大阪・吹田市でも70代女性を「連れ去り」行政側はまともに説明すらできず…7カ月行方不明に
携帯電話を取り上げられ、手紙を書くことはできず、家族や友人と会うことも許されない。何か罪を犯したわけでもないのに、外出もできず建物の中に閉じ込められている。閉じ込めているのは、自治体の職員だった──。 【動画】東京都江東区の97歳女性を警察官や区職員が「連れ去り」… フロントラインプレスがスローニュース上で報道してきた「自治体による高齢者の連れ去り」は、分かっているだけで20件以上発生している。これまでは東京都内のケースを中心に報道してきたが、連れ去りに苦しむ家族は全国に広がっている。今回の舞台は大阪府吹田市。連れ去られたのは、70代の女性である。行政側の説明は二転三転しているが、連れ去りからおよそ7カ月が経った今も女性は行方不明のままだ。 あまりにも無慈悲な行政の仕打ち。女性の身内が実名で事態を告発する。
母を連れ去られた文筆家が実名で訴え
人口約38万6000人の大阪府吹田市は、大阪市のベッドタウンとして発展してきた。1970年の大阪万博の開催地でもあり、シンボルだった「太陽の塔」は万博記念公園の一角で今も勇姿を見せている。 もっとも若い世代にとっての吹田市とは、お笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平さんの父が市長を務めている都市と言った方が通りやすいかもしれない。2人はSNSに一緒に写った写真を掲載するなど、仲の良さをアピールしている。
その幸せそうな後藤圭二市長がトップを務める吹田市の行政によって「親子が引き裂かれた」と訴える市民がいる。 「記事にする時は、実名で掲載してください。私は、日本でこのような意味不明な事件が起きていることを、多くの人に知ってもらいたいんです」 こう話すのは、吹田市に住む文筆家の米村貴裕さん(51)である。米村さんは、IT技術の実用書からSF小説まで幅広い分野の著書を60冊以上出版してきた。大学や専門学校で非常勤講師として教壇にも立つ。 米村さんが言う「意味不明な事件」とは、自治体による高齢者の連れ去りだ。昨年9月18日、70代の母親が介護施設のショートステイに出掛けたまま、家に帰ってこなくなった。それからすでに7カ月。母親の行方は今も分からない。 いったい、何が起きたのか。米村さんの説明を聞こう。