「地球15周分」も走った“激レア車両”が「現役引退」へ! 首都圏では“絶滅寸前”の「カクカクボディ」採用! 現存数“激減”の「日デ7E」平和交通バスでさよならイベント実施へ
約60万キロ走った「絶滅危惧バス」が引退へ
千葉県のバス事業者 平和交通バス(本社:千葉市稲毛区)は2026年4月2日、長年活躍したバス車両の引退を記念する「さよならイベント」を開催すると発表しました。 イベントは4月19日に実施されます。 【画像】超カッコイイ! これが現役引退する“絶滅寸前”「激レア車両」です! 画像で見る(13枚)
イベントの主役となる車両は、平和交通バスの352号車(型式:KL-UA452MAN・千葉200か23-90)です。 この車両は2002年式の日産ディーゼル(通称:日デ)の路線バス 通称「UA」型で、現在主流となっている車いす乗車が可能なノンステップ構造ではなく、昔ながらのツーステップ構造の車両です。 また、シャシは日産ディーゼルながら、ボディは当時の富士重工業(現:SUBARU)が製作した、スクエアデザインが特徴の車体「R17型E(通称:7E)」を組み合わせています。
平和交通はこの車両を2012年4月に中古で購入し、以来14年にわたり運用してきました。 2002年式のUA型自体は、特に珍しいものではありませんでしたが、日々の運用による経年劣化や年々強まる排気ガス規制などの影響で、すでに首都圏の事業者ではほとんどが引退。 車両の更新サイクルが早い東京周辺の事業者では、UA型の後継である「スペースランナー」ですらも多くが第一線を退いており、多くが廃車か地方のバス事業者に譲渡され、譲渡された地方でも新車の置き換えが進んでいます。 また、7Eのボディも1980年代から2000年代初頭にかけ、全国のバス事業者に大量導入されており、日産ディーゼルだけでなく、いすゞや日野、三菱ふそうなどのシャシと組み合わせたものが普及し、全く珍しくありませんでした。 しかし、富士重工業では20年以上前にバスボディの製造を終了しており、現存する後期製造の車両もボディの劣化とシャシ自体の陳腐化から、近年は全国で急速に数を減らしています。 特に、首都圏で7Eボディを持つ車両は「絶滅危惧」になっている状態です。 そうしたこともあって、352号車はバスマニアの間では非常に有名な車両となっていました。 今回、引退を迎える理由について、平和交通バスの車両担当者は以下のように話しています。 「経年劣化が激しく、最近ではエアコンの調子が悪くなっていました。平和交通は整備工場がなく、ディーラーに持っていくことが必要ですが、すでに補修用の部品も減っており、インターネットで中古部品を探さなければならないなど、修理も難しくなってきています。 そのため、引退することになりました」 352号車は貸切車として企業輸送のシャトルバスなど限られた運用で使われ、これまでの走行距離は約60万キロ。距離にして地球(1周約4万キロ)約15周分を走破しましたが、いよいよ引退することになったのです。 イベントでは、撮影会や洗車機体験、運転席体験のほか、長らく活躍したエリアである千葉市美浜区や稲毛区での走行、撮影のためのフォトランも行われ、最後の姿を記録することが可能です。 さらに、352号車のミニアクリルスタンドや記念乗車証がプレゼントされる予定で、バスマニアにとっては垂涎のアイテムとなります。 なお、ツアーのチケットは4月8日に発売し、3分で完売しています。
くるまのニュース編集部
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