1953年にCIAは、民衆の自発的な蜂起を装い、雇った群衆や工作員を動員して混乱を意図的に作り出しました。プロの煽動家らを金で雇い、モサデク支持者や共産党員を装わせ、共産主義万歳と叫ばせながら、商店の略奪や宗教施設の破壊を行わせました。偽の共産主義者による暴動を見せることで、イランは無神論の共産主義国家になるという恐怖を植え付けました。偽装デモによる混乱がピークに達したところで、国王支持を掲げる保守派や軍部、群衆を投入し、街頭でモサデク支持派と衝突させました。主要紙の約8割を金で抱き込み、モサデクを中傷する記事や、国王こそが救世主であるというプロパガンダを流布させました。国王がモサデクを解任し、ザヘディ将軍を首相に任命したとする勅令のコピーを作成し、街頭でバラまきました。混乱が最高潮に達したところで、CIAの息がかかった軍部が出動し、戦車隊がモサデク官邸を包囲・砲撃し、政権は崩壊しました。