何気ない日常の中で、人はどんな選択をするのか――。そんな行動を観察する“検証動画”は、視聴者の関心を集めやすい人気コンテンツのひとつです。一見、モラルや人間性を確かめる良い企画にも思えますが、そのやり方次第では、相手に不快感を与えてしまうことも…。
感動したりスカッとしたりするショートドラマを多数発表している「ショートドラマ」の『社会実験系YouTuber③』では、“正しいことをしているつもり”の配信者と、それに違和感を抱く一般人のリアルな温度差が描かれています。
【社会実験系YouTuber】社会実験好き?嫌い?#ショートドラマ
白杖の女性が落とした財布…男性の行動は?
白杖をつきなぎら歩くみゆ。
その前方からは、体格の良い男性が歩いてきました。
少し離れた場所では、別の女性がスマホを構えながら2人の様子を撮影しています。
「さぁ、どうなるのでしょうか」
次の瞬間ーーすれ違いざまに、みゆの手から財布が落ちます。
「さぁ、財布を落としました、どうする?おじさん」女性が小声でそうつぶやく中、男性は一度立ち止まり、みゆの方を振り返りました。
そして、そのまま財布を拾い上げます。
「拾った…おじさん」どこか面白くなさそうに言う女性。
「お姉さん、財布落としましたよ」
男性がみゆに駆け寄り、財布を手渡します。
「あっ、ありがとうございます」
みゆは男性の顔を見て、ほっとしたようにお礼を言うのでした。
ネタバラシで一変…まさかの“上から目線”
「なんでよ、もう〜」
撮影していた女性は、悔しそうに顔を歪めます。そして勢いよく立ち上がり、男性の元へ足早に向かって、こう呟くのでした。
「拾わないでよおっさん」
一方で、男性はみゆに優しい声までかけます。
「大丈夫ですか、気をつけてくださいね」その空気を遮るように、カメラを持った女性が割って入りました。
「はいはいはいはい、合格〜」
「え…」突然の言葉に、男性は戸惑いの表情を浮かべます。
ここで、女性たちはネタバラシをすることに。「私たちはYouTuberで、盲目の人が財布を落としたら拾うのかっていう社会実験をしていたの」
みゆは、笑顔で話し続けます。
「あなたは初めての合格者です」
「趣味悪い」正論に…YouTuberの言い分
「趣味悪っ!気持ち悪い事してますね〜」
男性が怪訝な顔をして、はっきりと言いました。それを聞いた女性は、一瞬強張った顔をしますが、すぐに言い返します。
「今日本には優しさが必要なんです、みんなこの実験を楽しみにしてるんです」そう反論します。
すると男性は、呆れたようにため息をつきながら言いました。
「もっともらしい事を言いながら、気持ち悪い正義感振りかざしてやってる事ただの盗撮じゃないですか」男性の言葉に、今度はみゆが言い返します。
「いや…これは意義のある社会実験よ」
「大体、障害者を装ったこの差別的な実験のどこに意義があるんですか?」核心を突かれ、女性は一瞬言葉に詰まります。
それでも、なんとか絞り出すように――
「日本のために優しい人を増やすためです」
突きつけられた“本当の優しさ”
しかしーー
「何が日本のためだ!」男性が、コレまでとは打って変わって力強く反論します!
「くだらない正義感振りかざして、差別まがいなことをし盗撮をする」
さらに、こう続けます。
「考えているのは自分たちの再生数だけじゃないか」その言葉に、何も言い返せず立ち尽くす2人。
「優しくないのは、あなたたちの方」
さらに、力強く続けました。
「恥を知れ、恥を」そして最後に、「さようなら」
そう言い残し、その場を立ち去る男性。
残された2人は、顔を見合わせることしかできず、ただ言葉を失うのでした。
人を試すような動画は嫌いという声も…
世の中には、思わず笑ったり感動したりできる動画が数多く存在します。しかし、その一方で内容が行き過ぎてしまうと、「ただバズらせたいだけなのでは?」と感じてしまうケースもあるでしょう。
視聴者からは「男の人が間違いない」「そのとおりだと思う」といった共感の声が寄せられていました。
とくに検証動画のような、一般の人を対象にして試す・晒すような動画は人気がある反面、不快との声も多いです。動画を発信する側は、再生回数や話題性だけでなく、「見た人や関わった人がどう感じるのか」も、一度考えてみる必要なのかもしれません。
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感動したりスカッとしたりするショートドラマを多数発表しているクリエイター集団。日常を舞台に多くの人が1度は考える問題を取り扱い、質の高い作品を作り続けています。