お前は面白いアニメを観たいのか作者の性格を見たいのかどっちやねん?

(「X」より)

 

 

その昔、イタリアにカラヴァッジオという画家がいた。

その独特な明暗法(キアロスクーロ)と大胆な筆致は当時の画壇の度肝を抜き、一躍ローマで「天才」と称されたが、しかし残念なことに彼は素行が悪かった。

毎日のように喧嘩に明け暮れ、暴力沙汰、そして遂には殺人をも犯して、イタリア国内を逃げ回ることとなる。

結局その罪をいろんな名士たちが取り持って、何とかローマに戻れる!となる直前、近郊で客死する。

 

しかし彼の作風は多くの画家に影響を与えた。

あのルーベンスやレンブラントも彼の画風を研究した。

彼らは所謂フォロワーとして「カラヴァジェスティ」と呼ばれ、今の美術史ではカラヴァッジオは「バロック絵画の父」と称されている。

 

で、お前らこのカラヴァッジオを「性格は最悪」だからって切り捨てるの?

だったらお前ら美術史・芸術史においては最底辺の人種だぞ?

世界中の美術家から嗤われるぞ?

 

別に僕が「何かの父」になるつもりもないし、死後もそこまで評価されることはないだろうとは思うが(ダンス演出の父??)、しかし作家本人の「人間性」ばかりを気にして「作品」を一顧だにしない、それは芸術においては最も愚劣な行為であると言っておくしかない。

それはゴッホであろうが、ベートーヴェンであろうが一緒だ。

 

作家を「人間性」でしか見ないでアニメやエンタメ・アートを語る衝撃的なバカ、一度カラヴァッジオを研究してみるがいい。

 

 

 

 

 

 

 

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