「新宮校舎」となる新宮高校(和歌山県新宮市神倉3丁目)=3月撮影
和歌山県新宮市の新宮高校と新翔高校が統合した新しい「新宮高校」が開校する。商業科が分離独立して2校に分かれて以来、63年ぶりに再び地域で唯一の公立高校となる。7日に開校記念式典と入学式がある。
新しい新宮高は、全日制、定時制、通信制の3課程。全日制は学彩探究科(定員80人)、普通科(120人)、総合学科(同)。定時制は普通科の昼間部と夜間部、通信制は普通科を置く。
校舎は旧新宮高を「新宮校舎」(新宮市神倉3丁目)、旧新翔高を「新翔校舎」(同市佐野)とし、選択する学科や学年で校舎が分かれるようになる。
制服や校章のデザインは、両校の生徒と教職員でつくるプロジェクトチームで原案を作った。部活動も統合され、校歌は新宮高のものを引き継ぐことを両校で決めた。
■地域唯一の公立高
2校分離から63年ぶり
両校の歴史は、1901年に創立された県立第二中学校(田辺中学校)の新宮分校から始まる。2年後に独立して新宮中学校と改称し、48年の学制改革により新宮中、新宮高等女学校、新宮工業学校の3校を統合した「新宮高校」として開校した。63年には、生徒数の急増で商業科が分離独立して新宮商業高校が開校し、2007年に名称を「新翔」に変更した。
その後、地域の人口減少に伴って生徒数が減り、県は22年度から再編整備に向けた意見募集を始めた。具体案作成の段階から地域の意見を聞き、反映させていく形で進めたという。統合に先駆けて、25年度には新宮高に学彩探究科が設けられた。
新校名については、新宮、新翔の両校が昨年6月に公募。応募総数2565件中、2402件(93・6%)が「新宮」だった。
■7日、式典や展示
開校記念式典が7日午後1時から、新宮校舎体育館である。当日は、著名な卒業生たちのサインや美術作品、普段は公開されていない貴重な資料などを展示する企画「卒業生たち」も開かれる。
主な卒業生は、小説家の佐藤春夫や中上健次のほか、元プロ野球選手の藪恵壹氏や山崎慎太郎氏、巽真悟氏、元力士の久島海啓太氏らがいる。