「警察犬の活躍」は、英国で警察犬となっていく犬たちと、相棒のハンドラーとなる人間の活躍を紹介。
普通の店舗の二階で違法タバコの売買がおこなわれている疑惑では、タバコを一階とうけわたしするためのシュートを発見*1。しかし階段がなくて二階への移動方法をさがしていると、裏側から怪しい人物が荷物を運んでいるという通報があり、急いで向かったが逃がしてしまった。
スタジオでは、日本の警察犬は一般人が育てるなかから選ばれるという豆知識を、当事者として所ジョージとビートたけしが語っていたところが興味深かった。
「フランシスの宇宙ミッション」は、フランスの鉄道オタクで人気配信者のフランシス・ブルジョワが、宇宙飛行士になりたいという夢を支援され、さまざまな体験をする。
鉄道好きのため600万以上のフォロワーをもち、英国のウイリアム皇太子もフォローしている21歳のフランシス。機械のスイッチが好きで現在は工学エンジニア*2。
恋人は夢を応援するものの、痩せっぽちなので心配している。しかし配信で宇宙飛行士になりたいという昔からの夢を語ったところ、笑われるどころか素直に応援されることに。英国宇宙飛行士のティム少佐からも好意的に言及され、訓練所に呼ばれる。
さっそく遠心重力の体験をするが気絶。しかしそれをSNSで公開すると応援メッセージが寄せられ、フランシスは元気になる。さらに米国の宇宙開発会社アクションスペーシアに招待され、飛行機で自由落下する無重力体験もできたが、最初は楽しみつつ嘔吐感でひどい状況に。宇宙空間での緊急治療をおこなう訓練をして、工学エンジニアらしく手順は見事におぼえたが、実際の宇宙船に似せた空間でダミー人形を相手に肺から空気がもれた肉体から空気を抜く訓練ではあせって大失敗。
最終的に宇宙開発につかわれた機材を保存する博物館にいって、スイッチを入れることをたっぷり楽しんだ末、宇宙飛行士ではなくエンジニアとして宇宙開発にかかわることを決断する。
スタジオではあきらめるのが早すぎると所ジョージに指摘されていたが、宇宙飛行士の過酷さを紹介しつつ個性を活用できる選択肢を見つけて終わるので、失敗つづきなのに後味はいい。
「ショッピングモールに住み着いた人たち」は、約20年前に米国でショッピングモールに隠れ住んだ若きアーティスト8人を紹介。
1999年、美術教師のマイケルは、ショッピングモールの建設によって住居を失ってしまう。そこでマイケルはショッピングモールに使われないスペースを見つけて、そこに住むことを思いつく。駐車場の壁と壁の狭い隙間をとおった先にあったスペースは移動が難しいが、駐車場の非常階段やトイレ内の壁にある小さな穴から移動する経路も発見。
現在の視点で建物の模型をもちだして、隠れ住んでいたスペースの位置を見せたりする。モールは中間を川が流れて、周囲を高速道路がとりかこんでいるため、無駄なスペースがあるとマイケルは推測していたという。
警備員に見つかることをふせぐため、コンクリートブロックを運びこんで壁をつくり、鍵付きの扉まで設置した。コンクリートブロックは駐車場の非常階段から搬入。警報は鳴るが脅しの効果しかないらしく警備員も来ないまま2分間で止まるのだが、この時はたまたま警備員に見つかり、釈明には成功したもののブロックを遠回りして運ぶはめになった。
友人や生徒も仲間にして、扉の鍵を8人だけが共有。断熱はできていない監獄のような空間だが家具を運びこんで、電気はモールの電線からいただき、秘密基地のように生活を楽しんだ。
そうした生活に並行して、マスキングテープをつかって、小児病棟へのケアや911テロの追悼のため、簡単につくれて掃除も簡単なアートを壁に展開したりも。もともとマイケルは都市そのものをアートにしていて、地下水道のなかに不気味な人形を配置するような参加型アートを作ったりしていた。
しかし4年たったある日、みんながいない時に扉が破壊され、警備員たちがスペースで楽しんでいたらしい痕跡がのこされていた。昼間はスペースに行かないことを決めるが、つい外国から来た客にスペースを見せようとした時、ちょうど警備員がやってきてしまった。
マイケルは6ヶ月の保護観察処分や賠償金のしはらいを命じられるが仲間は売らず、今回のドキュメンタリで初めて当時の記録映像とともに全貌が紹介された……
スタジオではマイケルたちの行為が犯罪ではないかという指摘ばかりだったが、日本でもバンクシーの活動は知られているし、この番組でも紹介したことがある。モールでの生活は都市そのものをアートにするマイケルの作風にそっているし、住居をうばったモール内に隠れ住むところは資本主義への抵抗のような文脈もありそうだ。