【モッシュ・ダイブ問題】3/29有明の激アツフェスで文句を垂れる「へたくそファン」たちへ
ライブにおける「モッシュ・ダイブ問題」。これはもう、音楽ジャンルや時代を問わず、SNSで定期的に燃え上がる永遠のテーマだ。
先日、3月29日に有明ガーデンシアターで開催されたフェスに行ってきた。 ラインナップは「新しい学校のリーダーズ」「マキシマム ザ ホルモン」「BABYMETAL」の3組。
ちょっとでもライブシーンを知っている人間なら、このメンツが揃ったフロアが「まぁまぁヤバい状況になる」ことが想像がつかないわけがないだろう。
申し訳ないが、
誰がどう見ても、
今日はそういうヤバい場だ。
案の定、最高の熱量でぶつかり合う素晴らしいライブだった。しかし、終演後にSNSを覗いてみると、これまた案の定というか予想通りというか何というか、こんなお気持ち表明が垂れ流されていて、プチバズリしている。消える可能性もあるので、画像もつけておこう。
【注意喚起】
— 斉木久美子@かげきしょうじょ‼︎🏵️🎗️ (@Psy93) April 6, 2026
3月29日有明で行われたフェスにて、一番初めのグループの歌唱時に後方から【突然ダイブ】され【直撃】【頭と首を強打】しました。その時の感覚を例えるなら、ステージを見ていたら突然米俵が空からドスン!と頭と首に落ちて来たような衝撃で激しいショックでそれが人と認識できるまで→
なにが【注意喚起】(キリッ)だ。かいつまんでいえばようは「ダイブで人が降ってきて首を痛めた!」 「場所をわきまえろ!女もいるんだから考えろ!」ということだ。御本人は近々MRIにいくそうな。MRIて。
怒りに任せてこういうのを垂れ流す。そして「私はキャリアが長い」「このアーティストを10年近く追っているが、あんなことは一度もなかった」と、謎の古参アピールも付け加えている。
これについて、はっきり言わせてもらおう。
「10年追ってる」の嘘と、ハラペコの流儀
まず、私はこの3グループがいずれも死ぬほど好きであり、おそらく2026年の上半期、これを超えるライブはないであろうと思っている。(下期は…エアジャムが待っておる)そのくらい良かった。
このラインナップで最前線で何が起きるかがどうなるか分からない時点で、「10年追っている」なんてのは嘘っぱちだ。
出演者のうち、アーティストとしてのキャリアが10年以上あるのは、BABYMETALかホルモンの2択になる。※「新しい~」はメジャーデビューが2017年なので、ギリギリ10年には満たないし、体感2018年頃からのフェスに出まくってより認知されるようになったであろうと記憶している。
少なくとも、この人はホルモンのファンではないだろう。 ホルモンの女子ファン(ハラペコ)たちは、フロアが戦場になることなんて百も承知だ。その上で最前線に突っ込んでいく猛者もいれば、「あたしは今日は後ろで見るかな」と自分で判断できる人たちばかりだ。彼女たちはライブの楽しみ方と危険回避を熟知したプロ中のプロなのだ。
つまり、SNSでこんな下世話な愚痴をこぼしているのは、金にもの言わせて良い整理番号ゲットして、現場の空気も知らずに前の方へ行ってしまった「BABYMETALのへたくそファン」ということになる。実際、フロア前方の8割はBABYMETALTシャツ勢で占められていた。(その大多数8割がへたくそ、という意味ではないよ、念のため。)
こういうにわかファンが「被害者ヅラ」をして騒ぐことで、外野からは「ベビメタ界隈ってそんなもんか」「おじいちゃんが圧縮に耐えられずに運ばれていったよw」と、界隈全体が笑い者にされてしまう。純粋に楽しんでいる他のBABYMETALファンからすれば、大迷惑な話だ。
自由には責任が伴う。文句があるなら後ろで見ろ
「お前もファンなら、お前こそわきまえろ」と言いたい。そして「注意喚起」とかいいつつただただ不満を垂れ流すもんじゃないよ。はっきり言って、くそダサいよ。
ライブに参加するなら、最低限の情報収集をして、フロアがどんな状況になるかを理解した上で挑むべきだ。それができないのなら、あるいは体力が持たないと思うなら、2柵くらい後ろの安全なエリアで見ればいい。チケット販売時点でスタンド席との選択もあった。そのどちらも選ばなかったご自身のせいだ。
フロアがオールスタンディングのライブで、そのチケットをゲットしたのだから、場所を選ぶ自由と、「責任」が自分には課されている。自ら激戦区に足を踏み入れておきながら、「安全が確保されていない」と文句を言うのは申し訳ないが筋違いも甚だしい。
「よく知らないけど昔からいちど行ってみたいと思っていたので、ホルムズ海峡の緊張地区に観光にいってしまい船ごと燃やされてしまいました。戦争をしている奴らが悪くて私は1ミリも悪くないのです。外務省はもっとアナウンスすべきでした。戦争している人たちも、観光客に配慮して安全に戦ってください。みなさんに注意喚起のためにツイートします(キリッ)」と言っているのだ。
「アーティスト名は伏せます(キリッ)」の絶望的なダサさ
さらにタチが悪いのは、妙な正義感を持っていることだ。
「アーティストのせいではない」 「シーンを盛り下げるようなことはしたくない。あくまで注意喚起である」 「だからアーティスト名は伏せます」
だそうだ。わざわざ前置きをして垂れ流している。アホかと言いたい。 「3/29」「有明のライブ」と書いた時点で、ガーデンシアターのあのイベント一択だろう。伏せるといいつつ、きっちり表明している確信犯。これまた絶望的にダサい。
運営の「粋なアナウンス」を読み取れない残念な人
そして何より、現場の空気を決定づける最大のファクターがあった。 開演前の場内アナウンスだ。
通常、激しいバンドが出るライブであれば「モッシュ・ダイブ等の危険行為は禁止とします」という明確な禁止事項が読み上げられる。客側はその上で「今日はどっちだ?どこまであるのか?」という高度な自己判断(暗黙の了解)を求められるのが常だ。
しかし、この日は違った。「皆様との一体感を大切にしたいと思っています」 という、異例のアナウンスが流れたのだ。「そのうえでお互いを尊重して楽しみましょう」と。「モッシュダイブ禁止」という単語は存在しなかった。
なんと素敵なアナウンスだろう。
あえて「禁止」という言葉を使わなかった。 つまり運営側は、「それが楽しいと思える奴らはやればいいし、そう思えない奴らは自分でわきまえて参加してね。みんな仲良くね」という、最高のパスを出してくれたのだ。参加者のライブリテラシーを信じた、粋な計らいだった。
ライブハウスは、自己責任と暗黙のルールで成り立つ大人の遊び場だ。 その文脈も、運営の意図も読めないまま、ただ自分の思い通りにならなかったからとお気持ち表明をするのは、もう終わりにしよう。
熱狂を楽しむ覚悟がないなら、どうか安全な場所から、平和に音楽を愛してほしい。
そういうダサい行為が、なによりアーティストの「格」を下げていること、おそらくあなたが大好きであろうBABYMETALの格を下げていることを自覚したほうがよい。


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