「1億円持ってるのに、まだ働いています」…51歳会社員の苦悩。仕事を辞めて自由になれるはずが、今日も満員電車に揺られるワケ
「これだけ貯まれば、もう十分」——そう思える金額に到達しても、人は簡単に生き方を変えられるわけではありません。むしろ、積み上げてきたものが大きいほど、手放すことへの不安もまた大きくなるものです。資産1億円を達成しながら、いまだに働き続けるKさんも、まさにその一人。事情を見てみましょう。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
1億円達成!でも「仕事を辞められません」
都内メーカー企業で管理職を務めるKさん(仮名・51歳)。年収約900万円で独身。20代の頃からコツコツと積み上げてきた貯蓄と投資が実を結び、資産はついに1億円を超えました。 彼の昔からの夢は、仕事を辞めて自由に生きることでした。その昔は「3,000万円貯めたら一度仕事を辞めよう」と思っていたといいます。 「それぐらい貯まったら、いったん止まって人生を考えようと。ですが、その目標は結構早く達成してしまったんですよ。それで、もう少し頑張って5,000万円を目指すことに。それぐらいあれば、負担の少ない仕事をしながら旅行をしたり日々の生活を大事にしたりして、自分らしく暮らせるんじゃないかと思ったんです」 ところが、その目標はとっくに達成し、資産は大台の1億円に乗ったというのに、いまだにKさんは毎日満員電車に揺られ、会社へ向かっています。
社会情勢への脅えと「現状維持」という名の檻
Kさんの足を止めているのが、先の見えない社会情勢です。 「インフレがさらに加速したら?」 「戦争で株が暴落したら?」 「もし大病を患って、長生きしてしまったら?」 そして、なにより彼を縛っているのは、会社員という最強のポジションを手放すことへの脅えでした。 「辞めて失うのは、今の収入だけじゃないですよね。アルバイト程度で働くなら、国民年金も健康保険も自分で払わなきゃならない。早期退職なら退職金も少ないし、将来の年金も減る。損な気がしてしまうんですよ。ケチなのかな。だから、やめる踏ん切りがつかないんです」 こうも続けます。 「今はそこそこの立場にいるけれど、逆にアルバイトをやっていけるのかという不安もあります。自分に何ができるんだろう。『ちょっとだけ働く』って、実はかなり難しい」 現状を変化させることへの恐怖が、「自由になりたい」という願いを飲み込んでしまっていました。
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