【ソフトバンク】12球団勝利の上沢直之 古巣本拠地で「北海道産」強調の感謝に温かい拍手
ソフトバンクは11日の日本ハム戦(エスコン)に6―3で快勝した。 先発・上沢直之投手(32)が、7回2失点の好投で今季初白星。プロ野球史上23人目の全12球団勝利を達成した。試合後「北海道で僕のキャリアはスタートした。たくさんの感謝の気持ちを持ちながら投げました」と語った上沢。米挑戦を経て昨季からホークスに加入した右腕は、飾らない正直な言葉で特別な1勝を喜んだ。2011年ドラフト6位で日本ハムに指名され、18歳でプロの門を叩いてから15年。〝北海道産〟を強調した32歳が「恩返しの116球」で感謝の思いを伝えた。 気持ちが投球に乗り移ったかのような渾身のラストボールだった。4点差の7回二死満塁、打席には相手主砲・レイエス。カウント2―2からの7球目に選択した真っすぐは外角低めに決まった。116球目にこの日最速タイの152キロを計測。見逃し三振に倒れたレイエスは静かにうつむきながら一塁ベンチへ戻り、上沢は雄たけびを上げながらマウンドを降りた。 「ホームランで同点。しびれる場面だったが、海野を信じて投げ切れた」。強力打線を相手に2試合連続となるハイクオリティースタート(7回以上、自責2以下)を達成。開幕投手を託されたホークス投手陣の「柱」が面目躍如のパフォーマンスで、チームをファイターズ戦4連勝に導いた。 特別な相手からゲットした意義ある白星だった。「まさか、そんな選手になれるとは思ってなかった」。さまざまな刺激を受けながら上を目指してきた過程で届いた12球団勝利。北海道の風土に育まれ、忘れられない出会いが財産となった。一昨年オフに日本球界復帰を決断。所属球団が米挑戦を後押しする「ポステイング移籍」で海を渡った経緯もあり、同一リーグのホークス移籍に対して批判を浴びることもあった。 この日は3年ぶりとなった古巣本拠地。ヒーローインタビュー中、多くのファイターズファンで埋まった「敵地」からは温かい拍手が送られていた。
東スポWEB