東京並み混雑解消なるか 混雑率全国2位の西鉄貝塚線などに直通化案

山本達洋
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 首都・東京並みに混雑する福岡市内の鉄道をめぐり、市が増便や直通化など解消策を次々と打ち出している。市内の人口や外国人観光客のさらなる増加が見込まれるなか、利便性の向上に向けた延伸計画もあり、新たな鉄道網の構築が進む。

 国土交通省の調査(2024年度)によると、西鉄貝塚線の朝の混雑率は164%。全国トップの東京都日暮里・舎人ライナー(177%)に次ぐ高さで、3位の東京メトロ日比谷線(163%)を上回った。市地下鉄も空港・箱崎線(大濠公園―赤坂)が135%、七隈線(薬院大通―薬院)が126%と首都圏の鉄道にひけをとらない高さだ。

 混雑緩和策として市が検討しているのが、貝塚駅で接続している西鉄貝塚線(新宮―貝塚)と市地下鉄箱崎線(中洲川端―貝塚)の直通運転化だ。

 両路線はホームが離れており、乗り換えるにはいったん改札を出て入り直す必要がある。市交通計画課によると、直通になることでホームの混雑率の減少を見込む。

 同時に車両の数や運行本数を増やすことで列車内の混雑解消にもつなげたい考えだ。市は26年度予算案で、直通運転化検討を含む「総合交通体系づくり」に2億8469万円を盛り込んだ。

 ただ2両編成の貝塚線に対し、箱崎線は6両編成で、実現にはコストがかかる。市は両方を3両編成にする案など複数のプランを検討中という。

 1日あたりの24年度の平均利用者数が約14万5千人(23年度比15%増)と増加傾向にある市地下鉄七隈線(博多―橋本)は、車両を4両編成から6両編成に増やすことを検討。1編成あたりの乗客定員が約380人から約570人となり、輸送能力が1.5倍に増強される計算だ。

 市は26年度の1日あたり平均利用者数を15万6千人、27年度は16万2千人と、年々増加すると見込む。26年度予算案では30億2059万円を計上し、6両編成化の検討費用に加え、27年度中までの計4編成の追加を実現させるとしている。

 市の調査(24年)によると、七隈線開業前の1997年末に131万2千人だった市内の総人口は、24年末時点で165万9千人に増加。市への外国人入国者数は24年、約390万人と過去最多を更新した。

 延伸により、市内の交通ネットワーク全体の利便性向上を図る計画もある。

 七隈線の橋本駅と市地下鉄空港線(福岡空港―姪浜)の姪浜駅間をつなぐ計画では、博多駅を含む環状型の交通網が誕生する。駅がない福岡空港国際線ターミナルへ、博多駅から七隈線を延伸することも検討している。

 市の担当者は「沿線人口やインバウンドの伸びで利用者の増加が続いている。ダイヤ増などで対応してきたが、さらに抜本的な混雑緩和を進めていきたい」と話す。

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この記事を書いた人
山本達洋
西部報道センター|福岡市政、平和・原爆
専門・関心分野
平和、国際、人権、朝鮮半島情勢

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