
| ・機種 | スーパーファミコン |
| ・メーカー | アスキー |
| ・ジャンル | ロールプレイング |
| ・発売日 | 1996年9月20日 |
| ・価格 | 8,000円 |
■ WIZでござるよ、にんともかんとも シナリオ#1~#5の初期WIZの血脈を受け継いだ『ウィザードリィ外伝』シリーズ。第1作目から第3作目まではゲームボーイ用ソフト、この第4作目『ウィザードリィ外伝IV ~胎魔の鼓動~』はスーパーファミコン用ソフトです。オリジナルのシナリオを据え置き機のスーパーファミコンで楽しめるとあって、発売を心待ちにしていたゲームでした。
450種2000パターンのモンスターが登場、新種族・新職業の追加、1人が持てるアイテム数を8個から10個に増加、両手持ちの武器を追加、片手武器の2刀流も可能、とシステム面が強化されています。外部記憶装置「ターボファイルツイン」に対応したソフトです。
ゲームを初めてプレイするときに、「ヘビーモード」でスタートするか尋ねられます。ヘビーモードを選ぶとオートセーブされるタイミングがシビアになり、リセットプレイが困難になります。
ゲームをスタートしてまず驚いたのが、今回の冒険の舞台である「緋蓮城」のグラフィック。どう見ても日本の城下町です。ここはお江戸でござるか? ボルタック商店は「大黒商店」、カント寺院は「神鳥寺院」という名称に変わっています。純和風のWIZに挑戦するとは大胆な試みですね。
緋蓮城は神がかつて降り立ったという日出づる東の地。魔族がはびこっていた古の時代、神は三種の神器を以て乱世を鎮めたという伝説があります。その三種の神器が眠る3つの塔(「不動の塔」、「幻術の塔」、「死霊の塔」)。3つの塔はそれぞれ特色があり、登場するモンスターの種類も異なります。
本作は3つの塔のうち、プレイヤーが好きな塔から攻略できるマルチシナリオを採用しています。ただし、1つの塔を完全攻略すると、残りの2つの塔のイベントが消滅してしまうので注意しましょう。マルチシナリオに伴うイベントの分岐が面倒だったのか、こういうバグっぽい仕様になっています。すべてのイベントを楽しみたい人は、3つの塔のシナリオを並行して進めるといいでしょう。
塔のイベントは、ゾクゾクするようなジャパニーズホラー満載です。生理的にいや~な気分になるイベントが多いです。特に不動の塔の地下1階に出現する生首にはビビリました。真っ暗なダークゾーンの中からぬっと生首が出てきたときは体が硬直しましたよ。心臓に悪いです(笑)。
街はずれにあるもう一つの迷宮「練武場」は、レベルアップ用の修練ダンジョンです。獲得できるのは経験値だけで、お金を稼ぐことはできません。本編の各エリアの全モンスターを倒すことで、より深い階層まで潜れるようになります。
■ 呪文「ジルフェ」はバルスの効果 3つの塔のシナリオをクリアした後に出現する「古の洞窟」に入ってみると、そこはシナリオ#1と全く同じダンジョンが広がっていました。このサプライズには思わずニヤリとしましたね。「フフフ、シナリオ#1はボクも御多分にもれず詳しいですからね・・・・・・、それにシナリオ#1の迷宮は、WIZフリークなら『目を閉じても踏破できるよ』という階層ばかりです」
地下4階のモンスターセンターで楽々「ピンクリボン」をゲットし、地下9階まで続いているはずの直通エレベーターに乗ってみると、何か変な感じがします。「なるほど、シナリオ#1のマップの流用は地下4階までということですか。しかし、地下5階~地下7階の構造は・・・・・・」
『外伝IV』で最もプレイヤーを悩ませた謎解きが、このルービックキューブ風の仕掛け。各階に3体ずつある魔神像を地下7階の9つの部屋にすべて移動させると、ボスキャラがいる胎魔界に進めます。しかしヒントが少なかったため、仕掛けの意図を理解できなくてここで詰んだプレイヤーもいたようです。私もスイッチと魔神像の動きの関係性を把握するのに苦労しました。
胎魔界のボス「胎魔の魔王」を倒して緋蓮城に戻るとゲームクリア。エンディングが始まり、スタッフロールが流れて終了です。「
勝ったッ! 外伝IV完!」って、そんなのウソでしょ!?www これで本当に終わるはずはないですよね?
再び古の洞窟に行って怪しい部屋をチェックしてみると、そこには謎の天球儀がありました。その天球儀に触れてみると・・・・・・、ゲーム後半の意外な展開は、実際にその目でお確かめ下さい。
ゲームバランスは、シリーズの他の作品と比較するとかなりヌルいです。新しいダンジョンに進んでも、こちらの生命を脅かすような強い敵はほとんど出てきません。本編シナリオクリア後に解放される「ドラゴンの洞窟」で、ようやく凶悪なモンスターと戦える感じです。
本編シナリオのラストダンジョン(「聖域の塔」)は、もう少し難易度を上げた方が良かったかもしれませんね。聖域の塔が3階層しかなかったのは不満点です。
注意していただきたいのは、『外伝IV』の初期版のロムには致命的なバグがあるということ。解呪の呪文「ジルフェ」を使うと、無条件にセーブデータが初期化されてしまいます。一度このバグが発生すると、正常にセーブができなくなるという話です。
私は後になってこのバグの存在を知りました。セーブデータが壊れたという記憶はないので、たぶん一度もジルフェを使わずにゲームをクリアしたのでしょう。おお、くわばら、くわばら。
幸運にもバグに遭遇しなかった人は、私のように「まぁ、そこそこ面白かった」という好印象を持っていると思います。しかし、不幸にもバグに遭遇してセーブデータを破壊されてしまった人は、「
ふ・ざ・け・ん・な! このクソゲーが!!」と拳を握りしめたことでしょう。ええ、痛いほど分かりますよ、そのやるせない気持ち。
