ゴキブリを25年以上飼い続ける研究者に聞く“G”の侵入経路をふさぐ方法と万が一侵入された場合に有効な「捕獲器」と「毒餌」のWトラップ
暖かくなってくるとアクティブに動き回りたくなりますが、残念ながらそれはゴキブリも同じ…。何が何でも家に侵入させたくありませんが、どうすれば防げるのでしょうか。 【画像】家に入ってくる“G”の正体は…? 害虫駆除業者シー・アイ・シーの研究員として25年以上ゴキブリを飼育し続ける小松謙之さんに、“G”が入りづらく、すみつきづらい環境の作り方を教えてもらいます。
住居侵入の常習犯は「クロゴキブリ」
私が生態研究のためにゴキブリを飼い始めたのは2000年頃から。現在では約130種類、数万匹以上を飼育しています。 全国の都市や野山を駆け回って地道に採取し続けてきたおかげで、今ではどこにどんなゴキブリがいるかだいたい把握しているのですが、住居に侵入してくるのはほぼ「クロゴキブリ」と思って間違いありません。 日本では「チャバネゴキブリ」も有名ですが、ほとんどが飲食店の厨房(ちゅうぼう)などにすみついていますし、体が小さくて飛べず、移動距離も短い。寿命も数カ月しかないので、飲食店と同じ建物内の住居など一部の例外はありますが、一般家庭まで移動することはほぼありません。 一方、「クロゴキブリ」も本来は屋外に生息しています。 野山にもたくさんいますが、水と餌と身を隠せる場所が大好きで、都市部ではごみ捨て場や自販機の裏、建物の陰などに多くすみついています。 食べ物の匂いを感じ取れるのはせいぜい数cm。住居の周りにすみついた個体がたまたま入ってくるだけで、餌を狙って侵入してくるわけではないと考えられます。
家の周りを掃除するのが最重要
そのため、侵入を防ぎたい場合は何より「家の周りを掃除・整頓すること」が重要になります。 戸建てと集合住宅のどちらの場合でも、基本的な対策は一緒。周囲に餌になるようなごみが落ちていたら、放置せずに拾ってごみ捨て場に処分するように心がけてください。また、ベランダや庭などには隠れ場所になるような荷物はできるだけ置かないことも大切です。 置く際は壁から最低10cmは離して置き、床面からもできれば10cmは離して置いてください。要は、風通しを良くしてゴミが吹きたまらないようにするのが重要なのです。 ちなみに、玄関から堂々と入ってくることはめったにないと思いますが、扉の近くに荷物を置いていると、ゴキブリが潜んで開けた瞬間に入り込んでくる可能性があります。やはり物を置かずに見渡しよくしておいた方が安心です。 ゴキブリは環境の映し鏡のようなもの。家の周りを清潔に保つだけでも、侵入されるリスクはかなり低くなるはずです。