西武がサヨナラ勝ちした。1-1で迎えた延長10回、林安可外野手(28=台湾・統一)がサヨナラ本塁打を放ち、試合を決めた。内角高めの直球を振り抜いて、右翼席へ歓喜の来日1号となった。西武は2カード連続勝ち越しに成功し、借金を2に減らした。

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サヨナラアーチの西武林安可にウオーターシャワーが降り注ぐ。「人見知りです」と自分で言う。照れくさい。台湾で所属した統一では本塁打後にベンチ内で踊る儀式が。「そういう習慣があって無理やり踊らされて」。日本でもぜひ-。そんな誘い水にも「ダメ、ダメ。日本ではダメです」と敬意を忘れない。

まだ完全には慣れない。福岡遠征では試合前日の夕方にホテルに着いても、街に繰り出さなかった。「台湾だとルームサービスが珍しくて」。部屋でしっとりと楽しんだ。オーダーしたのはステーキ重とスパゲティ。辛いのも苦手だ。翌日に仁志コーチに中国火鍋に誘われても、白いスープの方ばかりを食べていた。

本塁打がなかなか出ず「まだ打ててないから…」と気にはしていた。でも投手にも環境にも少しずつ。同じ釣り好きの渡部とよく話すようになった。折り目正しいのに、ストレッチ中に記者に問いかけられると「このまま答えてもいい?」とあおむけに寝ながらニコリ。“こんな人”と書き切れるほどまだ解像度は高くないが、徐々に見え始めた林安可という好青年。ベンチ内で踊らずとも、ライオンズに携わる人々の心を躍らせた。【金子真仁】

【動画】林安可が劇的サヨナラ本塁打 来日1号にウォーターシャワー

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