八戸准看護学院(青森県)2028年3月末閉校へ 入学者減、経営厳しく
准看護師を養成する八戸市医師会立八戸准看護学院(川守田究=きわむ=学院長)が、2027年度の学生募集を行わず、28年3月末に閉校することが12日、同学院への取材で分かった。若年人口の減少や大学・専門学校に進学して正看護師を目指す学生が増えたことから、ここ数年は入学者が10人前後と定員の半分にも満たない状況だった。厳しい経営状況を踏まえ、市医師会が3月に臨時総会を開いて閉校を決定した。 同学院は1960(昭和35)年、2年制の准看護師養成校として開校。25年度までに3643人の卒業生を送り出し、就職先は地元の医療機関や介護福祉施設が中心だった。 入学定員は71~2001年度の100人をピークに、02~10年度は50人、11年度からは40人となった。入学者は10年度以降は20~30人台、令和に入った19年度からは20人前後で推移したが、24年度に6人と激減。その後制服を廃止し、入試科目を見直すなどしたものの、25年度は11人にとどまった。 本年度は7人が入学し、2年生の10人を合わせて17人が在籍する。同学院の担当者は「近年は高卒者の入学よりも社会人経験者の入学が増えており、学び直しの選択肢になっていた。そういったニーズがある中で65年続いた歴史を終えるのは苦渋の決断」と説明。「在校生が2年間の教育課程を修了できるよう、教職員一同、最後まで責任を持って支援する」と強調した。 県内の准看護師養成校は八戸市を含め6カ所あり、このうち青森市医師会立青森准看護学院は25年度に学生募集を停止、27年3月で閉校する。東北各県でも近年募集停止や閉校が相次ぎ、岩手、秋田、山形は養成校がゼロとなった。