365枚のレコード 29
樋口可南子 「SWEET FRAGRANCE」
こんなに美しいそばかすっ娘っているのかよ…!と思ってジャケ買いしたら、中身は凡庸な歌謡曲で声も好みじゃなく、そばかすはよく見たらカビだった。
最近は気に入らないレコードはすぐに処分したくなってしまう。5枚ずつくらい見繕って中古盤屋に持っていく。または捨てる。気に入らないものを棚の中に置いておくのが我慢できない。自分が認めていないものは一瞬たりともそばに置いておきたくないという歪んだ所有欲。
何度も処分しようとしたこの盤、ジャケのリアルなフェイクそばかす具合がどうしても処分できなくて、ひとまず中身は捨ててジャケだけ飾っておいたのだが、どうも中身がスースーして気になる。そんな時は、この美しいそばかすっ娘が真に歌うべき曲を、中に入れてあげることが必要である。
そこで僕は、2枚買いしてあった坂口良子 「Silky」の片方、ジャケがボロボロでインナーも付いていなかった方の中身を、このジャケの中に入れている。
このジャケから出して聴く「Silky」は、ボーッとしたようなそれでいて強い眼差しでこちらを見つめる彼女が歌っている想定です。
本当は、こんな美しい声がこんなクソなジャケットに入っていて欲しくない!と思った盤と交換できれば良かったのだが、そんな都合のいいものは持っていませんし知りません。ちょっと悔しい。「Silky」はジャケもいいからね。


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