教室は「ホームベース」、室内にテント 下関に「学びの多様化学校」

白石昌幸
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 不登校の生徒が特別なカリキュラムで学べる山口県内初の「学びの多様化学校」として、下関市立文洋中学校関西分校が開校した。市内に住む1年生から3年生までの計20人が通う予定で、8日からプレ登校が始まり、14日に転入学式が行われる。

 同分校は同市関西町の市立関西小学校内の南校舎2・3階部分に設置。既存の学校になじめない生徒のために教室は「ホームベース」、職員室は「スタッフルーム」と名付けた。

 学校への拒否感を和らげるため、黒板の代わりにホワイトボードを設置。大きな音が苦手な生徒のために音のしにくい床材を採用した。室内にテントやマンガを備えた「くつろぎスペース」も整備した。

 登校時間は午前9時ごろ、下校時間は午後3時ごろとゆとりを持たせ、授業時間数は通常より210時間少ない年間805時間に設定。不足する授業時間数を補うため独自の「e―がく(学)」を導入し、音楽や美術などを合わせた教科も新設した。

 市教育委員会学校教育課によると、市内の不登校生徒数は2024年度で小学校308人、中学校405人の計713人となっている。

 3日の開校式で田口真一校長は「不登校の生徒一人ひとりの思いに寄り添いながらその可能性を信じ、生徒が自信を育み、自らの力で進路を選び、歩み出せるよう支援していく」と述べた。

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