ゴキブリを25年以上飼い続ける研究者に聞く“G”の侵入経路をふさぐ方法と万が一侵入された場合に有効な「捕獲器」と「毒餌」のWトラップ
侵入経路をふさぐ
その上で、合わせて実践してほしいのが「侵入しやすい場所のすき間をふさぐ」ことです。 クロゴキブリの成虫は体長が約3cmで、4〜5mmのすき間があれば侵入できると言われています。 こんなにわずかなすき間をすべてふさぐのは現実的ではありませんが、侵入しやすい場所をふさぐだけでも効果はあります。 特に注意してほしいのは2カ所。 まず、最初にふさいでほしいのが屋外から室内につながっている配水管周りです。なかでも、暗くて湿気が多くなりがちな台所や洗面所のシンクの下から入ってくることがかなり多いので、100円ショップなどで手に入るパテですき間を埋めるといいでしょう。賃貸物件の場合などは、剥がせるタイプのパテを使うのがお勧めです。 次に重要なのが窓と網戸。 まず、窓を開けっぱなしにするのは当然NGです。換気のために開けても、閉め忘れにはくれぐれも気をつけてください。そして、もし閉めてもすき間がある場合は、100円ショップなどに売られているすき間風を防止するテープを貼ってください。 また、網戸も少し破れているだけで侵入されてしまうので、穴や破れを見つけた場合は同じく100円ショップなどに売られている補修シールを貼るといいでしょう。
「待ち伏せスプレー」も効果的
あとは、仕上げとしてドラッグストアなどで購入できる「待ち伏せスプレー」や「毒餌」を使うのも効果的です。 スプレーは、戸建てであれば住居の立ち上がりや犬走り部分、マンションであればベランダの端などにひと通り散布すれば、侵入する前に駆除できる確率も高まります。ただし、塗布した箇所が変色する製品もあるので注意してください。 住居の周りの物を片付けて、シンクの下と窓、網戸のすき間を埋め、待ち伏せスプレーや毒餌を活用する。 この三段構えの対策は、それほど手間と費用をかけなくてもかなりの効果が見込めるので、ゴキブリが苦手な方はぜひ試してみてください。
「捕獲器」と「毒餌」は1年中置く
ただし、ここまでやっても入ってくる可能性はゼロではありません。 だからこそ、万が一入ってきたクロゴキブリがすみづらい環境にしておくことも重要です。 有効なのは、「捕獲器」と“ベイト剤”と呼ばれる「毒餌」をダブルで仕掛けておくこと。ゴキブリを見つけてから対策する方も少なくないと思いますが、事前に仕掛けておけば万が一入ってきても気づかないうちに捕獲器で捕まえたり、毒餌で駆除できます。 また、どちらか片方だけ仕掛けている方がほとんどだと思いますが、どうしても遭遇したくない人は両方仕掛けた方が安心です。 各部屋の隅に1〜2個ずつ設置するのを目安に、全ての部屋に仕掛けてください。シンクなどの暗くて水気のある場所や、ソファの下などの暗くて通気の悪い場所なども忘れずに。 あとは、忘れがちですが製品の使用期限が切れたら新しいものに置き換えてください。 ここまで徹底すれば遭遇する可能性も低くなりますし、日々安心して暮らせるはずです。 小松謙之(こまつ・のりゆき) 株式会社シー・アイ・シー 博士(学術)研究開発部 執行役員。2000年頃からゴキブリを飼育し、ブログ「ゴキブログ」、YouTube「ゴキブログチャンネル」で情報を発信中。 画像提供=株式会社シー・アイ・シー 取材・文=有竹亮介
小松謙之