大阪の母娘殺害、娘の勤務先「患者や家族と丁寧に向き合っていた」
大阪府和泉市の集合住宅で8日に住人の親子の遺体が見つかった事件で、死亡した社会福祉士の村上裕加さん(41)が勤務していた病院の事務長の60代男性が10日、朝日新聞の取材に応じた。
村上さんの人柄などを振り返り、「まじめで丁寧に患者や家族一人ひとりと向き合っていた。ショックです」と険しい表情で話した。職場や交友関係のトラブルは把握していないという。
大阪府警によると、死亡したのは村上さんと、母親の和子さん(76)。親子は2人暮らしで、死因はいずれも首を刺されたことによる失血死だった。
病院によると、村上さんは無断欠勤したことはなく、患者の入退院支援の仕事に熱心に取り組んでいた。遺体が発見される前日の7日は、午後5時15分ごろに退勤したという。
府警によると、村上さんの車のドライブレコーダーの記録で、同日午後5時45分ごろに、車が集合住宅の駐車場に到着した様子が確認されている。
病院によると、翌8日も勤務日だったが、始業時間の午前8時50分になっても姿を見せず、異変に気づいた。
午前9時過ぎ、病院職員が村上さんに電話をかけたが応答がなく、村上さんの親族に安否確認を頼んだという。
部屋を訪れたこの親族が午後0時半ごろ、「室内で倒れている」と110番通報した。
病院の事務長は「ご冥福をお祈りするとともに、早く事件を解決してもらいたい」と話した。
大阪府警が現場近くの池を捜索
府警によると、現場の部屋からは凶器とみられる刃物は見つかっていないという。
10日午後には、集合住宅近くの池の中を捜査員がボートや水の中を観察できる「水中ドローン」を使いながら捜索し、事件の手がかりがないか調べた。