記念写真に納まる入学生=輪島市輪島小

校歌「輪島の朝」を作詞作曲した大黒摩季さん

入学式の会場に入る新入生=輪島市門前学園記念撮影に臨む新出さん(右から2人目)ら新入生=輪島市の旧町野小体育館

入学式の会場に入る新入生=輪島市門前学園記念撮影に臨む新出さん(右から2人目)ら新入生=輪島市の旧町野小体育館

 輪島市が小中13校(分校含む)を再編して新設した3校で7日、入学式と開校式が行われ、子どもたちが学校の新たな歴史を刻み、未来につなげる決意を新たにした。各校ではシンガー・ソングライターの大黒摩季さんら著名人が作詞作曲した校歌が初めて披露され、校内に元気な歌声が響き渡った。市内の小中学校・義務教育学校は4校となり、児童生徒数は震災前の約1100人から713人となった。

●輪島小 

 河井、鳳至、大屋、河原田、鵠巣(こうのす)、三井の6小が統合した輪島小の開校式には在校生の児童約320人が出席して、新校歌「輪島の朝」を高らかに合唱した。

 入学式では新入生48人を前に冨水聡校長が「自分から進んで明るいあいさつができる1年生になってほしい」と話した。江上和博輪島署長らがランドセルカバーを贈った。濵谷莉央さん(6)は「早くみんなとお友達になりたい」と笑った。

 両式典には新校歌を作詞作曲した大黒さんが出席した。児童の校歌の斉唱に合わせて笑顔で口ずさみ、目頭を押さえた。

●門前学園 

 門前東小、西小と門前中が統合した義務教育学校「門前学園」の開校式では、在校生約60人が「残酷な天使のテーゼ」などで知られる作詞家及川眠子さんと、「マツケンサンバⅡ」などを手掛けた作曲家宮川彬良さんによる新校歌「ここから未来へ」を歌い上げた。

 入学式では1年生15人と7年生(中学1年生)7人に小川由美子校長が「新しいことに挑戦しながら、先輩や後輩たちと学園の歴史をつくってほしい」と呼び掛けた。新1年生の中村成那さん(6)は「算数の勉強を頑張りたい」と話した。

●東陽小中 

 町野小と東陽中が合併した義務教育学校「東陽小中」では、2~9年生25人と住民らが門出を祝い、東陽中から引き継いだ国文学者中西進さんが作詞、芥川賞作家新井満さんが作曲した校歌を斉唱した。中西さんは元号「令和」を考案したとされ、新井さんは「千の風になって」の翻訳と作曲などで知られる。

 ●中学進学に合わせ帰郷 野々市から新出さん

 入学式では、震災で野々市市に避難し、中学進学に合わせて2年3カ月ぶりに町野に戻った新出悠衣さんが幼なじみの同級生6人と再会を喜んだ。新出さんは地震で金蔵(かなくら)の自宅が中規模半壊となり、2024年3月から父秀峰さん、母真利子さんと野々市市のみなし仮設住宅で暮らしていた。

 新出さんは宮本久美子校長に名前を呼ばれると元気よく返事し、同級生と記念撮影に臨んだ。新出さんは「野々市の友達と別れるのは寂しかったが町野に戻りたかった。同級生や先生と力を合わせ、いい学校にしたい」と話した。

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