下腹部に浮かび上がった、鮮やかな紅い花。
これがある限り、俺は、一見何食わぬ顔で人前に立っている時でさえ、萬燈先生に支配されている。
服の下で、この痕が疼くたび、俺は自分が誰のものであるかを思い知らされるのだ。
萬燈先生が、俺の、誰にも見せるはずのない、柔らかな下腹部を見つめている。
その瞳に宿る、暗く深い独占欲。
その暗い色に染め上げられることに、震えるような歓喜を感じている自分がいた。
「あぁっ……!」
強い吸引が、肌の奥の毛細血管を壊していくのがわかる。ざらりとした舌の感触。重く、粘りつくような音。
もっと深く、自分を抉るように刻み込んでほしいと願ってしまう。
俺は今、先生の所有物として、再構築されているのだ。
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