今年こそ竜党にポストシーズンを!開幕序盤から苦しむ中日ドラゴンズ、それでも見えた“確かな希望”
開幕から波に乗れず、苦しいスタートとなった中日ドラゴンズ。5点リードをひっくり返される悪夢の逆転負けもあり、不安は現実のものとなった。それでもベテランの奮投や、新戦力の台頭といった光も見える。課題と希望が交錯する序盤戦を振り返る。(文・チャッピー加藤) 【一覧】中日、2025年の戦力外通告 現役引退 自由契約 退団選手
5点リードから暗転‥“アンラッキーセブン”となった7回
竜党の皆さん&野球ファンの皆さん、半年間のご無沙汰でした。昨年に引き続き、2026年もまたBaseball Channelでドラゴンズコラムを書かせていただくことになりました野球フリークの放送作家&コラムニストのチャッピー加藤です。9月まで毎月2本ずつ、14年ぶりのCS進出が叶えば“延長戦”もあるはずなので、そうなるよう期待しつつ、今シーズンもご愛読をよろしくです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− で、私がこのコラムを書いているのは4月5日・日曜の深夜。開幕3カード目、神宮球場で行われた東京ヤクルト3連戦が終わった後だ。5日の試合は、7回表の攻撃を終えて5-0とドラゴンズがリード。しかも投げているのはエース・髙橋宏斗で6回を無失点。球数はその時点で91球と完投も可能なペースで、私は当然完封するものだと思っていた。……甘かった。大甘である。 宏斗は7回ウラ、打者5人に対して1死も奪えず、2点を失い降板。無死満塁で後を受けた齋藤綱記が暴投+同点打を許し、さらに勝野昌慶がD・サンタナにバックスクリーン直撃の勝ち越し2ランを許してしまう。さっきまで5-0だったスコアは、アッという間に5-7へ。ドラゴンズにとってはアンラッキーセブンになった。私もそうだが、竜党の皆さんはとてもブルーな気持ちになったと思う。誰だ?「これがホントのドラゴンズブルー」なんて言うヤツは?
下馬評は高かったが…オープン戦から見えていた“不安材料”
開幕前、評論家勢の間でドラゴンズの下馬評は例年になく高かった。日本一ホームランが出にくい球場と言われていた本拠地・バンテリンドームナゴヤの外野両翼に「ホームランウイング席」が設置され、オープン戦では12球団トップの16本とホームランが激増。懸案だった得点力も上がり、投手力はもともとあるので阪神追撃の一番手はドラゴンズだと、Aクラス予想をする方々が多かった。 高評価はありがたいけれど、私がオープン戦を観ていて気になったのは、失点も増えたことと、守備や走塁で相変わらず雑で緩慢なプレーが見られたことだ。また故障者も多く、攻撃の核になる上林誠知とJ・ボスラーが離脱。特にセットアッパーの清水達也と絶対的守護神・松山晋也が開幕に間に合わなかったのはとても嫌な予感がした。 その予感が、開幕戦でいきなり的中する。敵地・マツダスタジアムで迎えた広島戦。2-1で迎えた9回表、竜打線は4安打を集中して3点を奪い、スコアは5-1に。「おお、追加点が欲しいときに3点も取った! やっぱり今年のドラゴンズは違うぞ!」と喜んだ方も多いだろう。私もその1人だ。その後に起こったことはあまり思い出したくないので詳細は省かせてもらう。 アブレウ、試合中にギックリ腰になったら正直に言おう。そして井上監督、明らかに様子がおかしいピッチャーは同点にされる前に代えようよ。結果、試合はまさかの延長戦になり、カープの新人・勝田成がサヨナラ打……竜党は「くぅぅ、今年もこういう試合を見せられるのか」と嘆き、たいへん寝付きの悪い夜を過ごすことになった。 それからわずか9日後……まさか宏斗が投げる試合で、年イチ級の悪夢に再び襲われるとは思いもしなかった。またしても寝付きの悪い夜を迎えてしまい、だから寝ないでこの原稿を書いてるんですけどね。私は5日、神宮へ観戦に行った知人のドラゴンズファンに、花見の際に撮った桜の写真を送った。「これを見て心を穏やかに」という思いを込めて。