現実的な話にすると、「飛蛇の尾」でチョンと2人小突いて倒してもらえば3人目を殴っているときには帰ってきます。
ヴァイパーがなんかずっと殴ってくるのはこれが理由です、敵が倒れていくほどに勢いがついて手が付けられない大蛇へと変貌するのです。
▽追の牙
ヴァイパーが相手を殴り続ける理由。
これによって「牙コンボ」の3段毎に「蛇尾撃」、「壱の蛇」で「双牙連撃」、「弐の蛇」で「双牙乱撃」、「飛蛇の尾」は「飛蛇連尾撃」と「飛蛇乱尾撃」が打てるようになる。
これらの効果は一律で威力4000防御貫通(「飛蛇連尾撃」「飛蛇乱尾撃」は範囲)…そして発動毎にLBを3秒短縮する効果がある。これを試合中何回打ち込めるかでLB効率はもちろん、KO率にも強く影響します。
変化しているときにほかのGCDスキルを使っちゃうと消えるので気を付けましょう。
LB:大空喰らう蛇
蓄積時間は90秒、前述した「追の牙」の効果を入れたら実戦ではおよそ60秒ほどで大体溜まっています。
効果は対象飛びつき威力15000範囲攻撃+当たった全員に「惨毒」「ヘヴィ」を付与、「惨毒」は自身からの与ダメージが25%上昇する。
そして自身に30秒間の「祖霊降ろし」を付与。
これだけならリーパーみたいな感じだし、なんならリーパーの「恐慌」を見ると味気ない。しかしヴァイパーのLBの本質は発動後の「祖霊降ろし」にあります。
「祖霊降ろし」中のみ使える「祖霊コンボ」、効果中移動速度が50%上昇(スプリントと同等)、そして「祖霊降ろし」と引き換えに放つことのできる「祖霊の大蛇牙」。倒されなければやりたい放題!!
注意点は牙と蛇のコンボが効果中使用不可であること。牙はいいけど蛇は吸収目当てで回したいと思うこともあったりします。祖霊を降ろすということは、攻めの姿勢を見せるということです。怯えるな、戦え、喰らいつけ。
▽祖霊コンボ
「牙コンボ」と差し替えで使えるスキル。少しの欠点ともなりうるけれども、GCD速度が早い攻撃であることが特徴である対象範囲8000の「祖霊の牙」。そして「追の牙」の変化である対象範囲4000防御貫通(勿論LB加速付き)の「祖霊の蛇」。
GCD速度が違うので、周りがスキル1回撃つ間にこちらは2回連撃を叩き込めます。
▽祖霊の大蛇牙
「祖霊降ろし」を消費して打てる対象範囲12000攻撃+与ダメージ100%吸収、シンプルな大技。範囲減衰もないので固まっているところに入れば、相手は痛いし自分は回復する、おいしいねぇ。
利点でもあるけど発動が遅いのが少し扱いにくい。あと「祖霊の大蛇牙」を使うと問答無用で「祖霊降ろし」のバフが切れるので「祖霊コンボ」が強制終了する、「祖霊コンボ」打ち切ってから「祖霊の大蛇牙」を使用することを徹底しよう。
小ネタ
「蛇鱗術」から発生する「蛇鱗撃」は、移動技で判定を運んで移動先に着弾という芸当ができます。理由は判定が遅すぎるから。判定が遅いことがなにもただただ悪いことではないのである。
小ネタとして記したが実はほぼ必須級の知識である。これを知っているかどうかで生存能力、破壊力共に桁違いレベルの差が出ます。
宗派を踏まえた立ち回り方針
どの宗派であろうとヴァイパー全体を通して言えるのは攻守の均衡を保つ理性、そして死を恐れず喰らい付く本能が必要です。
さらに戦場を見定める力がないと、どこで戦うのかが見えてきません。ほんとにこれが難しい。大半のヴァイパーがこれをないがしろにするせいで、ただのミミズとなってしまうのです。
そこが難しいというのは百も承知なんですが、それを言葉にする力がまだ自分にはないのです。仮にあったとしても、ここに書き記すためには余白が足りない。
ヴァイパー自身のスペックとしては疑似タンク、遊撃、追撃、範囲破壊……正直器用貧乏といった感じです。使い手がどうありたいか、どう戦うか、自身のスキルや、LB自体の練度でもできることが変わってきてしまいます。
ここではそういうのを一旦置いておいて、基本的な指針となる三種の宗派……穏健派、過激派、そして中庸派の順に宗派ごとの動きや注意点について軽く触れていきます。
穏健派
だいたいのプレイヤーは一旦この宗派か、零れ落ちたミミズで落ち着きます。
穏健派はクリスタル上を起点として、前線を維持して押し込むことに重きを置く宗派です。イメージとしてはガンブレイカーのDPSバージョン。
利点としましては、疑似的なタンクとして行動できる位置で戦うので、前線が崩れにくくなります。また味方の動きと合わせやすい位置で動くこととなるので、所謂セットプレイがしやすくなります。
欠点としては極めればクリスタルの番人になれるのですが、極めるのが難しい上に生半可な動きをするとガンブレイカーの劣化版になります。
立ち位置のイメージは前線付近、もしくはそれよりちょい後ろの二番手の位置。
現在の仕様だと正直強みを見出せません、一旦この宗派でヴァイパーとしての肉体の限界を知って別の宗派に鞍替えするのが丸いと思います。あまりにも「蛇鱗術」を過信して、クリスタル上で圧死するヴァイパー(或いはクリスタル上過重労働を前提とした動きをする味方)が多すぎるので警鐘を鳴らしたい。我らはタンクではない、しがないDPSだ。
この動きで行きたいのならば悪いことは言わない、茨の道なので覚悟決めるか、ガンブレイカーした方がいい。
過激派
ミミズにならなかった一握りの人々が辿り着く一種の境地、最初に中庸派に並ぶかちょっと劣る強さと書いたがあれには言葉が足りない。確かに戦場や人によってはかみ合わず大変なことになる。安定性に欠けるためそう書かざるを得なかったが、一度噛みあうとよっぽどのことがない限り止まることを知らない暴走機関車となる。そうなった時の強さは計り知れない。
過激派はクリスタルを前哨基地として前線から踏み込んだ位置で戦い、敵へ火力の重圧を押し付けてクリスタルに近寄らせず破壊する宗派です。イメージはモンクの範囲火力バージョン。
利点はヴァイパー自体が押せ押せの状況に強いジョブなので自らの手でその状況を作り出しやすいこと、それに尽きます。というかそれがあまりにも強すぎる。
欠点は先ほど述べた通り、戦場の内容によっては己がぶっ倒れるだけの生活が待っていることなので取扱注意です。その事象が発生してもなお己のことを顧みず人のせいにするものも含めてミミズといいます。身の丈に合わない戦術を試す前に己の限界と向き合い、自己の気質と相談することをお勧めします。
立ち位置はクリスタル付近を拠点として前線より敵側あたりをウロウロするイメージです。なにも敵の後衛に張り付けってことじゃありません、それするならもっと適したジョブがいます。つべこべ言わず、クリスタル上や自陣に帰ってこい。我らは鎖に繋がれた獣だ。
命が尽きない程度に燃やして相手のことを破壊すれば自ずと道は広がることでしょう。
中庸派
穏健派と過激派、その両方を掛け合わせたハイブリッド戦略兵器を生み出すことができれば……理論上最強ですよね?
中庸派は時にタクティカルクリスタルの周囲を飛び回って破壊を齎し、時にはタクティカルクリスタルへ降り立つ移動要塞となる宗派です。
利点は言わずもがな、戦場によって臨機応変にスタイルを変えて安定した戦力を味方へお届けできることです。
欠点はどっちつかずになりがちなことです。どっちつかずのヴァイパーは正直仕事を放棄しているような状態なので弱く見えます。そして、シンプルに難しすぎる。当たり前ですよね。穏健派と過激派両方履修した上で、どっちにもならないといけない……或いはどちらにも成り切れなかったハグレモノが窮した末に選ぶ道なので。
中庸派を自負していたとしても過激派か穏健派、心のスタンスをどちらか決めておくことをお勧めします。
立ち位置としては基本、蛇行使った上の計算で5秒以内にクリスタル上へ帰ってこられるクリスタル周囲です。過激派を解禁したときだけこの枷を一時的に外していいとされています。
羽目の外しすぎは身を滅ぼす、ソースは自分。
この道は痛く苦しい茨と血に塗れた絨毯が敷かれています。それでも背を向けず向き合うのなら、同じ道を歩む者として戦場で相対できるでしょう。
総評
ヴァイパーはLBに生きてLBに殺されるいきもの。相手を知り、やりたいことを吸い取って火力でねじ伏せる、カウンター型のDPSです。
真面目に語るのであればまだまだ研究と知見を書き記さねばなりません。それほどまでに奥深く、使い手の色が出るジョブ……故に難しく、面白い。
どうか貴方だけのヴァイパー像を探求してみて欲しい、なにもここに記されたものだけが正義ではないのです。
これを見ている勉強熱心な他ジョブ使いの皆様は一つだけでいいのでこれだけは忘れないでください。
ヴァイパーをクリスタル上で放置して過重労働させないで……
最後に
ここまで長々と書き綴ってみたはいいのですが、まだまだ私も未熟なところが見えて仕方がありませんね。このような文章として書き出したことによって改めて感じるものもありました。
ヴァイパー自身もっと研究が進むべきなジョブ…というかそもそも私が認知している中で、最前線に立てるような研究者は(自分を入れたとしても)実質3人ほどしかいません。研究もくそもへったくれもございません。ブラック企業の方がもっとなんとかできてるだろ……そう言いたくなるレベルで知見も、人口も足りておりません。
どうかこの五輪書によってヴァイパーへ興味を持ち、門戸を叩きたくなっていただけたのならば……是非一緒に研究していき、いつの日か笑顔で語り合いましょう。
そうでなかったとしても、ヴァイパーの知識が貴方の戦場生活を豊かにできたのなら喜ばしいことだと思います。
本当は環境にもっと即した内容を書いた方がいいのかな、と思ったりしなくはないのですが、あくまでもこれは基礎をなぞる書物。教科書のような存在でありたいので一旦省かせていただきました。
もしこの文章が好評であればこれからもこの書物のアップデートはしていきたいと思っています。
皆様にクリスタルの加護があらんことを。
それでは、よい旅を。


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