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【報告】タイ北部 少数民族の村を巡るツアー

こんばんは
先日、久しぶりに海外へ行ってきました。
目的地として行くのは初めてのタイ。  

以前申し込みをしたときの記事はこちら↓↓↓


今回は、バンコクのスワンナプーム空港を経由してチェンマイ空港まで向かいました。

昨日帰国しました。  
常夏、常春の国から真冬の新潟に帰るのは辛い(笑)
感想、まとめ、書いていこうと思います。
ゆっくりしていってください...🐌


○はじめに…

ナマケモノ倶楽部という環境=文化NGOが主催するエコスタディーツアーです。


ツアーの副題は

森の民が紡ぎ出す"懐かしい未来"を体験する旅

森の民、カレン族の村を訪れて、社会のことや環境のこと、伝統農業、コーヒー栽培について学ぶツアーでした。

カレン族は現地の言葉ではパガニョと言い、これは人間という意味だそうです。

ツアーの旅程はこんな感じでした。

○1日目
・藍染工房見学
・カレン族が暮らすノンタオ村到着
○2日目
・森林農業の森を歩く
・コーヒー豆の加工プロセスを見学
○3日目
・ノンタオ村にお別れ
・ドイチャンパペ村へ移動
・カレン民族の村人らと交流・音楽の夕べ
○4日目
・伝統農業「ク」 について学ぶ
・森の畑視察
・インタビュー
○5日目
・チェンマイ市内のオーガニック&フェアトレードカフェ巡り
・旅の振り返り

今回は主に4日目のことを書きたいと思います。
4日目はドイチャンパペ村で朝を迎えました。  

村で見た星空は、とても綺麗でした。



○ドイチャンパペ村の概要

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朝のドイチャンパペ村


ドイチャンパペ村のカレン族の先祖は、戦いから逃れるように山の奥へ奥へと住まいを移動したそうで、現在の場所に集落を築いたと言われています。

今は6つの集落から構成されています。

話によるとドイチャンパペ村は220年の歴史を持っています。

ただ、タイの教科書では160年と記されているようです。

この誤解を招く記述は、植民地時代のイギリスの影響が関係しているようです。

稲作と循環型畑作、コーヒー栽培と養蜂が主な生業です。

牛や水牛も多かった印象です。

現金収入はあまりないドイチャンパペ村でどうしているのか村の方から答えて頂きました。

「答えは自然界に依存する」

水を買う必要が無い、
木を買う必要が無い、
種を買う必要がない、

ただ、外へ出稼ぎに出る村人もいるとのこと。

宗教は仏教が中心で、その他にアニミズム、
キリスト教のカトリック、プロテスタントと続くそうです。


○囲炉裏のこと

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実際に使われている囲炉裏

朝、村の家を何件かお邪魔させてもらいました。

いくつかの民家では囲炉裏が使われていました。

私の新潟県にある地元の村では江戸時代の中層農家の家屋を保存した文化財があります。

主屋の他に味噌蔵や薪小屋も保存されています。

18世紀初頭に建てられたと考えられていますが、その文化財では、囲炉裏があり、普段の仕事では、校外学習で訪れる周辺地域の小学生に紹介することがあります。

自分の生活の範囲内では、それらは過去の遺産として、学びの対象となっていますが、ドイチャンパペ村では、それが今も生きた形で使われていて、なんだか嬉しくなりました。

世界の多くの地域で、長い年月使われてきた囲炉裏や釜戸が、日本含めて今多くの地域では、現代的な設備に代わっています。

今回、世界から消えていきつつある、伝統的な暮らしの形を自分の目を通して、確認することができました。

自分たちの先祖も長い間、こうした暮らしをほんの一昔前まで続けてきたと想像すると、不思議な感覚です。

私の祖母でさえ、幼い頃はこうした暮らしに近い生活をしていたと聞いています。

こうした近代化による暮らし方の変化は、私たち若者世代からすると実体験として持っていませんが、タイの村でホームステイをすることで、日本で起きたこのような暮らし方の変化を間接的にですが、想像することができました。

このような生活の基本的なインフラの変化は、私が生まれた時にはもうあまりありませんでしたが、今もまさに情報化の変化の真っ只中にいます。

私たちの生活が、常にそうした変化の中にあることを意識してきたいと思いました。

人間らしい暮らしの原点を今回、再確認することができたと思っています。

この原風景は、日常に戻る中でも忘れないようにしたいです。


○コミュニティのこと

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音楽の夕べ


今回の旅で出会ったタイの方は、村で暮らしている人、町で暮らしている人、いずれの場合も自分のルーツであるコミュニティとの繋がりを持ち続けていると感じました。

町で暮らしている方も最終的にはコミュニティに戻りたいという思いを聞きました。

そして、家を出る場合も、より良い形でコミュニティに戻ってくるためであるとも聞きました。

循環型農業の話を聞く中で感じたことでもありますが、なにより、自分のルーツであるコミュニティのために何かしたい、もしコミュニティがなにか問題を抱えていたら、その問題に向き合い、果敢に立ち向かう強さを多くの出会った方から感じました。

そして、政府の圧力などの困難に対して、強い情熱を持って抵抗する強かさを感じました。

その際、怒りに感情を任せる訳ではなく、データを駆使した冷静な交渉や根気強い対話、そして平和的な精神を忘れていないことにも感心しました。

コミュニティが抱える困難が深刻であればあるほど、こうした忍耐強さが問題を良い方向へ導くのだと学びました。

そして、出会った人々を強くしているこの郷土愛のような思いは大きな学びになりました。

この学びを自分の暮らしに落とし込むことは難しいことだと思いますが、これから少しずつ整理して、「腑に落ちる作業」をしていくつもりです。


○ローテーションファーミング

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ローテーションファーミングの説明を受ける参加者

循環型農業=移動型焼畑農業では、育った森を燃やして、森は灰になり、栄養として次の世代へ繋がるという話を聞きました。

そうした植物の循環する繋がりは、とても利他的なものであると感じました。

焼畑農業をするときは、森の精霊から許しを得ることが必要だと聞きました。

聖霊信仰、アニミズムが大きく関係する農業を見学したのは初めてです。

日本で、お米一粒一粒に神様が宿っていると信じられていることを思い出しました。

カレン族の循環型農業は、カレン族の地域の全体の面積のうち11%だけです。

ただ、それでも政府から焼畑農業を辞めるよう圧力をかけられ続けています。

政府は、先住民族カレンの人々の循環型農業を一般的な焼畑農業と混同し、環境を破壊するものとして、非難しています。

表面的な視点で気候変動問題と結びつけているようです。

ドイチャンパペ村では、だいたい7年から8年の感覚で焼畑、栽培をしては、そこを休耕する長い期間を設けて、また次の場所へと移ります。

一般的な焼畑農業と大きく違うのは、長い休耕期間を設けることで、森林がしっかり回復するまで待つということです。

実際に1つの畑に火入れをするのは、1時間以内で済ませます。

火入れする時間が短く、休ませる期間は長く、1回ごとの範囲も決められているため、環境への影響は非常に限定的であるわけです。

ただ、政府は焼いているということの表面を見て、非難し、圧力をかけているわけです。

文字通り、焼いているのは表面だけで根っこは生きているので、何度も灰の下から植物は再生します。

ただ元通りになるわけではなく、さらに植物たちは多様に生育する農法だということです。

ひとつの畑に何十種類もの野菜、作物が自然に生えたり、栽培されたりしています。

移動型焼畑農業の1年間の流れを見ていきましょう。

カレン族の新年の始まりは2月です。
新年が始まると、農業に従事する村人、家族に招魂の儀式をします。

これは腕に紐糸を結びつけ、自らの内に魂を招く儀式です。

森の中で暮らすカレン族は、精霊信仰の文化が残っているため、こうした農林業にもその文化は密接に関わっており、現在もその形が残っています。

そして、予期せぬ延焼を防ぐための防火帯を作ります。

火が余計に燃え広がらないよう、余分な葉っぱや枝を除く緩衝地帯を決められたエリアの周囲に作ります。

さらに、焼畑の前準備として、2月はあらかじめ木を切ります。

それも人間の膝上くらいの高さを残して、伐採します。

これは、焼畑をした後にしばらくすると残された幹の脇から新しい目が出てくるからです。

3月は日光を遮るような大きな木を切ります。

そして、4月に火を入れ、9月に1年目の収穫が始まります。

その間、2回の雑草除草をします。

そして、木を切るときと植える時は同じ曜日にすることが多いそうです。

最後に、カレン族がこのような焼畑農業をする中で大切にしていることが3つ紹介します。

①命の安心、安全
②本当の意味での私有はないということ
③儀礼を行うこと、自然・宇宙への感謝と敬意


○こぼれ話①

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最後の最後までストローを作り続けてくれました。

森を歩く中で、村の若きリーダーはじめ、カレンの方々が私たちに植物の茎からストローを手作りして、ほとんど全員分作り上げました。

テレビの取材陣が同行していることに脇目も振らず、延々とストローを作り続けるサービス精神に驚きました。

火で熱することで、茎の中の芯を抜き取る作業でしたが、山火事の話をずっとしていた矢先だったので、少し心配にはなりましたが、同時に彼らは火のプロフェッショナルであるということを体感しました。


○こぼれ話②

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Thai Public Broadcasting Service(タイ公共放送サービス)の取材を受ける学生たち

そして、森を散策している最中に、学生の二人がインタビューを受け、話をしている際になにか熱い思いが込み上げてくる様子をみて、自分自身とても心を動かされました。

日本とカレンとの社会の在り方のギャップや、その暮らし、生き方の美しさから、多くのインスピレーションを受けました。

エコロジーや精神性、人間性の面で多くの学びがありました。

ドイチャンパぺ村からチェンマイ市街地へ戻った時にそのギャップを顕著に感じました。

都市と農村の混在しているタイの社会で、一日に両方体験できたことは大きな学びになりました。

このギャップにこれからの社会の在り方を考えるヒントが眠っていると考えています。

森の民からインスピレーションと優しさを受け取った旅になりました。


○こぼれ話③

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豆のようなものを砕くトト(たべて!と手でジェスチャーしてくれました。)

9歳の少年トトの優しさ

森の散策にトトも同行してくれました。
水田のあぜ道を渡っている時、ツアーの参加者が田んぼに落ちてしまいました。

お昼休み、みんなが小屋で休憩をしていましたが、落ちた女性は小屋の下で休んでいました。

そこにトトは、ずっとそばに寄り添い、靴に付いた泥を丁寧に取り除いていてくれていました。

天使のような少年トトに心が洗われました。


○さいごに…

ドイチャンパペ村の散策中に綺麗なグリーンの蛇に遭遇しました。

蛇はタイでも神聖な生き物とされ、私たちの行いを見張っていると考えられています。

カレン族版の監視カメラなんて評されていました笑

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画像、荒くてすみません。猛毒を持つそうです。

散策の帰りに手織物を作るおばあさんパダさんの家に寄って、オーガニックコットンで出来た商品をいくつも見せていただきました。

どれも唯一無二な感じがして、素敵でした。

なんだかとても自分の生き方や仕事に対する誇りに満ちていて幸せそうでした。

さて、読んでいただきありがとうございました。
書き漏らしたことはたくさんありそうですが、
ひとまず、今回のツアーの4日目まとめとさせていただきます。

国際交流、異文化体験、伝統農業、環境問題、スピリチュアリティなど、多くの学びがありました。

最後に今回自分がとても感銘を受けた洞窟の中のお寺を紹介します。

洞窟の名前は、ちょっと今はまだ調べられていませんが、後ほど確認したいと思います。
(→仏教寺院のワット タム ドーイ トーンであることが判りました。)

とても静謐な雰囲気で、心が鎮まりました。
タイに来て本当によかったです。お陰様でとても素敵な思い出がいくつもできました。
この旅でお世話になった全ての方とその出会いに感謝します。
ありがとうございました。またどこかでよろしくお願いします。合唱。

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洞窟の中に佇むお寺

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