一昨日、珍しく家族4人が揃い4人で晩御飯を食べた。帰省してから毎日のようにお祝いのお酒を飲んでいた。久々すぎてお酒を飲まなきゃ喋れないこともあっただろう。長野を離れてしまうのは僕だけだが、帰れる時に帰ろうと改めて思った。
次の日、兄と母と一緒に介護センターに預けられた祖母に会いに行くことに。祖母はこの前会った時、親戚の家にいたのだが、認知症が進み、危険なところまで歩いて行ってしまうということで、介護センターに預けられたそうだ。あの時はまだ、一緒にお茶を飲んで、僕のことは忘れていたが、お母さんのことはまだ覚えていたり、昔のことも多少なりともわかっていた。
介護センターのような施設に行くのは、中学生の頃学校の行事で奉仕活動に行った時以来だった。正直、施設に着く前あんなに元気だった祖母が弱ってボケてしまってる姿を見たくないと思っていた自分がいた。少し怖かった。
着くと、祖母は何人かのおばあちゃんと一緒に座っていた。前よりも腰が曲がり、白髪が前よりもずっと増えていた。顔はあまり変わってなかったので、「あ、ばあちゃん。」と3人で気がついた。祖母を支えて立ち上がらせて、3人と向き合って話すことに。喋りかけると、もう呂律が回ってなく、自分の言いたいことも中々口に出せない状態であった。母が様々な事を聞くが、理解しているのか、聞いてないのかわからない感じだ。
覚えてる?と何回も問うが、首を横に振る。たまに目が合うが、目は何かを疑うような、思い出そうとしているような目をしていた。それでも通じる時は通じる。そんな祖母は、施設の中でも一人で歩き回ってしまうらしい。3人で話しかけてる時もどこかへ1人で行こうとしていた。「座ってていいんだよ。」何回もおさえた。
施設の中には、祖母ほど認知症が進んでない方、身体が不自由な方もいて、祖母はその方達に話を聞いてもらったり、していた。いい方達がいてくれて本当に良かったと思った。
そろそろ帰ろうとして、兄と僕は最後「また来るね。」と握手をした。するとその手を祖母はぎゅっと握ってなかなか離そうとしなかった。「私も一緒に行く。」と確かに声にしていた。それはできないんだよ、と何回も伝えても中々離してくれない。祖母の記憶の中にはいないのかもしれないが、祖母はきっと僕たち3人が会いに来てくれたということがわかっていたのかもしれない。その手は数々の出来事を乗り越えたシワが刻まれていた。
あまりにも、帰れそうになかったので、施設の方にお願いすることに。数十分会話した程度であったが、きっと祖母は何かを感じてくれたと思う。それだけで十分だ。
たくさんお世話になった祖母。まだまだ元気に楽しく長生きしてほしい。僕も頑張るぞ。
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