ラオスで拘束された日本人が収容されている施設
ラオスで拘束された日本人が収容されている施設

収容施設で70人と共同生活

拘束されたS氏は一体、いまどのような環境にいるのか。筆者は捜査関係者に教えてもらい、S氏が収容されているという施設の場所へ向かった。市街地から20分ほどの場所にあるこの施設は、ネットで検索しても十分な情報が出てこない。メコン川沿いの斜面で、木々に囲まれて人目につかないように建てられている。

敷地内にいた施設の関係者に状況を聞いた。

「(S氏は)元気にしている。70人が収容されている大部屋にいるよ。外国人は日本人のほか、中国人やオーストラリア人、ロシア人もいる」

S氏が収容されている施設
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この施設には受刑者のほか、S氏のように罪が確定していない段階で長期間拘束されている被疑者もいるという。ラオス人は敷地内の田畑で農作業などに従事することもあるが、外国人には業務が与えられないそうだ。

施設に面した川岸へ行くと、小型ボートが数隻留まっており、ボートで施設の近くまで行くことができた。白い壁に緑の屋根の建物が連なり、建物の前の田畑で作業している人の姿も見えた。

在ラオス日本大使館は2025年6月、ラオスへの児童買春目的の渡航に警告を発出。児童買春はラオス、日本の両国で処罰の対象になる行為だと周知した。そうした中で、S氏が2025年に2回も現地で警察沙汰になったのは、「ラオスなら大丈夫だろう」というような、ラオスの文化や少女の人権を軽視する気持ちがあったからかもしれない。

本件について在ラオス日本大使館に問い合わせたところ、次のように回答した。

「2025年12月8日に邦人が拘束されたという通報を2026年1月19日に現地当局から受けた。児童に対する強姦罪だと聞いている。引き続き詳細を確認中で、適切に対応していく」

雄大なメコン川に面した塀の中で、男はいま何を思うのだろうか。

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