車体には『朝は必ず来るよ』の文字が

車体には『朝は必ず来るよ』の文字が

京都府民以外は難しい言われた

 京都府へ到着し、いざ捜索へ向かおうとした尾畠さんだったが、思わぬ壁に直面することになる。

「京都と滋賀の県境くらいの交番まで辿り着いて、ちょうど交番があったからね。そこで小学6年の子どもが行方不明になったというのを尋ねたんですよ。その交番のお巡りさんが、京都府などの自治体、それに小学校に電話して聞いてあげるわと言って聞いてくれたんです。

 そしたら、府も市も学校も『京都以外の人はボランティアが難しい』と言っていると。たとえ誰であろうと、京都に籍のない人は厳しいとお巡りさんから聞いたから、『あ、そうですか』と言って、もう帰ってきたんです」

 懸命に京都入りを果たすも、思わぬ理由で捜索を断念せざるを得なかった尾畠さん。冒頭のように「すごく残念やった」と悔しさを滲ませつつ、胸の内をこう明かした。

「今でも、受け入れてくれれば私なりのやり方でお手伝いしたいと思うけど、交番のお巡りさんが各所に電話してくれて、『京都の人以外は受け入れが難しい』と説明されたからね……ちょっとどころじゃなく悔しいですよ」

 捜索には参加できなかったが、尾畠さんは結希くんの無事を信じてやまない。

「まだ私は、結希くんはどっかの穴の中で寝てる、生きてると思ってます。食べ物なんか、6年生の子どもが山の中で何を食べるかはわからんし、水があるかどうかもわかりません。でも、私は生きてると100パーセント思ってます。そんなに人間の命は簡単に消えるもんじゃないですから」

 さらに、30年を超えるボランティア経験から「わしならこのように探す」と、独自の捜索方法を指南してくれた。

「子どもは高いところに上がるんですよ。幼稚園や小学生の子どもは迷子になるとみんな上へ上がるんです。わしが今までいろんなことを体験したなかで、子どもはみんな山の上のほうに行く。結希くんも上のほうにいるんじゃないかと私は思ってます。あんまり汗をかかなかったら、あるいは雨が降ったり、イチゴなどの木の実があったりして食べておれば、名前を呼んだら返事をするくらいの元気はあると思ってます」

 スーパーボランティアの目に映る希望の光。結希くんの無事を願う気持ちは、現場で捜索を続ける人々も、遠く大分から祈る尾畠さんも皆同じだ。

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