DeNA・佐野 ドラ9以下では史上4人目!通算1000安打「両親と妹の前で達成できたよかった」
◇セ・リーグ DeNA3-5ヤクルト(2026年4月14日 松山) プロ10年目、家族の前で通算1000安打の節目に到達した。DeNA・佐野は3回の第2打席で中前打を放って王手をかけると、5回の第3打席に小川の直球を鋭く中前にはじき返した。記念ボードを掲げて球場全体から祝福を受けた直後に雨が強まり、チームは2点ビハインドのまま雨天コールドで敗戦。それでも「岡山から来てくれた両親と妹の前で達成できてよかった」とうなずいた。 【写真あり】DeNA人気選手 元アイドルの交際相手と2ショット 運命に導かれて「ハマの安打製造機」は誕生した。16年ドラフト9位指名。全体87人中84番目で、セ・リーグでは最後の指名選手だった。担当だった河原隆一スカウトは「1000安打を達成するとは想像していなかった。もともと良いものは持ってたけど、プロで大きく成長してくれた。うれしいですね」と喜びを口にする。 明大では東京六大学リーグで屈指の打撃センスの持ち主として評価されていたが、守備位置が一塁に限られていたために各球団は指名に踏み切れなかった。会議終了間際、明大OBで当時の高田繁GMは「代打でもいい。打てる選手がほしい」と佐野の指名を決断。河原スカウトは「大学の後輩ということが一押しになったのかもしれない。これも縁ですね」と振り返る。 大学で同期だった柳は1位指名で中日とDeNAの2球団が競合。星はヤクルトから2位で指名を受けた。ただ、指名順位はあくまでもプロ入り前の評価でしかない。佐野は「一番下からではあったけど、後は上がるだけ」と言い聞かせながら“下克上”の精神を忘れることはなかった。 ラミレス監督に才能を見いだされ「4年目の20年にキャプテンと4番で開幕して、あそこが野球人生の分岐点だった」。この年に首位打者に輝き、22年には最多安打のタイトルを獲得した。球界を代表する好打者に成長してもなお「まだまだ通過点」と満足はしていない。「うれしさ半分、また明日から頑張ろうという気持ちが半分。変わらずに1本ずつ積み上げていきたい」。誓いを新たにする記念日となった。(重光 晋太郎) ≪球団23人目≫佐野(D)が14日のヤクルト4回戦(松山)で通算1000安打を達成。プロ野球328人目。DeNAでは23人目。初安打は17年4月8日の中日戦で若松から。佐野は16年ドラフト9位で入団。ドラフト制以降、9位以下の指名で入団した選手の達成は78年島谷金二(阪急=68年中日9位)、85年杉浦享(ヤ=70年10位)、12年後藤光尊(オ=01年10巡目)に次いで4人目(ドラフト外入団の8人を除く)となった。