【ワシントン=塩原永久】米国土安全保障省の長官に指名されたマークウェイン・マリン前上院議員が24日、就任した。トランプ米大統領に事実上、更迭されたノーム前長官の後任に指名され、議会上院が23日に承認していた。マリン氏はホワイトハウスで宣誓式に臨み、「私の仕事はすべての米国民を平等に守ることだ」と述べた。
トランプ氏が重視する不法移民対策でノーム氏は厳しい取り締まりを実施。中西部ミネソタ州で市民2人が取締官に射殺されるなどして批判された。マリン氏は強硬な取り締まり方針を抑制する意向を示している。
国土安保省の支出を手当てするつなぎ予算を巡っては、射殺事件を受け野党・民主党が移民摘発の適正化を要求。与野党が対立し、2月中旬につなぎ予算が失効した。
同省傘下で、空港の保安検査を担う運輸安全局(TSA)職員への給与支払いが滞り、離職や欠勤が増えて、全米の空港で混乱。国土安保省のつなぎ予算案に関して与野党が協議を続けている。
マリン氏は先住民出身で、格闘家を経て南部オクラホマ州選出の上院議員を務めた。上院本会議が23日にマリン氏の人事案を賛成多数で承認した。これに先立って行われたマリン氏への上院国土安保・政府活動委員会の公聴会では、共和党のポール委員長がマリン氏の粗暴な振る舞いを問題視して非難する場面があった。ポール氏は人事承認の採決で反対に回った。