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ネタニヤフ首相がオルバン氏に愛息を送り、ビデオメッセージまで寄せて必死に支えようとしたのは、 彼がEUという巨大な組織の中でイスラエルを守る「唯一の防波堤」だったからです。 EUが対イスラエル制裁を下すには全加盟国の同意が必要ですが、オルバン氏はそのたびに拒否権を行使し、欧州全体の動きをたった一国で封じ込めてきました。 ネタニヤフ首相にとってオルバン氏は、国際刑事裁判所(ICC)の追及や経済制裁を食い止めるための「魔法のスイッチ」であり、欧州外交における生命線そのものでした。 しかし、今回オルバン氏が歴史的な大敗を喫したことで、この「鉄壁のファイアウォール」は一瞬にして消失しました。 これにより、止まっていた制裁案は動き出し、ICCへの協力姿勢も復活するなど、イスラエルは欧州という巨大な政治圏でかつてない孤立と制裁の波に直接さらされることになります。 イスラエルメディアが危惧した通り、オルバン氏の失脚は、イスラエルが長年頼り切ってきた外交的盾が粉々に砕け散ったことを意味しているのです。