清夏「Pっちってさ、マッチングアプリとかやってるの?」
P「……いきなりなんですか」
清夏「いいから! ちょっとした雑談!」
P「まぁ、そういうものはやったことありませんね」
清夏「ふ〜ん……そかそか! おっけ、ありがと!」
清夏「や〜、よかった。さすがにちょっとヘコんでた可能性あったから」
清夏「……ちなみになんだけど、あたしに気を遣って……とかは、ないよね?」
P「そんなことはないです。単純に、いまそういうことをしている場合ではないので」
清夏「なら、よかった」
清夏「まぁ、でもPっちってあたしのこと大好きだし、ほかの女の子と付き合おうって選択肢がそもそもないか!」
P「まぁ、それはそうですね」
清夏「……そうやって真っ直ぐ肯定されるとさすがに照れるんですケド」
P「言い出したのはそっちでしょう」
清夏「それはそうなんだけど」
清夏「じゃあ、次ね」
清夏「最近SNSとか見てると、ママ〜みたいなん言われることあってさ。Pっちも、あたしに母性感じたりとかする?」P「はい」
清夏「即答ヤバ」
清夏「なんか褒められてるのはわかるんだけど、イマイチ喜びきれないんだよね〜」
清夏「たとえばそれ、その……あたしをカノジョにしたい、とか、そういうのとは違うんでしょ……?」
P「!」
P「すみません、清夏さん。俺が間違ってました」
P「好きです、俺の彼女になってください」
清夏「なんかキモいからパスで〜」
× × ×
清夏「さっきも言ってたけど、Pっちってあたしのこと好きじゃん」
P「はい」
清夏「それもただ好きなんじゃなくて大好きじゃん」
P「そうですね」
清夏「で、あたしもPっちのこと超大好きじゃん」
P「…………」
清夏「でも、まだ付き合お〜とはなんないよね」
P「さっきフラれましたし」
清夏「いや、アレはそういうノリだったでしょ」
P「まぁ、さっきのは置いておいて、ふつうにプロデューサーとアイドルですからね」
清夏「いや、違くて。……いや、違くはないんだけど」
清夏「ふつうに付き合う前の一番楽しい時期とかあるじゃん」
P「清夏さんは俺と付き合ったあとはあんまり楽しくないんですね……」
清夏「Pっちってたまに結構メンドクサイよね」
P「すみません」
清夏「とにかく! 付き合うまえの両片思い、みたいなのが楽しいじゃんって話!」
P「それってお互いの気持ちがはっきりわかってたら、あんま成り立たないんじゃないですか」
清夏「Pっちうるさいよ」
P「俺が悪いんですかこれ」
清夏「だから、まだ付き合うのはちょっともったいないな〜って」
P「言わんとすることはわかりますが、ふつうにそんなこと関係なしにダメですからね交際は」
清夏「いや、ね? あたしだって付き合ってそれ以上のことも考えたりするよ?」
P「話聞いてくださいって」
清夏「例えば、あたしの歯ブラシとPっちの歯ブラシをひとつの同じコップに入れておく、みたいな生活してみたかったりするけどさ」
P「同棲ですか」
清夏「恥ずかしいから濁したのに! なんでわざわざハッキリ言い直すの!?」
P「清夏さんも大概メンドクサイですって」
清夏「とにかく、あたしも先のことはいろいろ考えてるけど、いまはこのくらいの関係性が心地いいから、付き合うとかはまだ先ねってこと!」
P「いや、そんなの関係なしに交際はダメですからね」
清夏「Pっちうるさいよ」
× × ×
清夏「なんかあたしだけ付き合ったあとしたいこと話してて恥ずかしいかも」
P「そっちが振ってきたのに」
清夏「Pっちはなんかないの? あたしを彼女にしてしたいこととか」
P「それ以上は求めすぎになってしまうので」
清夏「え〜、あたしがPっちの彼女になったら、Pっちのしたいことなんでもしてあげるのに」
P「……滅多なことは言うもんじゃないですよ」
清夏「べつに嘘じゃないのに」
清夏「Pっちはホントにないの? あたしにしてほしいこと」
P「いっぱいあります」
清夏「えっち」
P「り、理不尽な」
× × ×
清夏「ねぇ、Pっち。抱きついてもいい?」
P「許可出す前から抱きつくんなら、聞かないでください」
P「……急にどうしたんですか」
清夏「え、マーキング」
P「はあ」
清夏「や、あたしたちまだ付き合わないけど、その間にほかの人に取られちゃったら困るじゃん?」
P「そんなことは万が一にもありませんけどね」
清夏「ん〜、知ってる」
清夏「……Pっちって意外とパーソナルスペース狭いよね」
P「そんなことないですよ。清夏さんだから密着距離でも許しているに決まってるでしょう」
清夏「ふ〜ん、そっか〜。……えへへ、Pっち大好き」
清夏「あ、Pっちからもマーキングして? ただ抱き返すんじゃなくて、後ろからギュってしてほしい! そっちのほうが独占欲出されてるみたいで嬉しいし」
P「なんか昔のドラマでそんなシチュエーションあった気がします」
清夏「あ〜、なんか聞いたことあるかも。俺じゃダメかのやつでしょ」
清夏「じゃあ、せっかくだしPっちにそれしてもらいたいな」
P「マジですか」
清夏「大マジ。お願いっ!」
P「…………俺じゃダメですか」
清夏「………………っ」
P「は、恥ずかしすぎるこれ……忘れてください」
清夏「や〜だっ、忘れない」
清夏「だってあたし、そんなこと言われるまでもなく、Pっちじゃなきゃダメだもんっ」
おわり
咲季P「まったく、なんですかこの甘々な話、ほぼ付き合ってるも同然じゃないですか…」 ことねP「アイドルとプロデューサーが付き合うなんて笑止千万…」 広P「プロデューサーの風上にもおけぬ男よ…」