大量の機密情報をハッカーが売り出し、中国のスーパーコンピューターから流出か
流出した情報の価値
天津中心は広州、深セン、成都など中国の主要都市にあるスーパーコンピューター集積拠点の一つで、2009年に中国で初めて開設された。
サイバーセキュリティー研究者のマーク・ホーファー氏は流出した情報について、敵対国の情報機関にとっては魅力が大きいと述べ、「恐らくそうした国だけが、これほどのデータを全て分析して有用な内容を引き出す能力を持っている」と見る。
中国に詳しいサイバーセキュリティーコンサルタントのダコタ・キャリー氏は、「私の知る限り、中国のサイバー網から流出した情報は瞬く間に売れる。世界各国の政府がNSCCのデータに関心を持っていることは間違いない。だが、既にそうしたデータを保有している国も多いかもしれない」とした。
流出した情報を参照したホファー氏は、不正侵入を実行したと主張する人物とテレグラム経由で接触した。この人物は、侵害したVPNドメインを通じて天津のスーパーコンピューターにアクセスしたと説明。NSCCのシステムにボットネット(自動化されたプログラムのネットワーク)を張り巡らし、データを抽出してダウンロードしたと語った。10ペタバイトのデータ抜き取りには約半年を要したと話しているという。