公共広告 女性保護の日キャンペーン:イギリス
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★日常の速度で、暴力は突然訪れる
この広告は、「日常に潜む戦慄」をテーマに掲げ、見過ごされがちな女性への暴力を、ショッキングでありながら極めてリアルな手法で視聴者に突きつける傑作。
映像は、まず平凡な都市の風景から始まります。行き交う人々、商店、そして主人公である、一見して何ら特徴のない普通の男性。この男性が着る白いトレンチコートは、清潔感と穏やかさを演出し、彼が特別な人間ではない、誰でもあり得る隣人であることを示している。この徹底した日常の装いこそが、後に続く暴力の瞬間を最大級に恐ろしいものに変えるための基盤となる。
特筆すべきは、時間軸を操作する編集技法だ。男性が単独で歩く動作は等速であるのに対し、彼が女性とすれ違う瞬間や、暴力の予兆となるシーンは意図的に短縮されたり、またはスローに切り取られたりしている。これは、社会がDVや女性への暴力といった「見たくない現実」に無関心であること、あるいは、その暴力が「人目に触れぬよう素早く、密室で行われている」ことを象徴している。視聴者は、あたかも社会の目隠しを通して、断片的な情報しか与えられないような、もどかしい感覚を覚える。
そして、極めつけは、穏やかなナレーションによる「1、2、3、4」のカウントだ。このカウントは、やがて「4人に1人の女性が暴力を受ける」という冷酷な統計に結びつき、暴力が特別なニュースではなく、日常に張り付いた普遍的な脅威であることを抽象的に示す。その緊張感が最高潮に達した時、突然、男性が女性に手を上げる衝撃の瞬間が描かれる。この「不意打ち」の演出は、暴力の予測不可能性と、それが「閉ざされたドアの裏側」でいかに頻繁に起こっているかを、感情を揺さぶる形で刻みつける。
この広告は単に暴力を描写するだけでなく、「社会の無関心の壁を打ち破る」という強い社会的要請を含んでいる。
核心となるメッセージは、暴力が「隠されたもの」であるという現実の強調だ。周囲の人々の無反応や、暴力のシーンがごくわずかな時間しか映されない演出は、私たち一人ひとりが、この見えない現実に対して「無知ではないか、または見て見ぬふりをしていないか」という痛烈な問いかけとなっている。
最終的に、広告は気づきで終わらせず、「11月25日、ホワイトリボン・デーにリボンをつけよう」という具体的な行動を提示する。これは、視聴者に対し、暴力の連鎖を断ち切るための証人となり、声を上げることを促す、力強い呼びかけである。 -
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★日常に溶け込んだ女性への暴力(コンセプトも同様)
・最初にショッキングな映像と警告されていたが
「怖いから見たくない・自分とは関係ない」
という視聴者の気持ちを
あえて過激な映像にして一瞬「ん?」と違和感を抱く演出を
使って、我々視聴者に当事者意識を持たせている
・暴力が可視化されにくい現実を可視化
町中のどこにでもある風景で女性が殴られている
➡️日常の裏に潜む暴力を象徴
余談】
意図があったのかは不明だが
最後のワンシーン(金網フェンスがぼやけている背景に白リボンのロゴマーク)
金網フェンス
拘束、閉じ込められた状況、自由を奪われる
+
背景がぼやけていることで
被害者の存在が「見えづらい」「気づかれにくい」 という
メッセージ
➡️暴力被害者が置かれる精神状態を象徴している -
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存在を知ることの大切さ
コンセプトは、世界の縮図。
世界で4人に1人以上の女性がドメスティックバイオレンス(DV)被害を経験していたとする推計を、世界保健機関(WHO)などの研究チームが2022年に発表している。
映像では男性が道を歩きながら、「1、2、3、4」と女性を数え、4人目に暴力を振るうという表現がある。これは世界のそういった現状を表現しているものである。まさに世界の縮図といえる。
そして、最後のシーンでは「1、2、3」と、4を数え終える前に男性は建物の中に入っていき、映像の中ではつぎの4人目はわからない終わり方になっている。これは、「女性の権利問題はまだまだ解決していないし、これからもこういった被害が続くことを許してはいけない」という意図が込められている。
また、女性の健康と権利の大切さを伝えるホワイトリボンの存在と合わせて考えると、その意図からは「4人目(さらなる被害者)を生むのも途絶えさせるのも私たちの世界だからこそ、途絶えさせるために動かなければならない」という訴えが感じ取れる。
また、ホワイトリボン自体は活動を広める「シンボル」であって、リボンが具体的な解決方法を生むようなものではない。そしてこの広告にも、「やめろ」という直接的なメッセージは含まれていない。ホワイトリボンは世界中の女性がより健康に自分らしく生きることを支援する活動が存在するという事実を、この広告は世界では暴力などの被害にあっている女性がいるという事実を伝えようとしているのである。このような表現を選んでいるのは、問題の根本的な解決の前にはまず、問題の周知が必要であるからである。 -
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★女性の扱い方を今一度見直そう
女性に対する暴力の根絶を示すためにこの表現を採用。
見ていて不快になるというのは今回の場合、これが良くないことだと分かっている証明。
コンセプトは「男性による女性への暴力に終止符を打つこと」
カウントされているのは「女性のみ」
「4人目」で殴るというより、
当時は開発途上国を中心に、1分に1人の女性が妊娠・出産で命を落としているという現実があったこと
🟰短い間に女性の命が危険にさらされていたことを意味した表現
・White Ribbon(1999年にアメリカで誕生)
→ 女性の健康と権利の大切さを伝える、国際的なシンボルマーク
➕ 女性に対する暴力を終わらせるという男性の誓約の象徴、男性がこの問題の解決策の一部となることを約束するもの
※ ホワイトリボンキャンペーンは、1991年11月にカナダのオンタリオ州で、女性に対する大量殺人事件への対応として男性フェミニストのグループによって設立された
・November 25th
→ホワイトリボンデーは毎年11月25日に実施されていることを表す
・WOMANKIND WORLDWIDE(最後のロゴ)
→女性に優しく 世界は広い
※「女性に優しく」というのは前文
➕ すべての人は母である女性から生まれ、地球上に生きる79億人、その約半数は女性だから大切にしようという壮大な意味が込められている。
「世界は広い」というのは、この問題に立ち向かうには、各国や諸地域がそれぞれ取り組むのではなく、世界中が一体となって協力していく必要があることを意味している。
ホワイトリボンが、「文化の違いや国境を越えて」、女性の命を守るために人々が手を取り合う「連帯」のシンボルとして生まれたことも表している。 -
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ミソジニー=正義 ¿
コンセプトは『ミソジニー』
ミソジニーとは、女性軽視を指す差別用語である。
この映像の男性は女性だけを狙ってカウントし、「4」人目に鉢合わせた女性に暴行を加えたりしている。
つまり、この男性はミソジニーの思考を持っている。
男性の1、2、3、4のカウントは人数ではなく、女性の人数を表している。実際母親は数えているのに連れている男の子は数えていないからだ。この男性は女性という男性の中での『悪者』しか目が行っていない。
男性が親子と通り過ぎた時だけ咳払いをしている。
・子供も女の子と勘違いして数えようとしたが、実際は男の子だったので咳払いして一旦リセット
・子供が女の子だったらちょうど『4』になるので暴力的な言動ができたのに、男の子でカウント出来なかったので悔しがっているor怒りを抑えるために咳払いをしている
ようにも見え、いずれにせよこの男性は異常だ。
動画のラストでわかるように、この広告はホワイトリボンデーの広告である。ホワイトリボンは女性の健康と権利の大切さを伝える、国際的なシンボルマークを表すものだ。
この広告は世間に潜んでいる女性に対して差別心を持っている人の存在を映像化し、注意喚起を促す内容と捉えられる。
男性のように過激な思考を持つものにも当たり前だが帰る家がある。ラストシーンで男性が家に帰っていく姿はただの一般的な男で、日常に溶け込んでいる。いわゆる『普通』だ。
一見『普通』に見える人だが、頭の中では何を考えているのかは分からない。今日も男性は過激な思想を持ちながら人々の日常に溶け込んでいる。 -
12. 12票獲得
「女性に対する暴力を無くすために」
突然男性が女性に殴ることで衝撃を与えてしまうが、そこが一番伝えたい部分だ。4つ数えたところで暴力を振る舞っているが、それより前の人たちは暴力を根絶するものを身につけているからだ。そのため、数を数えているのは暴力の根絶を表すものを身につけていない女性を何人目で見つけられるかを表している。
夫やパートナーからの暴力や性犯罪、ストーカー行為など、女性に対する暴力を無くす運動として「リボンデー亅というのが11月12日〜25日まである。リボン運動というのを調べたところ、色によって目的や意味が異なる。女性への暴力を無くす目的のリボンの色は紫だ。
そのため、このリボンデーでは紫色のリボンを付けることで暴力を無くすことが出来ると考えた。
そして、それを知ってもらうために最後“Wear a ribbon on While Ribbon Day.November 25th.”という文字を入れた。
コンセプトは「女性に対する暴力」 -
7. 11票獲得
規則的で無差別な暴力
男は街ゆく女を見定めながら、頭で数字を数える。いち、にい、さん、よん。四人目の女が通りがかった時に、気まぐれに、それでも確実に危害を加える。一人目でも、二人目でも、三人目でも、はたまた五人目でも六人目でもない。四人目でないといけない。だから必ず、四人目にすれ違った女には害を成す。
何故そんなことをするのか、それに意味などはない。それは彼にとってただの習慣だった。見に染み付いた、無差別で理不尽で、しかし彼にとっては規則に則った暴力。それを見せつけて、この広告にはなんの意味があるのだろう?
それはこの広告がホワイトリボン運動の広告だからだ。ホワイトリボン運動とは、女性差別や女性に対する暴力などを止めようと働きかける運動である。今世界に住んでいる女性はこのような理不尽な暴力に晒されている危険性があるということを、ショッキングな映像で伝えようとしている。許されるはずのないことが行われてしまっているという現実を、痛々しいほど見せつけて問題提起をしているのだ。
コンセプトは「理不尽から守るために」 -
10. 11票獲得
鬱CM
【映像を整理する】
ポケットに手を突っ込んだ男が、街で女性を見かける度にカウントする。
1人目、2人目、3人目まではスルーするが、4番目に出会った女性には暴行をする。
1人目にはビンタを、2人目には暴言を、3人目には体当たりを食らわせる。
どの女性もいきなり暴力を振られ、びっくりした顔つきになる。
そしてまたカウントを再開し、今回は3番目までカウントしたが、暴力の4番目を数える前に建物のドアに入ってしまう。
ここでメッセージが登場する。
Were a ridden on White Ridden Day, November 25th.
WOMANKIND
WORLDWIDE
womankind.org.uk
11月25日が何の日か調べてみると、『女性に対する暴力廃絶のための国際デー』であることがわかった。
WOMANKIND→女性たち
WORLDWIDE→世界中
どうやら対象者は世界中の女性たちのようだ。
『女性に対する暴力廃絶のための国際デー』は、女性に対する暴力を廃絶し、暴力のない明るい未来を目指して制定された国際デーである。
映像に出てくる男とは真逆の目標である。
【映像の考察】
このメッセージを理解した上で映像を視聴すると、「女性に対する暴力をなくそう」という呼びかけだと分かる。
「女性を大切にしよう」というメッセージなら笑顔、子育ての様子、花など女性の優しいイメージを連想させる映像も思い浮かべるが、なぜこのようなショッキングな内容にしたのだろう。
ショッキングな映像のほうが人々の視線を引きつけやすく、刺激を与えやすいからだと考えた。
例えば街中で喧嘩が起きているとすると、嫌でも気になって視線を向けてしまう。
刺激を与えるという面では、先程考えた笑顔や花など平和な映像は、ショッキングな映像より心に残りにくいと考えた。
平和な映像は心が温かくなるが、この映像のように暴力・暴言のシーンは心がモヤモヤする。
この映像は、こうした心のモヤモヤを植え付けることで、11月25日が何の日か強く伝えようとしているのだと考えた。
注目を引くという点ではカウントも同じだろう。
1、2、3…といきなりカウントが始まり、映像を見ている人は何のカウントか気になってしまう。
そこで暴力のシーンがあり、「えっ…?」と困惑するだろう。
そしてまたカウント、暴力、カウント、暴力……
3番目まで数え、次に出会った女性には暴力が待っている。
「もうやめて!!」と感じたとき、男は建物に入り画面にはメッセージが表示され、映像が終了する。
見ている人は「おわった…」と安堵するが、なぜかスッキリしないし心にはモヤモヤが残る。
男は3番目まで数えたところで映像は終わるが、私たちの見ていないところ(映像の続き)では、次に出会った女性に暴力を加えるのだろか……
後味の悪い、鬱アニメを見たあとのような気持ちになる。
この映像のコンセプトは『嫌な気持ち』 -
11. 10票獲得
【私たち、サンドバッグじゃありません。】
4つ目のカウントで数えた女性にのみ、殴る・暴言をぶつけるなど、時々暴力を振るいながら街を練り歩く1人の男性が、この映像の中で映し出されている。
この広告は「女性に限定した極端な暴力描写」を生々しく表現することで、主に女性に対する暴力の抑止力を社会に強めることと、未だ女性に対する暴力が止まない社会を風刺しているということを、視聴者に示そうとしている。
最後に出てきた「Wear a ribbon on White Ribbon Day, November 25th.」を日本語にすると、「11月25日のホワイトリボンデーには、リボンを身につけよう。」といった意味になる。
調べたところ、11月25日は「女性に対する暴力撤廃の国際デー」であり、これは過去にカナダで発生した、ある1人の男が女性に対する恨みを理由に、女子学生14人を殺害したという「モントリオール理工科大学虐殺事件」が元となっており、「ホワイトリボン」は女性の健康と権利を与えるシンボルであり、それを目標に掲げる組織名であることが分かった。
暴力描写から一旦目を離し、全体図を観てみると、建物の装飾や車、貼られているポスター、衣服などに白い色が使われているものが多く映っていたことに気がついた。これは、「ホワイトリボン」を象徴する白色を使うことで、女性を暴力や差別などから守る社会を創ることを主張する広告であることを表しているのかと考えた。
コンセプトは「女性が人として生きられる社会を」 -
13. 10票獲得
実際に起きたんです
最後の部分はホワイトリボンデーについて書かれている。以下はホワイトリボンについて調べた結果である。
ホワイトリボン運動の活動におけるリボンは、妊産婦の死亡ゼロを目指し、世界中の女性の健康と権利を守ることを支援する国際的なシンボルです。具体的には、妊娠や出産が原因で亡くなった女性たちへの哀悼と、女性の性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の大切さを伝える意味が込められています。
このことからこの広告を作った団体は妊娠婦についての活動を行っていることがわかる。
広告内で男性がぶつかっている女性が全員妊婦さんとして考えるとこの広告は哀悼としての意味合いが強い。実際に妊婦さんのお腹はデリケートで強い衝撃を与えると最悪の事態が起こってしまう。だからこそこんなことが酷いことがあったんだよという意味が込められているのだ。
それと同時にシンボルをアピールしている。
よってコンセプトは『悲劇』