巨人の支配下、育成入団の新人全12選手をピックアップする連載企画「慎戦力」の第11回は育成ドラフト7位の平山功太外野手(19)=ベイサイドリーグ(L)・千葉=。豪快なフルスイングが売りの大型外野手は、ソフトボールで培ったバットコントロールと父親・正道さんとの二人三脚で磨いた内角打ちを武器に、球団最下位指名から成り上がる。
豪快なフルスイングを武器に、プロの世界に飛び込む。G球場で3軍キャンプへ向けて打撃練習などを行った平山は「一日でも早く2軍に入れるように。体は動いているのでアピールしていきたい」と力を込めた。
挫折からはい上がった。瀬戸内高から環太平洋大に進学。1年時から3戦連続本塁打など存在感を放ち、全日本選手権にも出場したが「僕自身、とがっていた部分があるんですが、(環境が)合わない部分もあった」と中退。野球もやめる決断をしたが、父・正道さんの「もう一回やらんと後悔するで」という言葉が響いた。昨年から関東を活動拠点として始動した独立リーグ、ベイサイドL千葉でのプレー続行を決断し、昨季は4本塁打、23盗塁でリーグMVP、本塁打王、盗塁王を獲得。同リーグ初のNPB選手になった。
185センチ、82キロと恵まれた体格には驚きの逸話がある。小学6年で140センチに満たず、中学3年でも160センチ程度だったが、高校入学を直前に控えた19年3月に異変が起きた。「1か月で15センチ伸びて175センチくらいになった。特別なことはしてなかったけど、(中学を)卒業していたのでよく寝ていました」と笑う。
巧みなバットコントロールの原点はソフトボール。小学生時には小柄で外野の頭を越す長打を狙うことはできなかった。そのため「芯に当ててライナーで(外野の間を)抜けていったら本塁打になるので、それだけを意識してやっていた。それが生きている」。正道さんとは、壁の目の前に立って最短距離でバットを振り抜く特訓で内角打ちを磨き「内角は攻められるゾーン。ずっと教えてもらってきた」と胸を張る。
目標は同じ右打ちのカブス・鈴木誠也。「広島出身なので、ずっと鈴木選手を見させてもらっていた。そういう夢を与えられるような人間になりたい」。挫折を乗り越え飛び込んだプロの世界で、次は育成からはい上がる。(小島 和之)
◆平山 功太(ひらやま・こうた)2004年3月16日、広島県生まれ。19歳。安西中、瀬戸内高を経て環太平洋大に進学するも中退。昨季在籍したベイサイドL千葉では、リーグ戦40試合で打率3割1分9厘、4本塁打、27打点、23盗塁をマーク。背番号033。185センチ、82キロ。右投右打。









