生成AI校歌、全国初完成 4月開校の桑名市「多度学園」 三重

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は26日の臨時記者会見で、来月開校する小中一貫校「多度学園」の校歌が完成したと発表した。全国で初めて生成AI(人工知能)を活用して校歌を作成した。

同市は令和5年10月、共同研究として「超校歌~AIがつくるみんなの校歌~」プロジェクトを進める理化学研究所(理研)革新知能総合研究センター、iU情報経営イノベーション専門職大学と、「多度学園」校歌作成に関する連携協定を締結した。

地元自治会、保護者、教職員の代表者などで構成する開校準備委員会が同月、校歌企画会議を開催し、地域住民や子どもたちが提案した702件のキーワードを、日本中の校歌を学習させたAIに取り込んでやり取りを繰り返し、歌詞案5案を作成。翌月に歌詞案を決定した。

さらに、令和6年11月に理研生成AIを活用した作曲授業を開き、多度地区4小学校の6年生、中学校の吹奏楽部員、同委員会委員ら135人が参加。40曲ができあがり、専門家による音楽的観点からの修正、音楽家の小室哲哉氏の意見なども取り入れられ、校歌が完成した。

同市によると、完成した校歌は、校歌としては珍しい三拍子でゆったりと力強く始まって、途中盛り上がるという。4月8日の開校式で披露するため、子どもたちは練習に励んでいる。

伊藤市長は「多度学園は計画から開校まで10年かかった。地域の皆さんのつらい思いもあった。地域や子どもたちの思いをどうやって校歌に乗せるか、思いを校歌に直接反映させる方法はないかと考えていた時に『超校歌』プロジェクトに出会った」とした上で「新しいテクノロジーを使って、思いを一つにすることができた。地域や子どもたちの思いが詰まった、何十年と歌い継がれるのにふさわしい校歌になった」と語った。