25年度の医療機関倒産、過去20年で最多の71件 商工リサーチ調べ
東京商工リサーチは14日、2025年度の病院やクリニック(診療所)、歯科医院の倒産件数が前年度比20%増の71件だったと発表した。過去20年間で最多となった。業態別ではクリニックが32件、歯科医院が31件といずれも20年間で最多だった。
倒産原因は「販売不振」が47件と最多だった。長期的な業績悪化の「既往のシワ寄せ」(16件)が続いた。患者減少や診療報酬改定による収益悪化に歯止めがかからない。
形態別では破産が69件で全体の97%を占めた。再建型の民事再生法は2件にとどまる。経営不振に陥った医療機関の再建の難しさが浮き彫りになった。
倒産の背景には人口減少に伴う患者数の減少や経営者の高齢化、人手不足のほか、光熱費や人件費の上昇と診療報酬とのバランスの崩れがある。東京商工リサーチは「6月に診療報酬が改定されるが、病院経営の改善につながるかは不透明」としている。
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