【オリ設定&CP・閲覧注意】父をたずねて三千里 6

  • 1二次元好きの匿名さん26/04/07 21:42:21

    アルクェイドと志貴の息子が現代を旅する話。


    アルクェイドの9割の強さで千年城の具現化もできる暴力の信奉者で暴力の化身な真祖の王族。


    なおシエル相手には全敗中。


    名前はアルトリウス・ブリュンスタッド。

    アルクェイド・ブリュンスタッドを殺すために星が生み出した最後の最強の真祖。


    のシエル√バッドエンド後真っ最中。




    前スレ

    https://bbs.animanch.com/board/6530440/?res=190


    はじまり

    【閲覧注意】父をたずねて三千里|あにまん掲示板お母様が吸血衝動の限界を迎えて眠りについてしまいました……。吸血衝動を抑える手段など、この千年城のどこにもないでしょうね。……仕方ありません。外の世界に出かけましょう。お母様の言いつけ通り、お父様を頼…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん26/04/07 21:45:24

    いただいたイメージ絵です


  • 3二次元好きの匿名さん26/04/07 21:54:13

    ――そうしてめでたく鉄砲玉あるいは蜥蜴の尻尾として、全権委任を受けた。

    まず手をつけたのは、この個体の育成……すなわち、適切な餌を、適切な頻度で供給すること。
    そして、情報収集と分析。能力のみならず、思考様式や人物像まで。

    前者については、アルクェイドへの襲撃という建前として、後者についてもまた、遠野の組織力を活かして、遠野秋葉と協力関係が築けたのも大きい。
    もっとも、実態は呉越同舟だが。
    彼女は異端狩りであり、兄の破滅の引き金となったわたしを憎んでいるし、わたしもまた、異端である以上に、この家が彼に与えた仕打ちを思うと、到底仲良くはできない。
    それでも、遠野志貴を喰らい汚したアルクェイド・ブリュンスタッドへの報復と、遠野志貴の奪還という目的は一致しており、その為の手立てがないことも共通していた。
    この切り札を必要としている点は同じなのだ。

    唯一気がかりだったのが、遠野志貴の息子たるこの個体への処遇だったが、わたしのものとすることにひとまずの同意は得られている。
    どうやら遠野秋葉にとって、彼の奪還が最優先事項らしい。

  • 4二次元好きの匿名さん26/04/07 21:59:10

    まぁ、あくまでこの屋敷で管理することが条件でしたが。
    警察すら容易に手を出せない拠点が手に入ったとして、ひとまず幸いとしておきましょう。
    優れた霊地であることは事実ですから、土地に細工すれば真祖の抑留にも大いに役立つでしょうし。
    ただでさえ後ろ暗い家ですから、これからの調教あたってもいろいろと都合がいい。

  • 5二次元好きの匿名さん26/04/07 22:00:13

    保守

  • 6二次元好きの匿名さん26/04/07 22:22:13

    これまでの調査で、アルトリウス・ブリュンスタッドについて分かったこと。

    第一に、行動が読めない。
    というより、恐らく行動の指針自体がない。

    なにか野心だとか、主義主張、信念、教義、矜持といったものがまるでないこと。
    あるいはあったとして、端からはまるで読み取れない程度には、無軌道かつ節操がない。

    日常的に、死徒を狩っているところは目撃されている。
    だがそれも、わたしたちのような信仰心やかつての遠野くんのような義侠心、遠野秋葉のような責任感、あるいはかの復讐騎のような確固たる原理によるものではない。
    少なくともこの個体は、死徒に対する吸血行動を複数回確認されている。
    おおかた、親の為に、ひいては己の自立のためにせっせと蓄えた資産を強奪しているのだろう。
    捕食によりこの吸血鬼は成長し、強くなる。
    せっせと血を集める死徒という存在が、そのリソースとしてうってつけだったに過ぎない。

    死徒を血袋として扱うのは、確かに真祖としては正しい在り方かもしれないが。
    少なくとも、街やそこに住む人間を守ろうと意図したものではない。結果的に守られた者がいたとしてもだ。

  • 7二次元好きの匿名さん26/04/07 22:36:34

    ある意味、自由を謳歌しているとも言える。
    だが、矮小な人間と異なり、真祖が、それも王族が自由気ままに生きるというのは、それ自体が厄災なのだ。

    他ならぬ、真祖自身がそのことを理解していた。
    最高傑作たるアルクェイド・ブリュンスタッドが間違えないように、なにも教えず、ただ言われたことだけを行うように教育した。
    そのアルクェイド・ブリュンスタッドもまた、己を縛っていた真祖が一人残らず死んだあとも、吸血鬼狩りのみを楽しみとして、自己を縛り続けていた。
    その自制すら投げ捨てた今も今で、今度は遠野志貴という人間に雁字搦めに縛られているのは、これまでの生き方の名残だろうか。

    生まれついて強大な力を持ち、それと引き換えに癒えぬ吸血衝動を患い、その宿痾に耐え続け耐え続け――最期には同胞に討たれる。
    それが、真祖という生き物の一生。
    彼らが己達が裔たるアルトリウスを前にしたら、どうするだろう。
    この、真祖として最高純度の性能を誇り、その代償たる吸血衝動をも持たず、自由気ままに生を謳歌する王族を。

    まぁ、間違いなく鎮圧を試みる。
    そして、アルトリウスは当たり前のように彼らを皆殺しにするだろう。
    それを躊躇う慈悲も同胞意識も持ち合わせていないのだから。
    弱肉強食の理に生きている。それにより当然生じる犠牲を、当然のように受け入れている。
    アルクェイドと違って、悔いることもない。

    ……なるほど、この個体の理解にあたっては、やはり同等の存在たるアルクェイド・ブリュンスタッドを対比させることが的確だろう。

  • 8二次元好きの匿名さん26/04/07 22:40:51

    今の不安要素はブラックモアと橙子かな?
    ブラックモアからしたらアルクェイドの魔王化は大歓迎だろうし、前みたいにアルトリウスにもそれなりに目を掛けてるだろうからな、ブラックモアがそれなりの魔術師でもあった事からシエルの魔術を掻い潜って位置を特定してアルクェイドに報告とか出来る可能性がある、なんならアルクェイドとブラックモアという最悪のタッグが乗り込んでくるかもしれない
    橙子は未知数、ただ傷ついた赤(スカーレッド)なんて言われてただで済ませるような人じゃない

  • 9二次元好きの匿名さん26/04/07 23:00:44

    アルトリウス・ブリュンスタッドについて分かったこと。
    第二に、人間社会を好んでいる――もっといえば、人間そのものを好いている。

    これもまた異常なことだ。
    真祖とは自然と人間の調停者。人間という霊長に対する星の免疫機構。故に、彼らにとって地上の在り方とは浅ましく、見苦しいものであり、根底で人間を嫌っている。
    そういう命令(オーダー)が課せられている。
    しかし、アルトリウス・ブリュンスタッドにとってそうではないらしい。この個体に行動指針がないといったが、ひとつだけ、それらしいものを見ることができた。

    金銭だ。
    正確には、金銭を筆頭とした、己の暴力に対する対価だ。
    真祖アルトリウス・ブリュンスタッドを金で雇用する。
    最初に誰が行ったのかは知らない。少なくとも、神秘に生きる者でないことは確実である。
    言葉にならないほど馬鹿げた取引だが――どうやら、アルトリウスの何かしらの琴線に触れたらしい。
    この個体はそれを境に、報酬によって実力行使を行う、傭兵家業に手を出しはじめた。

    あり得べからざることだ。例えばアルクェイド・ブリュンスタッドが金で雇われて人間の戦争に介入しだしたなどと聞いたら、各方面が卒倒するに違いない。
    真祖の王族という役割を根底から履き違えている。
    もともと情緒があり、尚且つ生まれて間もない個体だ。
    そういった人間らしい行為が面白かったか。
    あるいは自身の成長のための狩りのついでに、貰えるものがあるなら貰っておこうとでも考えたのか。

    わたしの推測はこうだ。
    アルトリウスのような頂点捕食者にとって必要なのは、死が当たり前の血に塗れた戦場であり、それを仕事として与えてくれるのが傭兵としての生き方である。

    相手が死徒であれ、人間であれ、その他のどんな神秘であれ、アルトリウスにとっては成長のための糧だ。
    わざわざ莫大な金で真祖の王族を差し向けられるぐらいの輩だから、たとえ喰い殺されたところで大事にはならない。
    名が売れて報酬が大きくなれば大きくなるほど、危険な仕事が増えて、獲物はより大物になり、よって食い出が増す。
    この個体の本当の目的は金ではなく仕事自体、ひっそりと消費できる獲物。そして、その過程で得られる各界隈の人脈と弱み。
    自身の圧倒的な暴力。それを餌として、彼は秩序の確立した現代社会において、腹を満たしてきた。

  • 10二次元好きの匿名さん26/04/07 23:22:53

    事実、アルトリウスは莫大な報酬こそ要求すれど、それに拘ったことはないという。

    当然だろう。
    アルクェイドと並び、自他ともに認める最強の吸血鬼。
    自然現象そのものであり、霊長の上位存在。
    全てを与えられた者だ。
    それに人間ごときが、なにを与えられるというのだろう。

    この個体さえ自陣に引き込めれば勝ちが確定する。
    故に、一年前を契機に裏社会で生じた動乱の最中、数々の勢力がアルトリウスに多額の対価を貢ぎ、秋波を送ってきた。
    勿論彼は貰えるだけ貰って、結局どこにも身を落ち着けなかった。そんなことをすれば狩りに差し障るから当然だろう。
    そうして、袖に振られた者達が屈辱を受け、心の底では彼に恨みを募らせようとも、それすら足蹴にする力が彼にはあった。
    そう、アルトリウスにとって金銭その他報酬とは、獲物の食い出を測る一つの判定基準であり、貰えるだけ貰っておく捕食ついでの附随品にすぎない。
    結局、彼を縛れていないのだから、やはりアルトリウス・ブリュンスタッドは狂気じみた制御不能の暴力といえるだろう。

    そう見通して、わたしと、わたしの進言を聞き入れた教会は彼に接触せず静観した。魔術教会も同じようなところだ。
    遠野家には、幾つかの汚れ仕事を発注してもらい、分析に使わせてもらったが。

    なので、彼を雇用したのは、普段からフリーランスの魔術使いを使ってるような節操無しや、もともと追われ者の魔術師、裏社会の人間。
    あるいは、教会に事件の隠蔽から人事介入まで散々好き放題されて堪忍袋の緒が切れ、教会に対抗できるだけの圧倒的な暴力を求めたこの国の警察。
    そして、真祖の王族がどれほど危険な存在か理解していながら、それでもなおその力に縋るしかない弱き人々ぐらいだろう。
    わたしに言わせれば、どれも常軌を逸している。
    とりあえず、アルトリウスを『自律した思考と、自由に動かせる手足と社会的身分を備えた戦略核兵器』と読み替えて欲しい。それすら生温い表現だと心得たうえで。

    もっとも、そんな危険極まりない暴力装置を『個人として』保有しようとしているわたしに、なにも言えた義理はないのだが。

  • 11二次元好きの匿名さん26/04/07 23:40:41

    ただ、自由気ままで何者にも縛られないとはいえ、孤高を気取ってるわけでもないらしい。
    むしろ、社交的な方ではある。

    なにしろ、事あるごとにあちこちの勢力に属したり、かと思えば鞍替えしたり、組織から一個人まで手を組んだりしている。
    この国に根を張っていた祖が消滅するきっかけとなった抗争では、アルトリウスを引き込めるか否かが一つの主軸となったいた――結局、やはりというか、彼を引き込んだ陣営が勝利したが。
    そして勝利した陣営もまた彼に喰われた。そちらもまた死徒の集団であったので遅かれ早かれそうなっていただろうが。

    このあたりの経緯こそ、わたしがアルトリウス・ブリュンスタッドを人間好きだとした根拠となる。
    真っ当な真祖の王族であれば、人間との会話すら拒む。
    曲がりなりにも、人間と肩を並べることがあるとして、こうも積極的に関係を築くことはない。

    たとえそれがどんなに、歪で血腥い在り方だとしても。
    猫のように気紛れで、移り気で、自分勝手で、傲岸不遜で、無責任で、怠惰で、己が欲にあかせ、それらが故に類まれな力を持ちながら、決して英雄になり得ない戦闘狂――それでも、この個体は人間社会で、ひとかどの居場所を築いた。それも、僅か一年足らずで。

    アルクェイドとはまた違う、人間としての戦い方を知っている個体。
    誰もが欲し、届かなかったこの原石を屈服させ、手中に収める。

    そうして初めて、あの女への意趣返しと、愛した男の子の奪還が叶うのだ。
    それまでわたしは、負けるわけにはいかない。
    今度こそ。

  • 12126/04/07 23:41:46

    今日はここまでです。
    スレ立てしたばかりなので、気が向いたときに保守してもらえると助かります。

  • 13二次元好きの匿名さん26/04/08 03:24:04

    >>8

    ブラックモアからしたらアルクェイドとアルトリウスに恩を売るチャンスだろうからね

    本体が全長数キロにも渡るカラスだから日本に渡るのも容易だろうし

  • 14二次元好きの匿名さん26/04/08 12:03:33

    アー守

  • 15二次元好きの匿名さん26/04/08 14:25:18

    「まずは拷問、ですね」

    死徒とは異なり、痛覚は存在する。
    もっとも、痛みや恫喝に屈するなどとは思っていない。
    このレベルの吸血鬼となると、使役するにしろ処分するにしろ、最初に反抗の意思を削る必要がある。
    とりわけ真祖は、精神の状態が器に大きく作用する生き物だ。

    完全に屈服させるところまでは、流石に厳しいだろう。
    まずは、こちらに牙を向けられない状態にまで落とし込むことを目標としよう。
    それならとりあえず、現場に投入することが可能だ。
    その運用を繰り返し、使役されることを、日常のものとして刷り込む。
    それが最終目標となる。

    親子共々、兵器として運用されるのは皮肉なものだ。
    この個体はたった数ヶ月で、沢山の理不尽を齎してきた。
    その順番が、自分に回ってきただけのこと。

    「教会での贖罪が活きるとは。わたしは半年で主のお導きに目覚めましたが、あなたはどうでしょうか」

    「気を違えた、の間違いでは」

    「まぁ、そうかもしれません」

    自分が普通の精神構造を持ち合わせていないことは重々承知している。
    それを狂気と定義するのであれば、この吸血鬼にもそのまま当てはまるだろう。

    「案外、仲良くできるかもしれませんね。わたしたち」

  • 16二次元好きの匿名さん26/04/08 19:55:07

    ――それから、dice1d6=6 (6)  ヶ月。


    わたしは、遠野の座敷牢で、幼い吸血鬼を昼も夜もなく苛んだ。


    最初は、わたしが受けた罰の再現。

    あれもヴァチカンのとある狭くて仄暗い地下室の、さらにその拘束ベッドの上で行われた『実験』だった。

    さほど大掛かりなものではないので、場所や道具には困らない。

    性差により不可能な部分は、趣旨を踏まえてアレンジする。


    観察を兼ねている点も同じだ。

    再生が行われる速度並びにその経過を、行われた処置の進行度やそれ以前のものとの組み合わせ、被験体に与える情報の量、室温、湿度等から幾つものパターンを組み合わせてデータを集める。

    これを提出すれば、最低限調査の仕事をこなした体裁はとれるだろう。

    現状、伝聞で僅かにしか情報のない真祖の王族の貴重な生体データ。間違いなく、この機を逃せば得られる機会は永遠に来ない。

    組成が類似するアルクェイドの分析にも役立つはずだ。

    不眠不休に加えて、皮肉にも前例を身を以て知っていたことから今回は工程を大幅に圧縮できた。

    脅威が完全に除かれていない以上、あまり悠長にかまけている暇はないからだ。


    そのデータ収集が終わったあと、いよいよ本気で心を折りにかかる。

    代行者の任務においても、教会で受けた罰を死徒への拷問に応用してきた。いまはもういない弟子へ手解きをしてやったことも一度や二度ではない。

    それは親の情報を吐かせる為の審問であり、人を超越した力に酔い痴れる吸血鬼の精神を殺すもの。

    わたし独自に確立したこの対吸血鬼折檻こそ、真祖アルトリウスの調伏にうってつけだと考えたのだが。

    しかし残念なことに、殆ど成果が得られなかった。

  • 17二次元好きの匿名さん26/04/08 20:15:44

    最初の実験から倍の日数、わたしが受けた罰の半分ほどの時間を費やしたが、アルトリウスに折れる気配はまるでなかった。
    それどころか、隙を見せれば逃げるどころかこちらに牙を剥いただろう。これまで数え切れない程の死徒を見てきたが、ここまで強情な個体もなかった。
    並みの死徒なら、とうに思考そのものが蒸発している。
    気骨のある者でも、己の持つ情報すべてをさらけ出し、報酬として死を懇願しているだろう。
    ましてや、助命と引き換えにわたしのものになれと言えば、喜んで地に這いつくばって靴を舐めている。

    拷問において肝要なのは、必ず逃げ道を与えることだ。それが大きければ大きいほどいい。
    いまのアルトリウスには、ただわたしに降伏するだけで、すぐにでもこの地獄から抜け出せる。
    いずれにせよ死を免れるほかない死徒や、そもそも地獄を終わらせる手段をひとつとして与えられなかったわたしと比べて破格にも程がある。
    ここで屈するのも、いっそ真祖らしい合理性といえるだろうに、王族としての誇りとは、そこまで捨て難いものなのだろうか。

    そこまできて、わたしはようやく気づいた。

    ――そうだ、誇りだ。

    思えば、わたしが尋問した対象は殆どが親に使役される末端の死徒。
    自立し子を持ち得るのは六階梯からだが、そのような高位の死徒は、祖の城に攻め込みでもしない限りそうそうお目にかかれない。
    アルトリウスは子を持たないが、それでも二十七祖の上に立つ上位存在。
    その矜持を、下等存在たる人間を以て辱める。
    彼の精神的支柱たる星の触覚としての、真祖の王族としての誇りを穢すのだ。

    それに思い至ったのは、いまから一ヶ月と二週間ほど前のこと。

  • 18二次元好きの匿名さん26/04/08 20:30:39

    半年もあったらアルクェイドは位置特定していて、一度行くけど、対策が練られてるのを察知して引いて、ブラックモアとかの増援を呼ぶなりなんなりしてまた乗り込みそう

  • 19二次元好きの匿名さん26/04/08 20:43:15

    半年もの時間があったら対策してもそれに対する対策を重ねるとか出来るだろうからな

  • 20二次元好きの匿名さん26/04/08 20:43:57

    本格的に夏も近づき、一面に抜けるような青が広がる快晴のもと、わたしは今日も今日とて遠野の屋敷の敷居をまたぐ。
    半年も通い詰めれば、いい加減慣れたものだ。

    わたしの場合はどうだったか。
    クリスマスの夜にアルクェイドに殺され、目覚めたのがちょうど六年後。
    そこから毎日殺され続け、埋葬機関に引き取られる形で解放されたのが六ヶ月後。そうだ、殆ど同じだ。薄暗い地下室から初めて外に出された時に見た空も、ちょうどこんな初夏の青空だった。

    「まぁ、思えばよく耐えたものですね。わたしもあなたも」

    これから会いに行く幼い吸血鬼を念頭に呟く。
    六ヶ月というのは、わたしが想定していた期間の中でも最大のものだ。ここまで耐えきってみせた精神力は称賛に値する――拷問師として、わたしの敗北を認めてもいい。
    もっとも、わたしの受けた地獄と、彼がいま置かれている地獄はやや毛色が異なるのだが。

    "職場"へと繋がる階段に向かう途中、一階の廊下で甲斐甲斐しく館を掃除する少女とすれ違う。

    「こんにちは。今日も精がでますね。メイドさん」

    わたしの挨拶にも、いつも通り彼女はカートを押す手を止め、ひとつ会釈するのみ。
    翡翠とかいったか……遠野くんの侍女であった彼女は、曲がりなりにも彼の血を引くアルトリウスにも、思うところがあるようで。
    そのぶん、わたしには良い感情を抱いていない。

    ここのところ、あの碌でもない”お客さま”たちの案内を任せてしまっている以上、こちらとしては申し訳なさ以上の感情はないのだが。
    そのまま普段通り、彼女はわたしを無視してすれ違って終わり――のはずだった。

    「……それは」

    今日のわたしの服装を見て、彼女はぽつりと、疑念を口にする。

  • 21二次元好きの匿名さん26/04/08 20:56:44

    >>18

    ブラックモア的にも助けに行く理由はある、アルトリウスも最高純度の器である事は確かだし、アルクェイドを超え得る可能性があるって事は朱い月に認められる性能の器に成り得るわけで、そんな器にこんな仕打ちをしたらシエルに対してはかなりブチ切れて文字通りの万死を送りそう、シエルの再生能力を利用して例えば鳥に食われ続けるプロメテウスとかの神話的再現とかをしそう

  • 22二次元好きの匿名さん26/04/08 21:20:06

    総耶高校の制服。
    袖を通すのもまた半年ぶりだった。
    アルトリウスを捕らえたその日に学生は辞めている。もう、あの学校の関係者の中で、わたしの記憶を持つ者はいない。
    卒業式というものに憧れはあったが、本業が優先だ。それに、彼がいる街で、彼のいない学生生活を送るのは辛かった。

    「…………」

    ここ最近、随分とお客様を相手にしてきたからか、わたしがこの装いをしている意図にもすぐに考えが及んだらしい。
    あるいは、過去に似たような経験でもあったのか。
    翡翠は言葉を続けることもなく、さっさとわたしの脇を抜けていった。

    引き留める理由も特に無いので、わたしもわたしで目的地を目指す。
    東館一階の、奥から二番目の部屋。そこにある隠し扉から階段を降りた先が座敷牢となる。
    内と外、双方からの干渉に厳重に対処するため、入り口となる部屋からして強力な設置型魔術を施している。
    間違って起動すれば、人ひとり跡形もなく蒸発させる術式なので、本来であれば一般人を招くなど以ての外なのだが。
    まぁ、所詮彼らは死んでも困らない……むしろ喜ばしい類の人種なので、それならそれでいいだろう。
    もともと、連中は自分たちが手を出している快楽が、どれだけ危険かも微塵も理解していない。

    扉の施錠を解き、拘束術式に綻びがないことを確かめつつ、階段を降りる。
    幸い、状況に変化はなかった。
    牢の中に据えられた簡素なベッドの上で、幼い吸血鬼は長く美しい金髪を無惨に散らして、うつ伏せに横たわっている。
    それは、目を離せないほどに美しく繊細で儚げな金細工の王冠に、ありったけの欲を吐き出して汚泥に叩きつけたような、酷く酸鼻で冒涜的な有り様だった。

  • 23二次元好きの匿名さん26/04/08 21:40:28

    近づいてみても、吸血鬼はぴくりとも反応しない。
    力を抑制されたとはいえ真祖だ。
    消耗によるものではなく、わたしとの会話に意味を見出していないだけだろう。
    ところどころ白磁の肌に赤い跡が残っているところを除けば、損耗といえるものはない。
    全身はいつも通り、汚れに汚され尽くしていたが。それでも今日は、猟奇的な趣味の持ち主は混じってなかったらしい。

    ところどころ縺れ、乾いたもの絡む金髪にそっと手櫛を通す。
    ここまで汚されてなお美しいとは見事を越えていっそ不可解だ。仄暗く、退廃的で、いっそ芸術性すら感じる。
    吸血鬼相手にこのような感情を抱くこと自体、本来なら代行者としてあるまじきことだが。

    そもそも連中がアルトリウスと面識があったかすら怪しい。噂こそ豊富なれど、実際に彼と対峙して生き延びた例など数えるほどしかない。
    もっとも、後ろ暗い商いに手を染めている人種からすれば、余波を被ったというだけで動機としては十分だろうが。
    そうでなくとも、圧倒的な力というのはただそれだけで、いらぬ嫉妬や羨望、劣等感、そしてそれらがねじ曲がった激烈な欲望を招きやすい。
    わたしとしても多いに覚えがあった。

    「なんだかんだ、似た者同士ですかね、わたしたち」

    汚れ声を掛けるが、完璧に無視される。
    少し腹が立ったので、無理矢理仰向けにしてやると、心底うんざりしたような目を向けられた。

    その顎を掴み、頬にこびりつく欲望に舌を這わす……酷い味。この吸血鬼もこの吸血鬼で、よく耐えられるものだ。
    そして、今日もまた、何度目ともしれぬ問いを投げる。

    「問いましょう。あなたは遠野くんですか」

    「……違います。こんな児戯で私を屈服させようなどと、思い上がりも甚だしい」

    いつも通りそう言い切って、アルトリウスはようやくわたしの服装に気付き、
    その思惑を看破して、呆れたように目を眇めた。

  • 24二次元好きの匿名さん26/04/08 22:13:37

    「理解に苦しみますね。受け入れてしまえば、このような屈辱を受けずに済むものを」

    あれほどまでに、真祖の王族としての誇りがあるというならば。
    下等生物たる人間の、そのなかでも大金を払って幼い少年を買いたがるような醜悪な人種の慰み者になるなど耐え難いことだろうに。
    わたしのものになることを受け入れれば、わたしには逆らえずとも、目の間の無礼者を誅するぐらいは造作もない。

    「愚かですね。あなたは己に欲情し腰を振る虫を相手に屈辱を抱きますか?滑稽だと、いっそ哀れとすら思うでしょう。それが、わたしから見たこの遊戯です」

    緩慢に上体を起こし、吸血鬼は金髪を振る。
    いくらその身を略奪されようとも、仕草だけはまさし王族らしく優雅そのもので――美しい、と素直におもった。
    西洋人らしく大きくはっきりとした蒼い瞳は、吸い込まれそうな深みを湛えていて、見るだけで動悸がする。
    すっきりと通った鼻梁と、ここまで手酷い扱いを受けようとも、微塵も瑞々しさを喪わない唇。

    冗談みたいな美貌。西洋人形のような。
    これだけの美しさは人間ごときの欲望で損なえず、むしろ汚されてようやく、その真価が見えるような。
    それでいて、どんな我儘をも貫き通せる、制御不能な暴力すら持ち合わせていて――ああ、やはりこれは、全てを与えられた存在なのだ。
    最初から、人の手に収まる器ではない。

    あるいは、彼らは狂わされたのかもしれない。
    動機はどうあれ、その強さしか頭にないところを、この人智を超えた美貌を見て、決して手に届かぬと知り、だからこそ犯し尽くして、壊して、己がものにしたくなる。
    侵略こそ人類の本能。これが自然の具現化とするなら、その自然を切り拓き、支配してきたのが人類である。
    そして、人間としての本能は性欲だ。時として、人は性によって相手を支配する。
    優れた個体であれば尚更、己を刻みつけたくなるのだ。その極地こそ、真祖の王族の最高峰たるこの吸血鬼ではないのか。
    彼らは本能に狂わされた――そうでなければ、遠野家とコネクションを持つ程度には立場のある者が、このような世間に流れたら終わりの遊びに手を出すだろうか。事実上、遠野家に弱みを差し出すに等しいというのに。
    それでも彼らはそれを許容して、なにもかもを投げ売って、この美しい吸血鬼を求めた。狂気だ。

    そして恐らく――その狂気にはじめに呑まれたのが、わたしなのだろう。

  • 25二次元好きの匿名さん26/04/08 22:35:38

    ふぅ、とひと息入れて天井を仰ぐ。

    「……いいでしょう。あなたの調伏については諦めましょう。もとより、誰かに従うあなたではありませんでしたね」

    その言葉に、アルトリウスは一瞬、目を瞠った。
    わたしがこの吸血鬼の精神力に呆れたように、この吸血鬼もまた、わたしの強情さに呆れている。
    それがまさか、完全に匙を投げるのかと動揺して――すぐに、あり得ないと聡明な頭で悟ったのだろう。
    わたしがここを尋ねた用件に至ったらしい。

    そう、服従させることは諦めたが、使役することまでは諦めていない。
    これを手に入れたいという欲求そのままに、我が物にしてしまえ。わたしにはそれだけの力がある。
    この吸血鬼が個体として魅力的なのは認めるが、なによりも、愛する男譲りのその瞳が好きだった。

    「いい加減、時間も無くなってきまして。……アルクェイド・ブリュンスタッドに、不穏な兆候が観測されています」

    「……っ!」

    ここにきて初めて、アルトリウスは顕著な動揺を見せた。
    それで確信する――この吸血鬼は、アルクェイドの助けを求めていない。むしろ、意図的に遠ざけている。

    そもそも、わたしが彼から剥奪したのは真祖としての星の供給と、スケールの調整機能と、吸血鬼としての身体能力。それ以外は生きている。回復能力や――生体波長、そして親(アルクェイド)との交信など。
    勿論対策は練っていたとはいえ、本来なら半年も保つはずがない。
    当初の計画では、司祭代行が時間を稼ぐ間に即時撤収。アルトリウス・ブリュンスタッドをヴァチカンに移送、封印する手筈だった。

    それに、わたしはこの吸血鬼の使い魔を取り逃す手落ちも犯している。
    あの夢魔がアルクェイドに通報するだけで、あの真祖は動いただろう。だがそうはならなかった。夢魔がなにも告げなかった?だとしても、アルクェイドは子が消息を絶って半年間も探そうとしない薄情者ということになる。
    実際のところ遠野志貴だけいればよく、アルトリウス自体には全く興味関心がなかったという身も蓋もない結論もあり得なくはない――が、もっとそれらしい答えがある。
    夢魔があえて、アルトリウスの身の安全を証言する、嘘の報告を挙げたのだ。
    それを命令することが可能なのは、当然、マスターたるアルトリウス以外にない。

  • 26二次元好きの匿名さん26/04/08 22:41:57

    何故?と一瞬思ったが、自身の役割を理解しているが故に母親を殺したくないからそうしているのかな?

  • 27二次元好きの匿名さん26/04/08 23:04:44

    「なんにせよ、あの真祖を攻略するには、あなたが必要不可欠ですから――無理やりにでも、モノにさせてもらいます」


    「……この私を、真祖の王族を使い魔として運用しようと?馬鹿げたことを……」


    「言ったでしょう、『無理やり』と。望ましい水準には至らなかったとはいえ、あなたの精神力はそれでも削られている。この半年間で、拘束術式もあなたに合わせてアップデートできた。あとは、わたしの魔力と原理血戒ででどうにかします」


    使い魔の使役にあたっては魔力がすべてと言っていい。

    無論、星の供給を絶ち切り、尚且ついくら半年間かけて教会の全面的なバックアップを受けて調整を重ねたとはいえ、並みの魔術師であれば真祖の王族の使役など叶わない。一瞬で魔力を根こそぎ喰われて死ぬ。

    わたしでも、リソース不足で断罪死やカルヴァリアの星は封印せざるを得ない……逆に言えば、これらと引き換えにぎりぎり成り立たせられる。

    特に、星すら打倒し得る原理血戒四つ分の後押しが大きい。


    「まずは、パスを繋げるとしましょうか」


    恐らく、アルトリウスは親であるアルクェイドから、魔術への免疫を受け継いでいる。

    なら、高度な理論による干渉はかえって危険だ。原始的で、単純で、それ故に失敗の可能性が限りなく低い方法で、この吸血鬼とのパスを繋ぐ。


    吸血鬼の上半身を押し倒し、再びベッドに寝かせ、その腰に跨る。玉体に付着した汚れが移るが、もともとわたしも似たりよったりの獣なので気にしない。

    本当ならこういうことは「遠野くん」とするつもりだったが、許容しよう。

    くしゃりと、わたしに金髪を梳かれながら、


    「……くれぐれも、手を噛まれないよう気をつけることです」


    青い瞳で、こちらを睨め上げて、

    幼く美しい吸血鬼は、仄暗く謳い上げた。


    アルトリウス・ブリュンスタッドに残された精神力

    dice1d5000=4075 (4075)


    シエルの強制力

    dice1d5000=2606 (2606)

  • 28126/04/08 23:05:44

    今日はここまでです。
    ゆっくりですが書いていきます。

  • 29二次元好きの匿名さん26/04/08 23:18:11

    三部になってからダイス勝ちするようになったな

  • 30二次元好きの匿名さん26/04/09 08:53:26

    アー守

  • 31二次元好きの匿名さん26/04/09 15:16:49

    秋葉に言ってたジョークを現実にされたか

  • 32二次元好きの匿名さん26/04/09 15:27:20

    アルトリウスに一番精神ダメージを与えられそうなのは成長した自分が母のアルクェイドを殺して食っている夢か幻術を見せる事かな?

  • 33二次元好きの匿名さん26/04/09 20:34:25

    ――嵌められたチョーカーのような"首輪"が、さらに重くなるのを感じる。
    物理的なものではなく、存在規模としての重み。
    ようするにこの戒めが、いっそう『小さくて重たいもの』として意味を持ったのだ。
    これは私の魔力を吸い上げ、貯蔵する機能を持っている。
    その魔力に、マスターであるシエル由来のものが混じったために、より機能を発揮したのだろう。
    それはつまり、シエルとのパスの接続が正しく完了したということ。

    跨ったまま私を見下ろす彼女もまた、己の儀式が成功したことを悟る。
    しかし、先ほどまでの狂騒の迸る様とは打って変わって、無感情に、あたかも機械の動作でも確かめるような指遣いで私の素肌をなぞる。

    「……これで満足ですか。なら、さっさと降りなさい」

    返事はなく、シエルはただ目を細めるのみ。明らかな挑発だ。
    私が自力で脱出できるか。どこまで、脱出を試みることができるのか。彼女は、そこを見極めたいのだろう。

    使い魔といっても実態は様々だ。
    式神のように、完全に主の操作のもとにあるものもあれば、高度な自由意志を持ち、ネガティブリストで運用するものもある。
    概して、強力であればあるほど後者の形を取るものだ。
    自分の意志で能動的に行動しないだけで、レンも本来はそれに当てはまる。
    それだけ、意志の剥奪は難しい。意思を保ったまま、特定の行動を強制するだけでも、回数等の制約がかかる。
    なので、この国の陰陽師は、まずは調伏という形で魔との間に上下関係を確定させ、そこから『主を害さない』といった最低限の縛りをつけて運用する。

    シエルの成し遂げたことは、一番最後に近い。
    実に驚異的なことだ。
    おおかた、フランス事変でお母様を捕らえ、実験しようとしたロアのノウハウを活用したのだろうが、そもそも冠位級の魔術師の秘術を再現できる時点で並外れている。
    ロアの研究に迂闊に手を出して破滅した人間は数知れないのだから。

    そもそもこの工程においては、パンテオンを築いたあと、真祖の王族を負かし、捕らえることが不可欠である。
    ロアは二十七祖を複数召喚して応じたが、シエルは単騎でそれをやってのけた。
    そうして実験するだけでは飽き足らず、使役にまで手を伸ばすとはもはや言葉も出ない。

  • 34二次元好きの匿名さん26/04/09 21:11:40

    だが、彼女は失敗した。
    パスは確かに繋がっている。
    このままでは、シエルを害することはできない。仮に無理やり仕掛けたとしても、ここまでスケールダウンした肉体では到底敵わない。行動が阻害されている。
    しかし、それ以外の――シエルの支配を破るあらゆる試みについては、その限りでない。
    恐らくシエルは、屈するか抗うかの二元論で見ているから、この二つの区別がついていない。
    私が彼女のマウンティングから脱出できない……彼女に実力行使できない時点で、支配できたと確信している。

    実際、シエルの魔術師としての力量からして、その辺の幻想種相手なら正しい認識だったが、生憎と相手が悪すぎた。そこいらの神秘とまとめられては困る。

    支配が中途半端に終わった理由は、ひとえに私の精神を摩耗しきれなかったことにある。
    真祖を相手に、まず精神から責めるのは正しい。
    かつて、教会勢力との戦いで追い込まれ、光体を晒すに至った――いまの私が言えた義理ではないが――真祖の王族の恥晒しがいた。その情報は、いまなお教会に残っているだろう。
    問題は、それが余りにもぬるすぎたこと。
    シエルが私にぶつけた様々な恥辱は、すべて人間が人間に対して与える苦痛でしかない。真祖の精神を摩耗させるためには、真祖として苦痛を与え続ける必要がある。
    これはもはや精神力どうこうというより、生物としての視座の話だ。
    人に置き換えれば発狂するほど狭い空間に何年も隔離されても、魚は悠々と泳ぎ続けるように。
    そもそも生物として、苦痛を感じるポイントから許容量までもが異なる。
    そうでなくとも真祖とは、肥大化する吸血衝動に死ぬまで抗い続けることを宿命づけられた生き物だ。

    シエルは人の肉体に堕ちつつも、精神的にはなお真祖のままである私を人として拷問した。六ヶ月にもわたって。
    人間であれば長引くほどに壊れていくのだろうが、真祖の消耗は時間と共に回復する。精神であっても同じこと。
    いっそ私の肉体ごと破壊するつもりで、手酷い一撃を加えた方が可能性がある。それこそ、直死の魔眼で十七分割など。

    以前のシエルなら、このようなミスは犯さなかったかもしれない。吸血鬼を狩るだけの機械だったなら。
    いまの彼女は人間だ。人間に戻ってしまった。戻らされてしまった。
    そもそもこの凌辱からして、動機は異端狩りではなく、もっとなにか人間的なものではなかったか。

  • 35二次元好きの匿名さん26/04/09 21:41:50

    「――なるほど、人間的なのですね。代行者シエル」

    「なにが言いたいのです」


    全く理解できない、と言わんばかりにシエルは眉間に皺を寄せる。随分と、残酷なことをしてきた自覚はあるのだろう。それはかつて、彼女がされてきた仕打ちでもある。


    「地下の神殿は、フランス事変の教会を模したもの。そこで真祖の王族を捕らえ、実験を行うことは”あの夜のエレイシア”の目的で、パンテオンも、いま私に施したこの”首輪”も、すべてはその蛇の遺産」

    「この六ヶ月間のうちの最初に、私に与えた拷問は全て”蘇ったエレイシア”が受けた罰で、その次の拷問は”代行者シエル”として磨いた業」

    「そして、私を性奴隷として扱ったことも、たったいま私をその制服で抱いたことも――ここにはいない、同じ眼をした誰かに向けた劣情と嗜虐心、そして愛ですか?……"シエル先輩"」


    それだけ、己を私に刻みたかったのか。言外にそう問われ、誤魔化しきれず顔を引き攣らせるシエル。

    薄々感じていたが、変なところで純粋というか、情緒のコントロールが下手というか、極端に揺れる女だ。

    そもそもの活動時間と、余りにも特異な環境で生きてきたことを鑑みれば無理からぬ話かもしれない。

    奇しくも、宿敵たるお母様と似ている――壊れ方まで。


    やはりシエルとお母様だけは、絶対に引き合わせてはならない。この六ヶ月間、全力で遠ざけてきて正解だった。

    再びこの二人が相まみえれば、それは取り返しのつかない破綻に繋がる。


    そう決意して、私はシエルの首に腕を回す。

    ほうとひと息吐いて、薄く微笑み鼻先が触れ合う距離まで顔を寄せた。


    「シエル、私が欲しいですか?」

    「な、にを――」


    ”こんなこと”までしておきながら、頬を赤く染めるシエル。揺れる彼女の瞳の中に、私の姿までうつる至近距離。

    鏡合わせの私の首元に、確かに走る紅い”線”。

    これならいける―― dice1d2=1 (1)


    1.仕掛けるなら今だ。

    2.もう少し機を伺おう。

  • 36二次元好きの匿名さん26/04/09 22:08:25

    シエルが犯したミスは、副作用をも齎した。
    シエルは拷問において私を殺し続けた。自分が殺され続けたように。
    幾度とない死と蘇生。蛇の転生の総数すら上回るだろうそれは、繰り返すたびに、死というものの本質を視せてくれた。その結果、辿り着いたのがこれだ。

    だが、この魔眼は、切り札としてこそ真価を発揮する。
    ましてや、お伽噺と信じ込んでいる連中とは違い、シエルはこの実在を知っているのだ。
    歴戦かつ卓越した戦士たる彼女が、これを見逃し続けると期待するべきではない。時間が経てば経つほど、露見のリスクは上がっていく。
    彼女が「迂闊にも」私とパスを繋ぎ、尚且つ油断している今こそ仕掛けるべきである。

    とはいえ、流石にこの距離と体勢では厳しい。

    「……まぁ、その前に。私としてもいい加減、仕切り直しが欲しいのですが」

    再び、とすんと薄っぺらいシーツに背中を預け、色々なもので汚れた上体を晒す。
    そんな私を見て、シエルも流石に同情したのか、ようやく私の腰から降りると、そのまま抱き上げて離れた畳に横たえた。そして、数ヶ月前に牢に取り付けていたホースを引いてきて、花壇の花にやるかの如く盛大に水を浴びせてくる。
    これがこの座敷牢でいう『入浴』だ。私は排泄しないので、これが水回りとして最も手っ取り早いのだろう。ご丁寧に、秘蹟のおかげで畳は傷まない。
    なんとなく、何時ぞや街頭のテレビで見た、市場で解凍されるマグロの姿を思い出して……もしかすれば、慰み者にされるよりも尊厳が傷ついているかもしれない。

    と、そうして丸洗いされている最中。
    階段から、新たに一つの足音が聞こえた。

    「……ご機嫌よう。先輩。西洋人である貴女はご存知ないようですが、畳は水をかけるものではありません」

    格子の向こうで、黒く艷やかな長髪を払う少女。
    この館の主たる遠野秋葉。
    シエルと組んで私を嵌めた一人であるが、そのことは置いておこう。被害者ぶれる身でもない。
    それよりも、なんともいいところで来てくれた。仰向けに倒れ臥しながら、内心私はほくそ笑む。

  • 37二次元好きの匿名さん26/04/09 22:42:21

    「こんにちは秋葉さん。わたしは高校では茶道部でしたから、十分承知していますよ。それで、今日も使いに来たんですか?見ての通り、清めている最中でして」

    「日が高いうちは『兄さん』に用はないと言ったはずです。それより、例の監視対象のことで少々。あの女、どうやら本当に動いていたようで」

    「……ほぅ」


    完全に、シエルの集中が秋葉に向いた。

    普段は有り難みの欠片もない狂人同士の会話だが、今だけはこれを望んでいる。


    豪快にぶち撒けられる水は畳に溜まり、水面は私を映す。興味のない素振りで二人から顔を背け、漂う金髪の間から覗く、首輪の線を視る。

    点では駄目だ。あれはモノの存在そのものを殺すから、たんに首輪が死ぬだけで終わる。

    この中に溜めに溜め込まれた私の魔力をリリースするには、破壊に留めなければならない。


    「チャーター機の手配、各種書類の準備、次の拠点の物色等々。人を使いながら、地道に動いていたようで」


    「あのあーぱーにそんな社会性があるとは知りませんでした。予定を立てても守る気などなく、そもそもあの女の時間間隔からして、思い立ってから実行まで一世紀かかっても不思議ではありませんが――」


    この乱痴気ともお別れだ。

    最後にもう少しだけ、揺さぶってみるとしよう。


    「お父様の影響では」


    「……はい?」

    「……は?」


    私の呟きに、敏感に反応する二人。顔を背けているので表情は見えないが、それはそれは怪訝な顔をしていることだろう。

    なにしろ今のお父様は、誰がどう見ても自律した意識などない肉人形だ。


    「総耶に帰ってきて、僅かながら自己が蘇ったのやも。もともと、断片的ながら、お父様はお二人のうち、dice1d2=1 (1)  との記憶"だけ"は、大事にしまっていますから」


    1.シエル

    2.秋葉

  • 38二次元好きの匿名さん26/04/09 22:52:00

    はた、と会話が止まった。
    水の流れ落ちる音がなければ、さぞ耳の痛むような沈黙だったろう。

    シエルと秋葉。
    私が告げたことを、二人が共に咀嚼する。
    選ばれた者と選ばれなかった者。奪った者と奪われた者。お互い、守りきれなかった者同士でそれだけが寄す処だったのに。
    所詮、呉越同舟なのだ。そして、どちらも壊れている。
    端から信頼関係などあるわけもなく、この二人は根底から相性が悪い。

    先に処理が終わったのは代行者か。
    やや遅れて紅赤朱も整理を終える。
    問い質すか、糾弾するか、排斥するか。
    各々が結論を出し、最初の一動作を入力した、その瞬間。

    その瞬間だけ、完全に二人の意識から私が消えた。
    水面の助けを借りて、首輪の線を断つ。


    ――世界が、真っ白に包まれた。

  • 39二次元好きの匿名さん26/04/09 23:01:20

    直死の魔眼に覚醒したって事は浄眼として覚醒している可能性もあるんだよな
    浄眼なら霊的に秋葉の檻髪も視えるようになる
    というか点と言ったか?死の点が視えるまでに深まっているのか?

  • 40二次元好きの匿名さん26/04/09 23:20:51

    その後のことは、よく覚えていない。というよりたぶん、認識すらできていない。
    なにせ、起爆地点は私の首だ。スプラッタ映画よろしく、爆弾付きの首輪が作動して首が吹っ飛ぶ――なんて、生温い現象なはずがなく。
    まず、溜まりに溜まった私の魔力で、私自身が吹き飛んだ。その余波の魔力がそのまま、周辺の拘束術式の尽くに誘爆した。
    破壊された首輪から私の中に帰ってきた魔力と、拘束術式の消滅により再開した星からの供給。それら莫大な魔力の奔流が、パスを通じて、パスを破壊する勢いでシエルに流入する。

    「……随分と、派手な花火でしたね」

    その結果がこれだ。瓦礫から這い出てみれば、地下牢だった場所は跡形もなく、ただ岩盤を堀り抜いた地下空間が広がっている。
    基礎すらない。どう見ても、屋敷の地下空間ではない……恐らくは、あの地下神殿に繋がる支道のひとつ。
    離れた空間同士を繋げる秘蹟でも行使したのだろう。私のような危険因子は、流石に屋敷の直下で飼えないと判断したか。実際、そうでもなければ遠野邸は今頃消し飛ぶか、よくて地中に沈下していたところなので、正しい判断である。

    「引き上げましょう」

    瓦礫に動きがないが、確かに二つ、魔力の躍動を感じる。流石というべきか、この程度では致命傷にもならないらしい。
    衰弱したこの身では、二対一は流石に厳しい。

    土地の記憶を頼りに、出口――公園の崩落跡まで走る。
    直線距離で岩盤を突き進んでもいいが、あまり横着をしてお母様に勘ぐられたら事だ。
    道中、空想具現化で半年ぶりに外皮(いふく)に袖を通す。やはり、星からの供給があるというのは、力を存分に振るえるのは気分がいい。
    そうして、支道を駆け抜けて、地下神殿跡まで到達する。
    ようやく広々とした空間に飛び出した、その瞬間。
    光を放つ、大量のルーンと、迫りくる猫の影絵。

    「え――」

    躱しきれない。弱ったこの身体では、この完璧な奇襲は捌ききれない。
    それどころか、自身の速度すら制御しきれていない。
    コンマ数秒後の昏倒を予感しながら、あえなく私はそれらに突っ込む。

    ――不甲斐ない。背後への警戒と、力を取り戻した開放感で、すっかり前への警戒を怠っていた。

  • 41126/04/09 23:21:54

    今日はここまでです。
    お付き合い下さってありがとうございます。

  • 42二次元好きの匿名さん26/04/10 07:11:20

    このスレ主かなりすごい人だな。ストーリー作る力が高いししっかり定期的に進めてる

  • 43二次元好きの匿名さん26/04/10 13:47:46

    何でフレンドリーファイア(?)してんの冠位人形師

  • 44二次元好きの匿名さん26/04/10 18:53:49

    アルトリウスは対立関係にある壊れた者同士が接触した場合の化学反応を嫌ったわけか
    橙子さんの罠はシエルなら良し、アルトリウスならアルトリウスを餌にしてシエルを誘き出すくらいには考えてそう
    少なくともこれくらいでは死なないやろとは思っているんじゃないか?

  • 45二次元好きの匿名さん26/04/10 21:52:44

    「拘束が不完全だった……わたしとしたことが……っ!」

    無惨な瓦礫の山を背に駆けながら、己の見通しの甘さに歯噛みする。

    アルトリウスの"起爆"は、聖堂を粉砕するには十分だった。
    彼は、牢を囲う黒鍵が拘束術式の本体だと思っていたようだが、実態はやや異なる。
    あの座敷牢……正確にはそれを模した異空間そのものが、地下聖堂と地続きの彼を拘束する結界であり、黒鍵はあくまで編み上げる起点に過ぎない。
    なので、一つ崩れればドミノ倒しだ。誘爆よりは瓦解に近い。

    首輪の破壊に伴い魔力が流入し、パスを通じてわたしへと逆流。
    真祖の膨大な魔力が、わたしの起動する聖堂にも流れ込み、過負荷で半壊。
    直後に復活した星からの供給により、再度同じ工程を経て、完膚なきまでに破壊された。

    「聖堂にリソースを割いていたことが、かえって幸いでしたね……」

    あれの維持のために、魔力はほとんど枯渇していた。
    空いた容量に逆流したアルトリウスの魔力を注ぎ、それでも溢れたぶんは聖堂に押し付けることで、幸運にも凌ぐことができた。
    もしこれが普段だったら冗談抜きで破裂していた。不死を失った今ではそのまま死んでいたかもしれない。
    星の嬰児であるからには、これですらその身に宿すほんの一部。
    おかげでパスも壊れてしまったが、この程度で済んで幸いだったとしよう。それに、押し付けられたこの魔力のおかげで、襲ってきたあの鬼も撃退できたのだから。

    消えた真祖を追う。
    この地下聖堂の構造なら隅々まで把握済みだ。教会から監視を命じられ、調べ尽くした。
    この支道は枝分かれしているが、そのほぼ全てが行き止まりとなっている。
    唯一の正解ルートは、あの祭壇に繋がるもののみ。土地から記憶を読める真祖が道を誤ることはあり得ないから、この先に彼はいる。

    あそこまで衰退した身で、第七聖典を破壊する手立てはない。
    たったひとつ、例外があるとするなら、それは――

    「直死の魔眼――」

  • 46二次元好きの匿名さん26/04/10 22:15:20

    アルトリウスが捨てていった首輪は、綺麗な断面で切断されている。力づくの破壊ではこうはならない。
    そしてなにより、リストアできない。機能から”死んでいる”。本体から切り出したものの中でも最小なので、被害は少ないのが救いか。

    あの場で、直接わたしを殺さなかったのは、いまの自分では不意討ちも通らないと理解していたからだろう。
    だが、いまのアルトリウスは急速に力を取り戻しつつある。

    「どんな悪夢ですか……っ」

    わたしと比較して、話にならないほど弱い遠野くんですら、あの眼だけで脅威だったというのに――直死の魔眼を備えた真祖の王族など、冗談にも程がある。
    彼に与えられた役割からすれば、この上ないアドバンテージだろうが……決して、絶対に、野に放していい存在ではない。
    彼の完全復活まで残された時間はもう僅かだ。未だ拘束術式の残滓が残るこの地下聖堂から脱出を許せば、あの真祖を手中に収める機会は永遠に失われる。次は、勝てない。

    そして、地下祭壇まであと一分を切ったところで――前方に、膨大な魔力反応を知覚する。

    「――?」

    地下牢の崩壊に伴い、術式を損なった神殿は機能を停止したはずだが。あるいは、見落としていた罠が?
    元々はロアの築いた城で、ロアはアルクェイドに狙われている立場だった。対真祖の備えがあっても不思議ではないが。
    魔力のうねりと、音の反響からして、開けた場所で起きたもの。地下祭壇に飛び込んでみれば、案の定、蹲る長い金髪を流した後ろ姿がある。

    「っ!見つけた――っ!」

    ”それ”を認識した瞬間、黒鍵で即座に地下祭壇そのものを空間ごと隔離。自分ごと閉じ込めたことを確認した上で立ち止まる。
    吸血鬼の姿は、元の黒衣に戻っている。服は最初に取り上げたままなので、間違いなく空想具現化によるものだ。既に、力を取り戻している。
    ただ、全快には程遠い。代行者としての知識、経験、勘いずれを動員しても、真祖の王族には到底及ばない存在規模しか感知できない。よくてⅷ階梯に指がかかるかどうか。

    もっとも――それが、罠である可能性も否定できない。
    やはり最大の脅威は直死の魔眼だ。
    弱った振りをしておいて――あるいは、実際に弱っているのだとしても、うまうまと飛び込んだわたしの点を突かれれば、それで終わりだ。
    だが、いつまでも観察しているわけにもいかず、最大の警戒とともに、武装を展開する。

  • 47二次元好きの匿名さん26/04/10 22:50:52

    直死の魔眼との戦いにおいて最適であろう第一死因では、あの吸血鬼に届かない。
    かといって、次善である第七死因を撃てば、この地下洞窟は確実に崩落する。
    第三死因『出血死(ブレイド)』で削り、第四死因『衝突死(ブレイク)』で止めを狙う――結局、以前の戦いと概ね同じだ。
    ただし、聖堂が消えた以上、カルヴァリアの星を撃つことはできない。アインナッシュの鐘撞堂は――あれだけの拷問を耐え抜いた相手に、果たして有効打なり得るだろうか。こんなことなら、拷問に際して出し惜しみせず使えばよかった。
    二度目が通じる相手ではない。ましてや、こちらは手札を幾つも失い、逆にあちらは強力な切り札を得た。
    唯一の勝機は――弱っている間に、速攻で削り切ること。

    蛇腹剣を振りかざし、跳躍。
    直死の魔眼の最大の欠点は、当たらなければ意味がない事だ。その意味で、アルトリウスの矮躯から来る短い射程は短所となる。
    とにかく被弾だけはせぬよう、三次元的な機動(マニューバ)を心掛ける。

    「――――はあっ!」

    振り下ろした刃は、狙いを寸分違わず標的の腕部、その関節に食い込んだ。
    そのまま腕を持っていきたいところだが、引く寸前で剣先が捕まり、逆に吸血鬼に引き摺られる。
    宙にいては踏ん張りがきかない。やむなく蛇腹のうち幾つかの関節を切り離し、空気の層を蹴り込んで斜め下方へ舞い降りる。

    「――ッ」

    抉れる地面。消える標的。
    瞬間、直前までわたしがいた場所を、黒い化身が貫いた。
    片膝をついた体勢からの理不尽な跳躍。――そも、あれに理屈を求めることがまず間違い。
    見せつけるようにジグザグに空気の壁を蹴って、数十メートル上方に到達する吸血鬼。天蓋に爪を食い込ませて半回転、いちど四肢で踏ん張ったあと、真下の代行者目掛けて射出する。
    臆さず黒鍵で迎撃する。投擲された黒鍵を空中で全て”回避”しながら、コンマ1秒で目前に迫ったそれが爪を振り上げる。
    全ての動作が見えていた――コンマ1秒もかけたにしては、随分と面白みのない、鈍い機動だったから。

  • 48二次元好きの匿名さん26/04/11 00:43:11

    あれ?今日というか今回はもう終わりかな?

  • 49二次元好きの匿名さん26/04/11 08:41:14

    アー守

  • 50二次元好きの匿名さん26/04/11 09:33:08

    ほしゅ

スレッドは4/11 19:33頃に落ちます

オススメ

レス投稿

1.アンカーはレス番号をクリックで自動入力できます。
2.誹謗中傷・暴言・煽り・スレッドと無関係な投稿は削除・規制対象です。
 他サイト・特定個人への中傷・暴言は禁止です。
※規約違反は各レスの『報告』からお知らせください。削除依頼は『お問い合わせ』からお願いします。
3.二次創作画像は、作者本人でない場合は必ずURLで貼ってください。サムネとリンク先が表示されます。
4.巻き添え規制を受けている方や荒らしを反省した方はお問い合わせから連絡をください。