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「家に入れない」が正解! 家族を守るための春のゴキブリ対策

アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当
イラストはイメージ(筆者がAIで作成)

暖かくなってくると、いよいよゴキブリが活動を始めます。 冬の間、じっと休眠していたGたちが目覚め、エサや居心地の良い場所を求めて動き出すのがこの時期です。本格的に活発化する前の「春の準備」こそが、夏を快適に過ごすための分かれ道です。

今回は「家に入れないための生態知識」と「引っ越し時の注意点」に絞って、すぐにできる対策をご紹介します。

家の中に入れない! 春の目覚めを狙い撃ち

まず、なぜ「今」対策が必要なのか、彼らの生態から見ていきましょう。

◆冬から春へ:家の中に入ってくるクロゴキブリは、屋外で「休眠」という形で越冬していることが多いのです。寒さに弱いと思われているGですが、ちゃんと生きていられる場所を見つけて冬を越しています。

◆活動再開: 気温が15〜20度を超え始めると一斉に活動を再開します。まずは、お腹を満たす「エサ」や、居心地の良い「住み家」を求めて家の中に入ってきます。

◆どこから侵入するのか?: 屋外にいたGたちは、幼虫で越冬していることが多く、家のあちらこちらにある2、3mmのわずかな隙間を見つけて入ってくるのです。

【侵入させないためのポイント】

◆「外とつながる場所」を塞ぐ

玄関や窓を開けっ放しにせず、キッチリ閉まらない網戸の隙間は隙間テープなどできちんと処理しましょう。また、エアコンのドレンホースには防虫キャップを付けることも忘れずに。。

◆「待ち伏せ」で遮断

玄関ドア付近や窓際に、忌避効果のあるスプレーを塗布したり、屋外用の毒餌剤を設置するのが効果的です。毒餌剤を使うと「周りのGを呼び寄せてしまうかも?」と心配される方もいますが、Gの嗅覚は半径1〜2m程度。家のすぐ周りにいる個体をピンポイントでブロックするだけなので、安心して設置してください。

引っ越し時は、これからの生活への最大のチャンス!

この春から、新生活を始める方は注意が必要ですが、このタイミングでGを見ない生活を送ることができる最大のチャンスです。

引っ越しは、旧居から新居へGや卵を運んでしまうリスクがあるのですが、それを逆にとらえて、駆除していきましょう。

◆段ボールに要注意!

段ボールの断面(波状の部分)は、保温性が高く、卵を産み付ける絶好の場所です。スーパーなどでもらってきた古いものは使わず、引っ越しが終わったらすぐに処分しましょう。

◆家電・家具の裏をチェック

冷蔵庫の裏や洗濯機の下など、暖かくて暗い場所は彼らのお気に入り。荷造り前に、卵やフン(黒い粒)がないか入念に掃除しておきましょう。

◆入居前の「空っぽ」対策

荷物を運び込む前に、新居で「くん煙剤」を焚いて、潜んでいるGをゼロにします。

写真はイメージ
写真はイメージ写真:イメージマート

最後に…

「家の中にいるから駆除する」のではなく、「家の中に入れない環境を作る」ことが、これから夏に向けての快適な暮らしへの近道です。

特に春先と引っ越し時は、その後の1年を左右する大きなターニングポイント。まだ動きが鈍いこの時期に、先回りした対策をして、ゴキブリを見ない生活を送りましょう。

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ありがとうございます。
アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当

兵庫県出身。都内の美術学校卒業後、 家具店店員、陶芸教室講師など虫とは全く関係のない職業に就いていたが、1998年に地元・赤穂のアース製薬に入社以来、害虫の飼育を担当している。しかし、現在も虫は好きではない。著書に「きらいになれない害虫図鑑」(幻冬舎)※記事は個人としての発信です。

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